07/05/20 21:03:40 O
>>150作ったよ。今日の目標完了とします。
アンダーザブルースカイ
しとしと降り続ける雨が傘を打つのを感じながら、町外れの山道、秘密の場所への気まぐれ散歩。
蛙の鳴き声が、葉を打つ雨の音が、私を柔らかく包み込む。守るように守るように。私はゆっくり歩みを進める。
子どもの頃、健ちゃんが教えてくれた。『俺の秘密基地』。私の手を引いて、この山道を駆け上がって、ほら、見ろよって教えてくれた。
ずっと走ってて、足も、心臓も、肺も、もう限界で。でも、健ちゃんがニカって笑って指差す景色は、そんな辛さを全て吹っ飛ばしてくれたんだ。
目を閉じて、雨の音。昔の事を思い出して自然と緩む頬。いま健ちゃんは元気にしてるかな。遠く遠く、海の向こうに行ってしまった健ちゃんを思う。
ふう。息を切らして、秘密基地。広がる景色を眺めてみる。私の故郷のこの町は、相も変わらず小さくて。
でもここからの町はどんな町より大きく、美しく、誇りが持てる自慢の町。向こうの山にかかる雲は薄れて、私の足下、大きな水溜まりが出来てた。
見る見る内に波紋は少なくなって、水面に映るは澄んだ蒼。七色の帯が薄く伸びている。傘を閉じて、空を見上げて、光の町を眺めてみる。
健ちゃん、私は元気だよ。
終らない明日に希望を願う。