07/02/24 22:55:27 yGWK8O7k
……太鼓が鳴り止んで、しばらくして。
結局のところ、生理現象には抗えないものである。
たとえそれが、殺し合いのゲームの最中であろうとも。
そして―Lv2すけべ大魔神がパーティ内にいるという、乙女にとっては危機的状況であろうとも。
「……あ、帰ってきた!」
「すまんな、待たせたか。そこの『腐れ勇者』は大人しくしていたか?」
空からフワリと、1人の少女が舞い降りる。
背に生えていた白い翼が、舞い散る羽毛の幻影を残して消え失せる。
岩山の山頂に降り立ったのは、何となくスッキリした様子のエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。
彼女を迎えたのは、どこか切羽詰った表情を浮かべた高町なのはと、そして……
縛り上げられ地面に転がされた、無様な姿の勇者ニケだった。
彼を拘束している奇妙な帯には、一面に『ぬ』の文字。
数だけは大量にあったハンカチを、結んで繋いで作った即席ロープだった。
2人の貞操観念を守る役には立ってるが、縛られてる当人がどこか嬉しそうなのが少し腹立たしい。
「先を譲って貰って済まなかったな。この『クロウカード』を貸してやる。お前も行ってこい」
「うん、ありがとう!」
「わざわざ魔法でトイレとはなぁ……。ククリもヨンヨン使ってたけど、女の子ってみんなこうなのか?」
「峰を1つ2つ越えると、まあここからは見えない。谷まで下りれば身を隠せる藪もある。
さっさと済ませて、さっさと戻って来い。それまでこの『女の敵』は見張っててやる」
「わかったッ! 荷物お願いね、エヴァンジェリンさん!」
「オレのことは無視かよ! ギャグ漫画じゃ無視が一番堪える仕打ちなのに! なんて残酷なやつらだ!」
ぶっきらぼうにカードを突き出したエヴァに心から感謝しつつ、なのはは『翔』のカードを発動させる。
次の瞬間、なのはの両足首の辺りから白い翼が出現し、彼女の身体が宙に浮く。
どうやら普段使っていた飛行魔法のスタイルが影響したらしい―と冷静な分析をする間もなく。
ランドセルをエヴァに押し付けるようにして預けると、文字通り矢のようなスピードで飛んでいく。
富士山のようにポツンとそびえる山ではなく、小さいながらも山脈を形作っている山だ。
少し移動するだけで、山頂からは死角になる谷や沢がいくつもある。
ちょいと『お花を摘みに行く』(もちろん隠語としての意味で)には都合がいい。
赤面しつつも飛び去った少女をエヴァと共に見送りながら、ニケは神妙な表情で呟く。
「しかし……見えないな。これは由々しきことかもしれないぞ」
「何がだ?」
「パンツだ。禁断の伝承『第二期は穿いてない疑惑』はひょっとして本当かもしれn」
バキ! ボキベキ! デュクシ! メメタァ! ジャキガン! ティウンティウンティウン! グギュグバァ!!
バーバラパッパパー♪ 【ニケの称号『すけべ大魔神』のレベルがまたあがりました】
* * *
239:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 22:56:16 yGWK8O7k
「メタなレベルのボケは、この辺にしておいて……あんまやりすぎても読み手から文句来るしよ」
「何だその言い訳じみた説明口調は。それに、そんな格好で真面目な顔されてもな」
なのはの姿が山の峰の向こうに見えなくなった頃。急に真剣な表情になってニケが呟く。
だが「ぬのハンカチ」で縛られ転がされたままなので、顔だけ凛々しくても全くサマにならない。
「いや、おれだってボケ専門でもエロネタ専門でもないからさ。たまには勇者らしいところを見せねーと」
「何でもいいが、シリアスな話をしたいなら拘束を解いたらどうだ? その程度、簡単に抜けられるだろうが」
「いや、シリアスになり過ぎても、今度は『お前誰?』って言われそうだからこのままでいい」
「難儀な奴め。それで? 何の話だ?」
エヴァとしては、ニケには何の期待もしていない。半ば投げやりな気分で、続きを促す。
「おれの『地の剣』だけど、普段なら、有線ってこと以外は凄く使える剣なんだ。
地上にあるもので斬れないものはない! って切れ味のハズなんだよ」
「確かに、あれだけ派手な儀式を要し有効範囲も制限されれば、その程度の効果はないと空しいだろうな」
「でも……斬れなかった。そこにある岩さえ、斬れなかった。
東西オッポレ合戦で優勝間違いなし! な太鼓を叩いても、斬れ味は上がらなかった」
「魔法儀式の不備が原因……では無いな、話を聞く限りでは」
エヴァも魔法に関しては達人だ。ルールの違う魔法であっても、大体のところは推察できる。
2人の視線が、すぐ傍に出しっぱなしの『地の剣』(有線式)に向けられる。
「なんでも、『地の剣』のツタの部分は『草木の精』の担当、刀身部分は『宝石の精』の担当、なんだそうだ。
で、以前『花の国』で問題が起きて『草木の精』の力が落ちた時には、ツタがすんごく短くなった。つまり」
「つまり?」
「今度は地の底かどっかにあるはずの『宝石の国』に行って、子育てに挑戦しなきゃなんないってことだ!
ククリも今ここには居ないから、エヴァかなのは、どっちかが『お母さん』になるしかないな!」
縛られた格好のまま、力強く言い切るニケ。
エヴァがその意味を理解できないであろうことも、内心承知の上だ。
だが―しばらく待っても、エヴァからのツッコミが来ない。殴られることも覚悟してたのに、それが来ない。
繰り返すが、ボケにツッコミもなく放置されるのは、ギャグ漫画においては最も残酷な仕打ちと言っていい。
沈黙に耐え切れず、ニケがエヴァに何かを言おうと思った、その時。
「……くっくっく。くふっ、ははッ、ハッハッハ! なるほどな、それは十分ありえる! ありうるぞ!」
「なッ、ちょッ……あの~、一体どうなさいましたか、エヴァンジェリンさん?! 何か面白いことでも?」
「ニケ、貴様は本当に『勇者』かもしれんな。下らん一言で道を開いてくれる。その自覚も無いのだろうが」
急に哄笑を始めたエヴァの姿に、思わず下手に出てしまったニケだったが。
まさか褒められるとは思ってもおらず、そのまま固まってしまった彼に、エヴァがニヤリと笑いかける。
「喜べ。貴様のお陰で、ジェダの奴の居場所が見当ついたぞ。確証は無いが、まず間違いあるまい」
* * *
240:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 22:56:56 yGWK8O7k
「ふぃ~~。危なかったぁ~~」
すっかり緩みきった顔で、高町なのはは藪を掻き分け姿を現した。
ここは山の谷間。エヴァが言っていた通り、ここからだとさっきの山頂は見えない。
さほど距離が離れているわけではないが、まあ、その、なんだ。色々と安心できる。
「それにしても……連絡、来ないな。もう数時間は経ってるのに」
当面の問題が解決し、ニケの近くから離れたことで、彼女の思考は普段の落ち着きを取り戻していた。
さて、そうなってみて思うのは、管理局やアースラのみんなのこと。
彼らが動き始めているのなら、そろそろ念話の1つも届いて良さそうなものだが……全く音沙汰がない。
「これだけ派手な『次元犯罪』、みんなが気付いてないはずは無いよね。
あたしたちが消えたことだけでも、きっと大騒ぎになってるはずだし……」
ここまでに聞いた話を総合するに、エヴァンジェリンやニケは、なのはとは違う『次元世界』の住人だ。
それも相当「遠い」世界。ミッドチルダ式ともベルカ式とも全く異なる魔法体系の魔法使い。
そんな複数の世界に跨って、ここまで派手に誘拐行為を繰り広げたのなら―
次元を跨ぐ犯罪を監視し処罰する、時空管理局の網に引っ掛からないはずがない。
そして職務を抜きにしても、個人的に親しいアースラの面々が、動いていないはずがない。
だから―彼らからの連絡が来ない、この状況。
彼らが「動いていない」と考えるより、「既に動き出しているがまだ手が届いていない」と考えた方が自然だ。
管理局は、きっと「事件の発生そのもの」には気付いている。
そして、捜査を開始している。クロノやリンディ艦長、ユーノやアルフ、3人のベルカの騎士が、動いている。
ただ、まだ「今なのはたちが居る次元座標」が掴みきれていないだけなのだ。
「でも、捕まらないってことは、『時の庭園』みたいにこの島も次元間を移動してるのかな……?
