07/08/20 20:02:55 q7lzBBYH
★終戦記念日に考える 極限からのメッセージ
平和は未来を奪う。希望は戦争-。そんな過激な論文が若者の心をとらえ、共感を広げているといわれます。戦後六十二年、ちょっと悲しいものがあります。
「『丸山真男』をひっぱたきたい」というのですから、タイトルからして刺激的でした。論座一月号に掲載された赤木智弘さんの論文です。
丸山真男とは輝ける戦後知識人の時代を築いた東大教授。
サブタイトルに「31歳フリーター。希望は、戦争。」とありました。
参院選で自民党が歴史的大敗をした2007年のことしを象徴する論文となるかもしれません。
★希望は戦争に深い絶望
論文での自己紹介によると、赤木さんは北関東の実家で暮らし、月給は十万円強。
結婚もできず、親元に寄生するフリーター生活をもう十数年も余儀なくされ耐え難い屈辱を感じています。
父親が働けなくなれば生活の保障はなくなります。
定職に就こうにもまともな就職口は新卒に限られ、ハローワークの求人は安定した職業にはほど遠いものばかり。
「マトモな仕事につけなくて」の愚痴には「努力が足りないから」の嘲笑(ちょうしょう)が浴びせられます。
事態好転の可能性は低く「希望を持って生きられる人間などいない」と書いています。
今日と明日とで変わらない生活が続くのが平和な社会なら、赤木さんにとって「平和な社会はロクなものじゃない」ことになります。
ポストバブル世代に属する赤木さんの怒りは、安定した職業へのチャンスさえ与えられなかった不平等感に発し、
怒りの矛先はリストラ阻止のため新規採用削減で企業と共犯関係を結んだ労働組合や中高年の経済成長世代に向けられていきます。
赤木さんにとって戦争は社会の閉塞(へいそく)状態を打破し、流動性を生み出してくれるかもしれない可能性の一つです。
さすがに「私を戦争に向かわせないでほしい」と踏みとどまっていますが、
「希望は戦争」のスローガンには多くの若者たちの絶望が隠れています。
★苦悩直視が唯一の救い
後略。
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