08/06/05 16:54:00 en5+U7Uf
ちょっと長いですけど……。
>>1に共感。
僕の見方だと、人間は本能がなくなったわけではないが、壊れてしまっている。
そのためにヒトは言葉を生み出し人間となり、それによって本能のかわりとなる
文化や社会という新しいルールを作り、絶滅せずにすんだ。
つまり私たちは自然のなかではなく、言葉のなかに生きている。
もちろん欲求と呼ばれるものも、人間の場合は欲望となる。
生殖だって、本能としてできるようにみえて実は、社会からの教えがないとできない。
人間は本来多形倒錯から生まれて、つまり肉体由来の性のエネルギー(リビドー)は何とでも結び付く可能性を秘めて、生まれてくる。
男女愛・同性愛・サディズム・マゾヒズム・フェティシズム・死姦だとかいろいろあるようにみえて、
実はもとからひとつだったものが分化したにすぎない。
そんななかで人類の保存に役立つのが男女愛だから、社会はなるべくそうなるように教育を施す。
それが男女愛が多数派であるゆえんで、本能的なものが介在した余地は薄い。
おそらく私たちが思っているよりもずっと、人間の本能は壊れているから。
もともとこんなわけで人間は不自然な存在だから、人間にとり苦痛は常態であるとも思う。