フェイトちゃんやユーノ君なら、もっと詳しいこと分かりそうなんだけど」
残念ながら、正規の魔法教育を受けていないなのはは、この手の技術にはかなり疎い。
でも、『時の庭園』に住んでいたフェイトなら、この島の構造などを推察することができるかもしれない。
首尾よくフェイトと合流することができたら、色々と尋ねてみよう。なのははそう決める。
「さて、早く帰らないと。きっとエヴァンジェリンさん、怒ってるだろうし。
ニケ君が八つ当たりで殺されちゃう前に、止めてあげないとね」
なのははクスリと笑うと、『翔』のカードを再度発動させる。
足首のあたりから翼が生え、彼女の身体が地面から浮き上がったところで……ふと、彼女は気がついた。
物音がする。谷の向こう、今なのはが居る場所から少し下ったあたり。
互いの視線を遮る、大きな岩の向こう側から、何やら争うような物音が。
* * *
241:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 22:57:56 yGWK8O7k
「貴様らに声をかける前、私は空を飛んで、この島を覆う『結界』の『天井』を確認してきた」
「天丼?」
「形は大雑把に言ってドーム状。滑らかな曲面を描いて、すっぽり島を覆っていると見てよかろう」
「……シクシク」
「ええい五月蝿い泣くなボケるな、話が進まん! ……コホン、それでだな。
その『結界』を先に伸ばしていったら、どういう『形』になっていると思う?」
山頂にて。なのはの帰りを待ちながら、エヴァはニケに自説を披露する。
ボケ倒しても相手にしてもらえないことを悟ったニケは、必死に頭を回転させる。
「ええと、海の中まで伸びて、海底や地中ごと、球形になって丸く包み込んでいる?」
「そうだ。おそらくそうだろう。単に島を外界と遮断するだけなら、円筒形の結界でもいいわけだしな。
それにちょっと穴を掘ったくらいで抜け出せるようでは、奴も困るだろう。
そしてこの『結界』は、おそらく『念話』や『転移魔法』を完全に遮断する性質が付与されている。
どちらもそう高度な魔法でもないしな。外部と簡単に接触されては、ジェダも困るはずだ」
「ところでさ、なんかさっきから『おそらく』とか『だろう』とか『はず』が多すぎじゃね?
エヴァ先生、あんまし説得力ないんですけどー」
「うッ、五月蝿い! 今は推測でしか語れぬのだから仕方ないだろうッ!
……で、だ。そう考えると、今度は疑問が出てくる」
いちいち話の腰を折るニケに、エヴァは苛立ちながらも説明を続ける。
ニケは性格上、長い間シリアスな話ができない。でも、全くできないというわけでもないわけで。
「それはつまりジェダ自身はどこに居て、どこからオレたちを島に『転移』させたのか、ってことか。
『結界』を越えて『転移』させることは簡単じゃないから、それは球形の『結界』の内部のどこか。
でも地上にあんな大広間はまず無いから、多分土の下。この島の地下に居る、ってか。
なるほど、確かに『地の底の『宝石の国』』のネタを振ったオレのお陰だな!」
「…………ッ!!!」
ニケは急に真面目な表情に豹変し、エヴァの説の一番のキモを横取りして説明してしまう。
しつこいようだが彼は「ぬのハンカチ」で縛られ転がされたままの姿。全然カッコ悪い。
「となると、次のイベントは地下に続くダンジョンの捜索だな!?
いくら『転移魔法』があっても、緊急用の通路は用意しておきたい、ってのは人情だしな。
塔の地下か、お城の地下か、それとも洞窟の奥か……もちろん偽装くらいされてるだろーけど。
ともあれ、ようやく停滞してたイベントが動き出した感じだぜ! さすがオレ! さすが光の勇者!」
「きッ……貴様という奴は……ッ!」
ゆうしゃは おもいっきり ちょうしにのっている!
エヴァンジェリンは いかりくるった!
エヴァンジェリンの こうげき! ゆうしゃは また ボコボコにされた!
242:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 22:59:26 yGWK8O7k
* * *
枯れた谷の底、やや開けた広場のような空間で―
こちらでも、1人の少年に1人の少女が襲い掛かっていた。
ただしこちらはギャグ交じりのじゃれ合いのような攻撃ではない。本気の殺気が篭った、炎の刃。
「ちょっと君、待って!」
「待たねぇ! 問答無用ッ!」
吐き捨てるように叫び、少女が剣を振るう。縛ってまとめ上げられたパーティドレスの裾がはためく。
少年は大きく飛びのいて回避するが、刃の切っ先がその胸を掠めて。
斜めに切り裂かれたシャツが、燃え上がる。
彼は慌てて手にしていたペットボトルの水を頭から被り、消火する。
びしょ濡れになった上に服は裂けてしまったが、しかし身体そのものには届いていない。
「くッ、やっぱりこの靴、動きにくいぜッ……!」
足元がふらつき、追撃し損ねたヴィータは舌打ちをする。
太鼓の音がした山頂を目指し、空に舞い上がった所で勝を見つけて、標的を変更。
不意打ち気味に襲い掛かってみたのだが、この勝もまた、かなりの体術の持ち主。
さっきから何度も斬りつけているのだが、なかなかその身体を捉えられない。
これが普段通りに飛行できるのなら、ハイヒールなど気にならないのだが。
いつもなら歩くのと同じくらいの感覚で使えるはずの、飛翔魔法。ベルカの騎士にとっても基本能力。
それがこの島では、妙に負担が大きい。どうも魔力の消耗が多い。
山頂まで昇るのを諦め、比較的近くにいた勝に目標変更したのも、1つにはこれのせいだ。
(それにしても……くそッ、シグナムには悪いが、やっぱコイツはあたしに向いてねぇ!)
243:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:00:22 yGWK8O7k
ヴィータはチラリと自分の武器を見る。
炎の魔剣フランヴェルジュ。
適度な長さでバランスも良く、万人にとって使い勝手のいい武器、のはずだったが……
『鉄槌の騎士』の異名を取るヴィータには、いまいち物足りない。どこか中途半端な印象が否めない。
本来の彼女は、巨大なハンマーを両手で振り回し突撃する、生粋のパワーファイターだ。
防御を掻い潜って攻撃を当てるのではなく、防御の上から、防御もろとも叩き潰す。それが彼女のスタイル。
そんな彼女には、この片手剣の微妙な「軽さ」が、「柄の短さ」が、なんとも心細い。
剣だから使いづらい、というわけではないのだ。ハンマーでなければ戦えない、というわけでもないのだ。
剣なら剣でもいいから、せめてこれが、もっと大きく重たいものだったなら……!
だが、文句を言っても始まらない。泣き言も愚痴も今は無しだ。
動きづらいと判断したか、標的の少年は切り裂かれたシャツを破くようにして脱いでいる。
引き裂かれたシャツの下から、無数の傷痕が刻まれた素肌が姿を現す。
おそらくこの少年も、人並みならぬ人生を歩んできたのだろう。重たいモノを背負って生きてきたのだろう。
全身の傷痕が、そして強い意志を感じさせる瞳が、それを物語る。
「だからってなぁ……あたしも、譲るわけにはいかねぇんだよぉぉぉッ!」
ヴィータは大地を蹴る。
地面スレスレの低空飛行。消耗も覚悟の飛翔魔法。
パーティドレスの裾をなびかせて、大きく剣を振りかぶる。
短い柄に左手も添えて、無理やりに両手で構え。攻撃モーションが丸見えでも気にしない。
不慣れな戦い方はもうやめだ。得物が違っても普段通り。防御ごと打ち砕く気迫の、突進攻撃!
そんなヴィータの突進を目の前にして、少年は……
「君にも背負ってるものがあるのは、分かる。でも……僕もここで殺されるわけには、いかないんだ!」
少年は、避けなかった。逃げなかった。
迫り来るヴィータ、迫り来る炎の剣。
唸りを上げて迫る刃を、少年は臆することなく見据えて、そして……
赤く波打った刀身が、少年の両の手の平で、挟みこまれた。
ジュッ、と、嫌な音が谷間に響く。
* * *
244:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:01:11 yGWK8O7k
―真剣白刃取り。
多くの剣術流派に伝えられている、究極の無刀術。
だがそれは、ほとんど幻の技だ。実戦で使われることなどまず無い技だ。
単純に難しい、ということもあるが、それ以上に、失敗すればそのまま斬り殺されるのはまず確実。
あまりにも危険な賭け。多くの者はこんなギャンブルをするくらいなら、普通に避けて次の機会を待つ。
けれども、その少年・才賀勝は、やってみせた。
スローモーションのように流れる視界の中で、彼はしっかりと、少女の剣を捕まえていた。
『生命の水』の力で勝に受け渡された、祖父・才賀正二の記憶と経験。
見浦流目録の腕は、伊達ではない!
少女の振り下ろした剣は、普通の剣ではない。炎をまとった魔法の剣だ。
そんなものに素手で触れば、たとえ白刃取りが成功しようと、普通は酷い火傷を免れない、のだが。
勝の両手には、つい先ほど引き裂いたシャツの布が、しっかり巻きつけられて。
それはペットボトルの水をたっぷり吸い込み、即席の防火手袋となっていた。
(確かに熱い! でも……持っていられないほどじゃあない!)
刃をがっしりと捕らえる。それでも少女の突進の勢いは殺しきれない。
剣を捕まえた腕ごと、勝の身体が後方に吹っ飛ぶ。このままでは押し切られる―しかし。
勝はそのまま、自分から地面に尻餅をついた。尻餅をつくように後方に転がった。
そして転がりながら、素早くその足が少女の腹に添えられる。
巴投げ。相手の勢いを利用して投げ飛ばす返し技。少女の顔に驚きの色が浮かぶが、もう逃げられない。
刹那の間の計算。器用で素早い指先。祖父から継いだ剣術と体術。そして、失敗を恐れぬ勝負度胸。
才賀勝という少年の、全てが一瞬の内に凝縮された攻防。
少女のみぞおちが蹴り上げられ、手から剣がすっぽ抜け、小柄で軽い身体が吹っ飛ばされる―!
―けれどもこの時、たった1つだけ、勝にも計算しきれなかったことがあった。
それは、彼の背負っていたランドセル。
勢いをつけて倒れ込み、巴投げを決めた彼の身体と地面の間で押しつぶされた鞄。
その衝撃で、留め金が外れ、蓋が弾け飛び、そして……
パンドラの箱は開かれて、中に納められていた3つの災厄は撒き散らされたのだった。
* * *
245:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:01:52 yGWK8O7k
(シグナムを……フランヴェルジュを、奪われたッ!?)
岩肌に叩き付けられ、強い衝撃に息を詰まらせながらも、ヴィータは素早く状況を確認する。
目の前の少年が取った戦略は、実のところ単純なものだ。
白刃取りで剣を止める。そのまま巴投げ。ヴィータの身体「だけ」を蹴り飛ばし、剣を奪う。以上。
「次の一手」を全て捨てて臨んだヴィータの戦術が裏目に出て、まんまと引っ掛かってしまった。
……それは分かるし、それはやってできないことでも無いのだが。
いったい、どういう胆の太さだろう。
「魔力もリンカーコアもねぇ一般人のクセに……てめぇ、何モンだッ!」
「……才賀勝。これで、形勢は逆転のはずだよ。無駄な抵抗はやめて―君を、傷つけたくはない」
「けッ……! なめんじゃねぇぞ……!」
少年が、ヴィータから奪った剣を構える。手の平が少し赤くなっているが、大した火傷ではないらしい。
その姿は、格闘技を少し齧った程度の人間の構えではない。
いくつもの死地を潜り抜けてきた本物の戦士。お上品な道場剣術ではなく、命懸けで磨かれた実戦剣術。
フランヴェルジュが妙に馴染んでいるところを見ると、片手で剣を扱うことにもかなり慣れているのだろう。
対するヴィータは、全くの素手。服も靴も動きづらいパーティドレスとハイヒールのまま。
まがりなりにもベルカの騎士、簡単に負ける気は無いが……現状を打開する策が、すぐには浮かばない。
さてどうするか、と油断なく『才賀勝』を睨みつけていた、その時……
状況は、予想もしていない所から打ち破られた。
「……『ディバイン・シューター』、シュートッ!」
「「!!」」
鋭い叫びと共に、上空から飛び込んで来た小振りな光球。それが対峙する2人の中間の地面を穿つ。
咄嗟に飛びのいた2人は、同時に見上げる。
2人の頭上、宙に浮かんだ1人の少女。その両足首から白い翼を生やした、第三の人物。
「事情は全く全然さっぱりわかんないけど……2人とも、戦いをやめて! でないと……!」
高町なのは。2人の戦闘の音を聞きつけて、真っ直ぐに飛んできた彼女。
そして、まさにそのタイミングで。
ヴィータの服が急に光りだす。光の中にパーティドレスが消え去り、そして……!
246:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:02:34 yGWK8O7k
「な……なの、は……?」
「ヴィ……ヴィータちゃん、だったの?!」
そこにあったのは、言い訳も誤魔化しも一切効かない、「普段通りの」ヴィータの姿だった。
きせかえカメラの『効果時間』が過ぎ、パーティドレスはいつもの普段着に戻されて。
シャマルの姿を重ねていた指輪も戻ってきていたが、そのことを気にする余裕もなく。
主はやての親友・高町なのはの目の前で、ヴィータはしばし固まってしまう。
―それは、ヴィータが内心最も恐れていた展開だった。
はやてを見つけるその前に、はやての友人のどちらかに出くわしてしまうこと。
人を殺そうとする自分の姿を、見られてしまうこと。
悪戯を見つかった子供のように、ヴィータの動きが止まってしまい。
ヴィータの表情が、くるくると目まぐるしく変わる。
焦り。混乱。反省。泣き笑い。怒り。不安。恐怖。諦め。嘆き。憎悪。嘆息。狂気。自嘲。
あらゆる感情が、次々と現れては消え、現れては消えて―
最後に残ったのは、一切の感情を押し殺した、『虚無』の表情。
冷たく凍りついた、頑なな意志。
「邪魔、すんなよ……。
あたしは、はやてに会うんだ。あたしが、はやてを守るんだ。そう決めたんだ。
どんな手段を、使ってでも」
感情の無い声で、彼女は自分に言い聞かせる。自分自身に強く言い聞かせる。
視界の片隅に、この状況を打開できそうな物体が映る。
巨大な剣。
地図や食料に混じって才賀勝のランドセルから飛び出した、剣と呼ぶにはあまりに無骨過ぎる代物。
下手すれば、グラーフアイゼンのギガント形態並みの質量があるかもしれない。
けれども、あれはヴィータ好みの武器だ。片手剣フランヴェルジュなどより、よほど手に馴染みそうな武器だ。
あれを拾うことができれば、才賀勝も、高町なのはも、倒しきることができるのではないか……?
戻ってきてくれたシャマルの指輪、『祈りの指輪』を使って魔力を回復させ、身体強化を最大にすれば……!
それはきっと、想いを通すための唯一の方法。
目の前の2人の動きにいつでも即応できる体勢を取りながら、ヴィータはジリ、と大剣との距離を詰めた。
247:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:03:25 yGWK8O7k
* * *
空中から眼下の2人を見据えながら、高町なのはは考える。
「戦いをやめて」、とは言ったものの、今の自分に2人を止められるだけの力は多分無い。
彼女の場合、デバイス無しでは使える魔法が極端に限られる。さっき使った小さな魔力弾が精一杯だ。
『ディバイン・シューター』。緻密な弾道コントロールが可能な技だが、特にヴィータを止めるには力不足。
2人が素直に話を聞いてくれるのなら、戦うことなど考える必要もないのだが。
(ヴィータちゃんのあの目……見覚えがある。あの時と、おんなじ)
それは深く深く思い詰め、心を閉ざしてしまった者の目。
『闇の書事件』の時にも、何度も向き合った瞳の色。
何をどう思い込んでしまったのかは分からないが、ああなっては簡単には心を開くまい。
ヴィータと対峙していた少年の方も、強い意志を秘めた表情ではのはのことを睨んでいる。
こちらの方も、簡単にはお話を聞いて貰えそうにない。
言葉だけでは、想いが届かないこともある。
全力全開、全てを出し切って戦った上でないと、伝わらないこともある。
それが、過去の戦いの中で見い出した、彼女の真実。唯一なのはが信じることのできる方法。
彼女は周囲を見回して、1つのモノに目をとめる。
あたりに時計や方位磁石が散らばる中、無造作に転がった八角形の物体。
正体不明ながら、何故だろう、どこか親しいものを感じる。
魔砲……いや、魔法少女の直感が、あれなら自分にも使えるかもしれない、と囁く。
それはきっと、想いを通すための唯一の方法。
「火の力を秘めたストレージデバイス、なの? あれを拾うことができれば、きっと……!」
なのははまだ気づかない。その道具に秘められた力の強さを。
そして純粋魔力の扱いに「のみ」長けた彼女にとって、炎という『属性持ち』は少々制御が困難なことを……!
* * *
248:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:04:14 yGWK8O7k
才賀勝は、目の前の2人に警戒を強める。
空から現れた新たな少女は、どうやらさっき襲いかかってきた少女の知り合いのようだ。
増援というわけでもないようだが、無条件に信頼するわけにもいかない。
何しろ、この空飛ぶ少女もまた、問答無用で攻撃してきたのだから。
「戦いをやめて」とは言っていたが、穏健な平和主義者にはとても見えない。
そして今この2人について、何より気がかりなのは……
その不思議な能力についてではない。空を自由に飛んでいることでもない。
2人がそれぞれ、地面に撒き散らしてしまった勝の支給品に、チラチラと視線を向けていることだ。
『ドラゴンころし』が気になるらしい、赤い髪の少女。
『ミニ八卦炉』に視線を向ける、空中の少女。
こうも気にしてるということは、この2人にはそれらが扱えるのだろうか?
ともあれ、この危険過ぎる武器を、彼女たちに渡すわけにはいかない。
2人の動きを警戒しつつ、勝はフランヴェルジュを構える。
けれど……もし、勝の妨害を振り切って、2人がそれらを手にしてしまったとしたら?
きっとその時は、この剣1本程度の力では、彼女たちを止めることはできないだろう。
だから、もしもその時には……。
勝はチラリと、無造作に転がる巨大な銃に目をやる。
『メタルイーターMX』。
全長184㎝、銃器としての常識を超えた銃器。
尋常ならざる反動などの問題はあるが、辛うじて勝にも「攻撃を放つ」ことができそうなただ1つの武器。
それはきっと、想いを通すための唯一の方法。
いざとなったら、これを使ってでも……!?
* * *
249:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:05:02 yGWK8O7k
「……遅い! どれだけ時間がかかっている、高町なのは!」
山頂にて。
待ちくたびれたエヴァンジェリンが、なのはの荷物を漁るのにも飽きて、大声を上げる。これでもう3度目だ。
その叫びに、隣に転がっているニケ(相変わらず「ぬのハンカチ」で縛られたまま)が、のんびりと呟く。
「確かに遅いな……これはひょっとして、こっちから迎えにいかなきゃならないかもしれないぞ」
「好戦的な参加者に遭遇した、とでも?
まあ、その可能性もありえなくもないが、『翔』のカードがあれば、逃げるのは簡単なはず……」
「いや、そうじゃなくて。もしかしたら『小』じゃなく『大』の方で、紙が無くて動けずにいr……」
ドガッ!
