08/04/24 11:32:21 HvNQesvt
硫化水素自殺、母巻き添え死
鎌倉市で3月、硫化水素ガスで自殺した息子を助けようとした母親が、
巻き添えとなって死亡していたことがわかった。
横浜市南区でも16日、自殺した男性の巻き添えで、同じマンションの隣人2人が手当てを受けたばかり。
家庭用洗剤などからガスを発生させる同様の自殺は、今年に入って急増、県内では17件発生、18人が死亡した。
硫化水素は高濃度のまま滞留しやすく、県警は「他人を巻き込む恐れの高い危険な手段」と警告している。
捜査関係者によると、鎌倉市で3月25日、大学院生の男性(35)が自宅で自殺した。
男性は、全身がすっぽり入るポリ袋の中にガスを充満させて死亡したが、
それを見つけた母親(61)が、息子を助けようとその場で袋を開け、漏れだした有毒ガスで死亡した。
16日未明の自殺では、南区のマンション3階で、住人男性が浴室にガスを発生させて自殺。
外に漏れたガスで隣室と下の部屋の女性2人が頭痛を訴え、病院に搬送。症状は軽いという。
県警によると、県内の硫化水素ガスによる自殺は、昨年は2件、4人が死亡。
今年に入って急増、1~3月で10件、さらに4月に入って計7件起きている。
家庭用洗剤などから硫化水素を発生させる自殺は、「自殺サイト」と呼ばれるインターネットの掲示板などで、
「練炭自殺に代わる方法」として広まった。
県内の自殺者の多くは20~30歳代で、パソコンに同種サイトの検索歴があった。
硫化水素は、青酸ガスに匹敵する強い毒性があり、高濃度のガスを吸い込むと、
のどの痛みや呼吸器系の症状が現れ、ひどい場合は、死亡したり、重い脳障害が残ったりする。
卵が腐ったようなにおいが特徴で、空気より重く高濃度のまま現場に滞留しやすい。
横浜市安全管理局では、「異臭を感じたら避難し、通報するのが安全。
中毒にかかった場合は、新鮮な空気の下に移動し、安静にすることが重要だ」としている。2008年4月17日 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)