07/01/24 01:08:11 6qFhSRfF
レスありがとうございます。
続き↓
・・・謙くん・・・心の中で謙くんの名前を呼んだ。
謙くんの私を抱きしめる腕に力が入った。苦しい位だ。
「○○先生・・・」
「な・・・なぁに?///」
「俺・・・先生のこと・・・
」「・・・言わないで」
私は遮った。カウンセラーとして、これは正しくない、よくない事なのだ。
やはり、これが私にブレーキをかけている。
「謙くん・・・座って」
謙くんは大人しく腕をほどいてソファーに座った。私も隣に並んで座った。
少し距離をおいて。
「謙くん、私は謙くんのことを、カウンセラーとして見てきたわ、
でもね、それだけの気持ちじゃないことは謙くんも気づいてたと思う。
謙くんに魅かれているのよ・・・でもね、私はこういう仕事をしていて
患者さんとこういう関係になることはいけないことなのよ」
「はい・・・」
「でも、謙くんへの気持ちは変わらないわ」
「はい・・・俺もです」
「まずは、謙くんが私から卒業すること。先、まだお互いが魅かれあっていたら
それからスタートしましょう」
「・・・はい。」
半年後。
まだ謙くんは私のもとに通っている。
あのクリスマスの日以来、私達は度々あって食事をしているが
二人の関係に進展はない。
だが、これからなのだ。
私が謙くんのカウンセラーから、謙くんがカウンセラーの私から卒業した時
きっと、そこから恋が始まる、と私は知っているから。