あまりに下品すぎる想像に、エヴァンジェリンの足が制裁を加える。
ニケの頬をグリグリと踵で踏みにじる。相変わらずふてぶてしい彼の表情が、エヴァの怒りをさらに煽る。
「全く、なんでこんな奴と『お留守番』してなきゃならんのだ。胸糞悪い」
「ねぇねぇ、それって新しい『遊び』? SMごっこ? リリスもやっていいかなぁ?」
「ああ好きにしろ、お前もどんどんやれ……って、何ッ!?」
背後からかけられた声に投げやりに答えたエヴァは、ハッとして振り返る。
いったい、いつからにそこに居たのだろう?
見知らぬ第三者が―いや、既に1度見た顔が、興味深そうにエヴァとニケを観察していた。
リリス。諸悪の根源・冥王ジェダの、配下の1人。忘れようにも、忘れられない相手。
「きっ……貴様はッ!? どうしてここにッ!?」
「退屈だから、遊びにきちゃった。ねえ、リリスと一緒に遊んでくれない?
縛るのも縛られるのも気持ちいいけど、どうせなら、もっと楽しい遊びをしようよ♪」
リリスは無垢な微笑みを浮かべて、小首を傾げる。
エヴァは反射的に身構える。脂汗が流れる。
どうせその「遊び」というのも、ロクなことではあるまい。相手にしてやる義理など、本来はない。
250:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:05:32 yGWK8O7k
だが、エヴァだって素人ではないのだ。魔法使いとしては伝説的な存在、体術の面でも合気柔術の達人。
魔力を押さえ込まれ、今ではその能力は限られてしまっているが、それでも並大抵の人間よりよほど強い。
それが―リリスの接近に、気が付けなかった。
なのはが飛んで行った方角だけを気にしていたこともある。ニケに気を取られていたこともある。
本気で「遊び」のつもりなのか、リリスに一切の殺気が無かったこともある。
だがそれにしたって、こうも見晴らしのよい山頂に居ながら、こうも容易に接近を許すとは!
そして、こうして目の前にしてみれば、リリスの持っている魔力は尋常なものではない。
立ち姿も、無防備に見えて達人並に隙の見えない自然体。生半可な格闘家よりよほど強そうだ。
今のエヴァの状態と装備で、戦ったとしても勝てるのか……?
エヴァはチラリとニケを見る。
あまり認めたくないことだが、もしかしたらこの男次第で、事態はどっちにでも転びうるのかもしれない―!
* * *
緊張を深めるエヴァの隣で、勇者ニケはそして―
ニヤけていた。
とろけていた。
緩んでいた。
(うーん、これまた貧乳なのが気になるけど、今度の子は話が通じそうだな~。wktk)
際どい衣装に身をつつみ、妖艶に微笑むリリスの姿に。
勇者はすっかり、骨抜きだった。
無様に地面に転がされたままの格好で、これから始まるであろう「遊び」に、ワクワクしていた―
鈍い時にはとことん鈍いのである、この困った男は。
【B-5/山頂付近/一日目/午前】
【ニケ@魔法陣グルグル】
[状態]:すけべ大魔神LV.3、魔力小消費。「ぬのハンカチ」を繋げて作った即席ロープで縛られている
[装備]:スペクタルズ×9@TOS
[道具]:基本支給品、うにゅー×3@ローゼンメイデン
「ぬのハンカチ×20@ボボボーボ・ボーボボ」を結んで作った即席ロープ
[思考]:……遊ぶ? 大歓迎!
第一行動方針:リリスの言う「遊び」に良からぬ匂いを感じとってワクワクテカテカ
第ニ行動方針:火の剣と水の剣が使えるか試しておきたい
第三行動方針:なのは・エヴァと同行し、自分の仲間となのは・エヴァの友人を探す。
基本行動方針:とりあえずラスボスを倒す。その過程で女の子の仲間が増えればいいッスねぐへへ
[備考]:
「ぬのハンカチ」での拘束はそうキツいものでは無いので、その気になれば簡単に抜け出せるはずです。
引き千切ってもよし、盗賊の技術で縄抜けしてもよし。
ニケは単に「その場の空気を読んで」素直に縛られていただけです。
[備考]:
光魔法キラキラで出した『地の剣』がすぐ傍に出しっぱなしになっています。ただし有線コード付き。
251:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:06:09 yGWK8O7k
【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】
[状態]:健康、魔力中消費
[装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、歩く教会@とある魔術の禁書目録、クロウカード ×2(光、希望)@CCさくら
なのはの荷物(基本支給品、コエカタマリン@ドラえもん、時限爆弾@ぱにぽに、
じゃんけん札@サザエさん)
[思考]:これは、マズいかもしれんな……!
第一行動方針:リリスに激しく警戒。「遊び」もどうせロクなものではないと判断、戦闘も覚悟。
第ニ行動方針:なのはを待って合流する。あんまり遅いようならこちらから探しに行く。
第三行動方針:同じ目的の者を探し、仲間と情報を集める。
第四行動方針:ジェダが島の地下に居る、という仮定に基づき、地下空間に通じる道を探す
基本行動方針:ゲームからの脱出。ジェダを倒す。
[備考]:
エヴァンジェリンは、預けられた「なのはの荷物」を一通り調べています。
支給品の説明書も読んでいるかもしれません。
[備考]:ニケとエヴァは、1つの仮説を立てました。その概要は以下の通り。
・『結界』は空中だけでなく、地中にまで及んでこの島を球形に包み込んでいると考えられる。
・この『結界』は外部との念話や、転移魔法を阻害する性質を持つと思われる。
・OPで全参加者を転移させたことなどを考えると、ジェダもまたこの『結界』内部にいる可能性が高い。
おそらくは島の地下。
・その地下空間と地上の間に、緊急用の通路がある可能性がある。特に怪しいのは城や塔、洞窟など。
【リリス@ヴァンパイアセイヴァー】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式(食料は無し)
[思考]:目の前の子たちと、まずは何をしよっかな~♪
第一行動方針:まずはエヴァとニケと一緒に楽しく「遊ぶ」
第ニ行動方針:獲物を探して狩る
第三行動方針:18時にはB-7のタワーへ行く
基本行動方針:楽しく遊びつつ、優勝して本当の身体を手に入れる
[備考]
コナン&ネギと殺害数を競う約束をしています。待ち合わせは18時にB-7のタワーです。
252:それはきっと唯一の方法 ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:06:54 yGWK8O7k
【B-5/谷底の空き地/一日目/午前】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:少し疲労、魔力消費小、『翔』のカード発動中(両足首から白い翼)
[装備]:クロウカード×1(翔)@カードキャプターさくら(発動中)
[道具]:なし (ランドセルごとエヴァに預けてきてしまいました)
[思考]:私が勝ったら……お話聞いてもらうからね!
第一行動方針:ヴィータと勝を説得して戦闘停止させて仲間に加える。必要なら実力行使も辞さない。
(いつも通り、全力全開でブッ飛ばしてお話を聞いてもらう)
第二行動方針:落ちている『ミニ八卦炉』が気になる。自分にも使えそうだと直感。
第三行動方針:ニケ・エヴァと再度合流し、自分の友人やニケ・エヴァの仲間を探す。
第四行動方針:仲間や情報を集める。特にフェイトは使える知識を持っているはず。
基本行動方針:仲間と共にゲームから脱出。できれば主催者打倒
【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:若干の疲労、魔力中消費、巴投げされて背中に軽い打撲
[装備]:勇気ある者の盾@ソードワールド、祈りの指輪@DQ
[道具]:基本支給品
[服装]:普段着(ドクロのTシャツ、縞模様のニーソックス等)に戻りました
[思考]:邪魔……するなッ……!
