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重度の障害を抱える成田市立公津の杜小三年、渡辺純君(8つ)の両親が十二日、
学校側に給食を食べたり水を飲んだりする時の介助を求める約一万六千人分の署名と
要望書を小林攻市長に渡した。
県内の他市では、教員らが介助をしている例もあるが、成田市教委は誤飲の危険性を
理由に認めていない。
純君は同市の会社員、渡辺光さん(46)と、みささん(44)の長男。脳性まひを発症して
体が不自由になった。「障害にかかわらず地域の普通の学校に」との両親の希望で
普通学級に通っている。
一年生の時には、みささんが付きっきりで介助していた。二年生になると、市教委は
純君の学級に養護補助員を配置。おむつを交換したり抱きかかえたりするが、水を飲む
時の介助は「肺に入る危険性がある」などと認めていない。このため、両親は七月から
街頭署名をしていた。
県内の小学校では、千葉市、柏市などが普通学級に通う障害児の介助をしている。
純君の主治医は「水を飲む時の介助は専門的知識がなくても可能」との所見を出して
いるという。
みささんは「付き添いがなくても安心して通えるように、普通の学校生活ができるように
手助けをしてほしい」と訴えている。
市教委教育指導課は「水分補給は命にかかわるので専門知識のない補助員に
させられない。親に来てもらってお願いしたい」としている。 (宮本隆康)
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