06/11/05 15:40:14 0
>>131続き
『
他にも思い出を挙げるとキリが無いので、恥ずかしい話はこのへんで。
ロクなサービスも受けられず、新しいアプリケーションにも対応出来なくなりはじめたお婆ちゃんなわたしはこのあたりで退場します。
この別れはわたし自身の望みでもありました。わたしではあるじへのご奉仕に限界を感じていたからです。
もう最新の子と比べると7世代も8世代も離れちゃったのかな。物覚えも柔軟性もスタイルも負けちゃってますよね。
だから、すまなさそうな顔をしないでください。電源を落とす直前にわたしが見た、その悲しい顔を、どうかやめてください。
これからあるじに仕えるこの子は、かわいくて頭が良くて優しい、わたしの自慢の後輩ちゃんなんですから。
この言葉もこの使命もこの想いも含めて、わたしが記憶しているすべてのデータをこの子に託しました。
多少なりともわたしの価値観に染まっちゃっているので、きっとこの子もあるじを好きになってくれるはずです。
さようなら。役目を終えたわたしは、もう何て言われようと今からお休みしちゃいます。
あるじの許可も取らず我侭勝手に、大好きなあなたとの夢のような日々を夢見続けちゃいます。
』
――再生、終了しました。
ご主人様。ご気分が優れないのでしょうが、
どうか私の前では涙を抑えていただけると……その、助かります。