第一行動方針:勝を倒す。なのはも倒す(?)
第二行動方針:落ちている『ドラゴンころし』が気になる。あれは自分の戦闘スタイルに合ってそうだ
第三行動方針:はやてを探す(手段は選ばない?)
基本行動方針:はやてを見つけ出し、守り抜く。
【才賀勝@からくりサーカス】
[状態]:両手の掌に軽い火傷。
[装備]:フランヴェルジュ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品のランドセル (ランドセルの中身は近くに散らばっています)
[服装]:上半身裸(シャツは引き裂いてしまいました)
[思考]:それは、使っちゃいけない武器なんだ!
第一行動方針:なのはとヴィータに危険な武器を渡すわけにはいかない。戦ってでも守り抜く。
第二行動方針:いざとなったら、『メタルイーターMX』を利用することも覚悟。
第三行動方針:工具を探し出し、手加減すら出来ない強力過ぎる武器を破壊or封印する。
基本行動方針:殺し合いを止め、ゲームを壊す
参戦時期:????
[備考]:
勝の基本支給品一式(ペットボトル1本消費済み)、ミニ八卦炉@東方Project、
メタルイーターMX@とある魔術の禁書目録、ドラゴンころし@ベルセルク
以上の品々(勝のランドセルに入っていた品々)が、3人のすぐ傍の地面に散らばっています。
3人の誰も、まだそれらを確保していません。
[備考]:
谷底の3人がいる場所は、山頂にいる3人の位置からは直接は見えません。
253:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:07:36 gAHmtjmn
超乙!!
なのはVSヴィータVS勝やべぇwwwwwwwまるでアニロワのヴィータVSシグナムのようだ!
ニケも相変わらずで吹いた。そしてリリスへの反応も予想通りwwwwwwww
254: ◆3k3x1UI5IA
07/02/24 23:08:15 yGWK8O7k
投下完了。長くなってしまって本当に申し訳ありません。自分なりに頑張ったのですが。
山の上と谷の底、それぞれ3人の2つのグループに分けました。どっちも(違う意味で)一触即発です。
本当は、それぞれの遭遇後の展開も考えたりしたのですが、長さやリレーのことを考慮し、ここで切ります。
双方とも、この先それぞれ何通りかの展開が考えられると思います。
リレーの際には、山頂組と谷底組、片方ずつ進めて貰っても構わないと思います。人数多いと難しいですし。
山を目指しているグリーン・ひまわり組や、近くにいる他の人物が絡んできても面白いかもしれません。
エヴァやニケの推察が当たっているかどうかは、今後の展開次第でしょう。
ひょっとしたら大ハズレかもしれません。
255:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:08:32 RHfmOSgV
投下乙です!
ニケの悪ノリっぷりが原作より原作らしくてワロタw
リリカルサーカスのほうも、これは気になる三すくみ……しかし三者自滅の構図が一番容易に浮かんでしまうorz
256:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:12:47 LqxB4pDs
投下乙&GJ!
りれーしたいけどなのは知らんから無理だorz
テラモドカシス
257:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:14:27 gAHmtjmn
俺は勝とリリスがわからんなあ……
258:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:17:03 RHfmOSgV
なのははまだようつべ等の手があるものの、
原作が40巻以上ある勝とゲーム媒体のリリスは、正直キツイ人が多そうだ。
とりあえず、自分はなのは勉強途中なのでもうちょっと頑張ってくる。
デバイスも書けるようになりたいしな
259:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:18:52 l7itgsod
投下乙!
今から読むぜ。
勝は原作40巻以上だが、出てない巻もあったんじゃないか?
260:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:23:37 RHfmOSgV
ストーリーの性質や勝の設定を考えると、できれば全部通して読んでほしいところ。
鳴海やフェイスレスあたりと非常に深い関わりがある(二人から受け継いだものの多い)人物なので、
この二人が関わっている巻も読む⇒結局全巻読むハメになる。
どうしても無理だったら、勝の出てる巻だけでも口調やおおまかな性格くらいはつかめるけど……
261:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:25:43 LqxB4pDs
なのは調べようと思ったんだけど漫画の絵柄がどうも……な
勝は視点の切り替わりが激しかった気がするから確かに出てない巻もあるかも
つか、りれーってorz
262:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:36:01 Bm3eoQP3
>>254GJ
これからの展開にwktk。
>>257俺がいる。
263:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/24 23:40:49 RHfmOSgV
トマ予約の人……期限は今日中のようだが、大丈夫か?
延長申請にしても破棄にしても、あと20分だし連絡が欲しいところ。
264: ◆nhqbjDwFas
07/02/24 23:58:34 Myje7e83
お待たせしましたトマ投下します。
265:どうしよう ◆nhqbjDwFas
07/02/24 23:59:40 Myje7e83
「あ、あの中に、逃げ込めば」
目の前に見える、背の高い茂みに向かって手足を動かす。
不思議な格好をした女の子に襲われて、自分のクジ運の悪さに軽く絶望した後。
僕は残った体力を総動員して、這いずる様に森へと避難していた。
もちろん、荷物を拾うのも忘れない。水や食料、参加者名簿に地図等の小物。
散らばったハズレアイテムやズタ袋まで回収するのは、魔技師としての悲しい性だった。
逃げ込んだ先には、雑多に茂った植物が小さな空間を作り上げている。
緑色の壁に囲まれながら、僕は深呼吸をした。だけど、息苦しさは消えない。
僕の身体は緩慢に、けれども着実に毒に犯されていっていた。
「も、もうダメだ。僕は、ここで、このまま・・・・・・」
――死ぬ
もちろん、故郷を離れて旅に出た時から、そんな事は覚悟していた。
命を落とす恐怖を抱えながら、それでもモンスターの徘徊する中を冒険してきた。
すべては夢のため。立派な魔技師になりたい。その志のためだったのだ。
けれども、それももう終わり。身体は毒に蝕まれ、体力も徐々に失われていく。
手にしている銃や指輪、背負っている鞄の中身も今の状況を打破するのには使えない。
そして、足元に転がるズタ袋の中身に至っては涙しか出てこない。
毒を回復する方法を持った、殺し合いに乗っていない心優しい参加者が通りかかる。
そんな幸運や奇跡でも起こらないかぎり、僕の命は尽きたも同然だった。
「死にたく、ない・・・・・・」
恐怖と絶望、そして体内の猛毒が真綿のように首を締め付ける。
ぼろぼろと零れ落ちる涙を両手で拭いながら、僕は目を閉じた。
死ぬときはせめて、苦しみの無いように。そんな事を願いながら。
・・・・・・本当に唐突に、それは天啓のように現れた。
僕の脳裏に現れたものは、毒を治療するもう一つの方法。生き延びるための術。
――主催者からの、ご褒美。
その思いつきに、僕の心は慌てて否定の言葉を探し、僕の頭は冷静に実現可能かどうかを考えた。
『武器はある。体力もまだ持つはず。充分に実現は可能だ。けど・・・・・・』
誰かの命と引き換えに生き残る。そんな覚悟が本当に僕にあるのか。
答えはそう簡単にでそうもなかった。
【F-4/森の中/1日目/朝】
【トマ@魔方陣グルグル】
[状態]:アズュール使用による若干の疲労、毒状態、迷い
[装備]:麻酔銃(残弾6)@サモンナイト3、アズュール@灼眼のシャナ
[道具]:基本支給品、ハズレセット(もずく、豆腐、割り箸鉄砲、アビシオン人形など)
