08/05/24 22:54:23 z0/ZwmVk
おれが何もしないとしても、
毒ももっていないし、血もすわない、としてもだ、
オートバイで距離を稼いで走っているときに
耳元にビューンブンジジ・ユンブンジジ ィ
虫の俺の羽音がする。
関係ないことだし、それこそ無視していいはず。
だけれども執拗に鳴る羽音に苛々がかさむ。
僕は精一杯、羽音を立ててやろうと思う。
相手に嫌がられても、存在を誇示するために。
相手が止まって、ヘルメットを脱げば、
僕の存在そのものが無くなる。
逃げはしない。
でも消えたのと同じこと。
それまでは、ウットウしく僕は存在する。
だらだらと、じしゃく