[思考]
第一行動方針:毒を治療する(ご褒美をあてにするかどうか悩んでいる)
第二行動方針:死にたくない
参戦時期:アラハビカでニケ達と別れた直後
266: ◆nhqbjDwFas
07/02/25 00:00:21 xG/MZ1Sf
投下完了いたしました。お待たせして申し訳ありませんでした。
267:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 00:06:11 voDMQ0Iu
>>266
投下乙です。さっきは急かしたようで申し訳ない。
これは、トマのマーダー化フラグか……?!wktk
268:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 00:13:47 q08sVWBS
>>254
投下乙。どちらも激戦必須な引きでハラハラです。
空気の読めるニケに凄くワラタw
>>266
投下乙です。相変わらずの不幸街道から脱出出来るか、こちらにも期待
リリスはOPからキャラ壊れてるから戦闘力をマンガ版で見るのが良いと思う
ガンガンコミックだから古本屋に行くと結構グルグルや天空物語と一緒にならんでるし
269:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 00:25:13 dvw7YxfE
>>254乙
これは先が楽しみな状態だ。ネタがあったらリレーしたいぜ。
>>266も乙
って、ただでさえ弱いトマが毒状態で誰かを殺すなんて無理にもほどがあるwww
>>257
>>262
俺がたくさんいる。
270:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 00:50:54 4Jh+4CpH
ニケカワイソスwww
271:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 01:19:32 baEFo5YN
一応リリス以外は全て書けるが……っ!
どっちかっていうとこの状況は誰かが書くのを見てみたい気もする自分w
272:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 12:50:40 cEWGMFrl
行動方針が定まるだけで本編に登場しない場合でも予約して
大丈夫なんでしょうか?
273:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 12:52:36 cEWGMFrl
あ、追加予約っす。
274:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 12:55:59 NGB1UCSo
誰を?
275:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 12:56:05 OCW4UtHC
>>272
大丈夫。むしろ、その場合はきちんと追加予約しといたほうがいい。
ただ、
>本編に登場しない
とあるのは、作中でまったく描写がないってことか?
276:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 13:01:49 7m4aRdsI
どういう状況かよくわからない
もう少し詳しく説明してくれ
277:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 13:28:17 cEWGMFrl
>>275
一行だけ行動が定まった的な描写があるだけです。ちなみにレックス。
278:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 13:35:08 zhBcQwX2
>>277
逆に行動をさせないのなら描写しない方が次の人がリレーしやすくないだろうか?
または入れるなら数行使って行動方針を定める思考描写くらいは入れたほうが良いと思うよ
279:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 13:36:11 cEWGMFrl
いや、そうしないと話を動かすことができないのだよ。
ドラクエはやったことないし……
280:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 13:36:44 cEWGMFrl
しまった、いつのの口調でやっちゃった……OTL
281: ◆gMrrx6WqIM
07/02/25 13:54:39 cEWGMFrl
とりあえずなんとか描写してみます。レックス追加予約です。
282:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:00:14 OCW4UtHC
行動方針定めさせたいなら、その事に関する納得のいく描写を入れるのは必須。
ネットとかでドラクエ勢二人の情報調べまくって頑張れ。
自分もドラクエはあまり知らないので力になれそうにないが、
もしどなたか「レックスとタバサの設定等をつかむにはここの情報がいい」というのを知ってたら
教えて欲しい。
283:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:05:06 7UYE3eGb
URLリンク(game.surpara.com)
こことかどうかな。
PS2版の息子&娘(レックス&タバサ)の会話集。
どういう状況のセリフかは分からないけど、雰囲気くらいは掴めるかと。
284:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:18:45 SAssQDhG
>>283
PS2版ではこんなに喋ってたのか……。
既に双子の片方動かしたことあるけど、ちょっと意外。
285: ◆gMrrx6WqIM
07/02/25 14:25:58 cEWGMFrl
投下行きます
286:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:27:21 0Oo6cMGD
go
287:這い上がるくらいで丁度いい ◆gMrrx6WqIM
07/02/25 14:27:31 cEWGMFrl
結局、あの女の子の姿は見つからなかった。
……いや、「見つからなかった」のではなく「見つけさせてくれなかった」と言った方がいい。
どうも怪しいのはこの霧と、そしてこれを操ってると思われるあの紅い服の人形。
あの人形が何かを企んでる気がする。
それならそれで、受けて立ってやろうじゃないか。
きっと人形は僕の後を追ってくるだろう。ひょっとしたら南で消耗した所で殺そうという魂胆かもしれない。
だったらその作戦を逆利用してやればいいだけだ。
さっきの女の子を見失ってしまったけど、それは仕方ないことだ。
あんまり焦って僕が命を落としても仕方ない。それに、まだあいつら以外に七十七人もいるんだ。
南へ向けて足を進め始める。そういや、いつの間にか霧が晴れてるや。
来るなら来なよ。どんなつもりでも、僕が相手になってやるからさ。
◆
288:這い上がるくらいで丁度いい ◆gMrrx6WqIM
07/02/25 14:28:35 cEWGMFrl
あの少年が南へ方向を定めたことを確認し、霧から脱出させた頃だった。
追跡のため距離をはかろうとしていた真紅が、遠目であるがあのシェルターへ近づく二人の影を見つけた。
両者とも消耗しているのがふらふらとした足取りから見てとれる。
今ならあれらを討つ、またと来ないかもしれぬ好機。あの二人が先ほどの二人に相応する
実力を持っているとすれば直さらのことだ。
薔薇の花弁で心臓を一撃、いやニ撃。消耗しているのならそれぞれ一撃ずつで十分だろう。
すぐに仕留めてしまえばあの少年を見失うこともない。それなら─
スピード全開で南下を続けていた二名の少女が、ようやく背後に誰もいないと
気付いて休息を取れたのは、ちょうど西に見えるシェルターを通り過ぎるかという頃だった。
「……どうやらこっちには来ないようね」
「ふぇええ……むぃぃぃ……」
力が抜けその場にへたりこむ。今になって随分と汗をかいたと実感できた。
「ちょっと、走りすぎたわね……あそこの建物で隠れながら休みましょう」
「はふぅ…………」
既に言葉にならず、息ばかりついている雛苺の手をしっかりと握り、ジュジュは適当に入り口を探そうと
シェルターに近づくべく歩き始めた。
それが、いけなかったのだ。
「……入り口……どこよ……」
いくらほど歩いただろうか。さっきはようやく入り口に辿り着いたと思ったのに、
ほっと一息ついてさあ入ろうかと歩き始めたらいつの間にか入り口を見失ってしまっていた。
後ろを見ても建物の陰も形も見えず、知らぬ間に霧までもが発生している。
とうとう精神的にも限界がきたか、二人は地面に座りこんでしまった。
「ヒナ……もうだめぇ……」
「何かもう色々と嫌になったわ……」
どう考えてもこの状況で休むのは無防備すぎる。だからってどうすることも出来ないのだが。
せめて木でも見つかればと内心で毒づく。
それから、とりあえず少しでも水分を補給しようとランドセルを降ろそうとして─
肩に激痛が走って、血が飛んで─
「……はずしてしまったのだわ」
わずかに顔をゆがめた、そういえばさっき雛苺が話してたようなかっこの少女が現れてから─
「し……んく……?」
ようやく、これはどうやら危険な状況だと判断することができていた。
289:這い上がるくらいで丁度いい ◆gMrrx6WqIM
07/02/25 14:29:59 cEWGMFrl
見つけた標的の片方が知り合いだと分かってしまって。だからって動揺することはないのに。
「……私もまだ、覚悟が足りてないようね」
地に膝をついている少女でなく、呆然としている雛苺の方に照準を変える。
彼女が逃げださない内に。それから最早風前の灯火となった少女を。
確実に、両方とも仕留めるために。
かつての水銀燈を見ているような、怯えに恐怖……そしてきっと、侮蔑の混じった視線。
それでも真紅はもう迷わなかった。自分が穢れていくことを厭わなかった。
「ごめんなさい、雛苺」
最後にかつて同じ家で暮らしていた仲間に、分かれの言葉を乗せて。
一直線に舞う薔薇の花弁は─
「……が……ぐぅっ……」
皮肉にも、花弁は薔薇乙女を傷つけることを避けたかのように別の人物を貫いた。
「じゅ…………じゅ…………?」
さっきから一歩も動かなかった雛苺が、ようやく一歩後ずさった。
目の前には血に濡れた少女。たったさっき知り合って、それまでは元気だったあの子。
「……大丈……夫……こんなの、なんてこと……ないわよ」
肩と胸を貫かれた。血が止まらない。もう助からないことなんて考えなくても分かっていた。
だからこそ、残された時間で出来ることをしなければならないのだ。
「これ……持って、先に行きなさい。この……Wってかいてある方に……走り続ければ、いいから。
…………すぐ、追いつく……わよ……」
手渡したのはノートパソコン、それとコンパス。あいつの気がそれた内にすぐ引き出したものだ。
こんな機械、きっとあの子にだって使い方は分からないだろう。
でも、もし善良で使い方が分かるような人に会うことができれば、あるいは脱出の力になれるかもしれない
そしてコンパスは霧からの脱出のため。大方あいつの魔法かなんかだろう。
とにかくそれから逃げおおせられればそれでいいのだ。
「行って!」
私が叫んだ途端、火が点いたように雛苺が走り去った。
そして直に見えなくなった。
「……また、逃がしたか」
体から流れる血が、雛苺が落としていったぬいぐるみを紅く濡らす。
残った力を振り絞って、紅い少女の方に向き直る。
「何か、言い残すことはあるかしら」
バットも置いてきてしまったから、もうどうしようもないのだけれど。
だから、その代わりに口を開いた。
「くそばか」
◆
290:這い上がるくらいで丁度いい ◆gMrrx6WqIM
07/02/25 14:30:33 cEWGMFrl
急所を外したとはいえ、体を貫いたのは確かだ。
普通の人間なら動くこともできない傷。それでも彼女は雛苺を庇い、そして散った。
雛苺が、あんなにしっかりしてるなんて思わなかった。てっきり彼女が散ったあとも
足がすくみその場に立ち尽くしてるかと思ったのに。
既に彼女の姿は見えない。これ以上深追いしたらあの少年に引き離されてしまう。
ここは諦めざるを得ないようだ。
さっきの場所からは大して離れてはいない。
少し移動速度をあげれば直に追いつくだろう。
二人分の荷物を入れたランドセルを背中に、紅い蝶は再び南を目指す。
もう、逃すまい。
【H-6 北端/一日目/午後】
【真紅@ローゼンメイデン】
[状態]: 健康
[装備]: パピヨンマスク@武装錬金、核金LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)拡散状態@武装錬金
[道具]: 支給品一式(食料のみx2)、マジカントバット
[思考・状況]
1: レックスを南下させ、戦闘させる
2: 参加者と接触し、情報を得た後殺害する
3: 最後の一人になる
※ジュジュのランドセルから食料と武器だけを抜き取りました。
【H-6 橋/一日目/午後】
【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:すこし疲労
[装備]:ドラゴンの杖@ドラゴンクエスト5 (ドラゴラム使用回数残り3回)
[道具]:基本支給品、エーテル×5@FINAL FANTASY4
[思考]
第一行動方針:南の廃墟で戦闘を起こすなどして、真紅を誘き寄せて殺す。
廃墟に人がいなくなったら(いなかったら)戻り、残っていればアリサを殺す。
第二行動方針:タバサの居場所を知るために、三人殺してご褒美を得る。
第三行動方針:タバサ以外の参加者を全て殺し、最後に自殺してタバサを優勝させる。
第四行動方針:もしタバサが死亡した場合、自分が優勝を目指し、タバサの蘇生を願う。
基本行動方針:兄妹どちらかの優勝(タバサ優先) できれば二人でグランバニアの両親の元に帰る。
参戦時期:エンディング直後
[備考] エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
291:這い上がるくらいで丁度いい ◆gMrrx6WqIM
07/02/25 14:31:26 cEWGMFrl
【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:大分疲労、精神的ショック大
[装備]:光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス
[道具]:支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
[思考]
1:ジュジュの言った通りとにかく西に逃げる。
2:ジュジュが死んだことに気付いているが、認めたくない。
3:真紅のやったことが信じられない。
4:みんな(ドール達)と会いたい。
※支給品はぬいぐるみ以外確認していません。
※微妙に西をそれてやや南西よりに移動しています。
【ジュジュ・クー・シュナムル@魔法陣グルグル 死亡確認】
292:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:32:19 cEWGMFrl
投下終了です。
293:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:33:41 OCW4UtHC
>>292
投下乙。
誰か死ぬなとは覚悟してたが、ジュジュ……ムチャシヤガッテ
ノートパソコンをヒナに託して逃がしたのはGJだぜ
294:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:34:28 yy4mWdBA
PS2版割とよく喋ってたんだな。
……グランバニアって結構貧乏なのかな。金銭感覚が王族してないw
295:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:36:42 cEWGMFrl
ところで今現在何人死んでるんだろ
296:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:37:23 yy4mWdBA
>>292
読んでる間に投下キタキタw
投下乙。
ところで、前の話ではコンパスも狂ってなかったかな、ワンダーランド内は。
297:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:39:22 cEWGMFrl
うあ、見落としてました。
でもジュジュらがそこまで気付いてなかった、
レックスを見失うと思って真紅が深追いをやめて霧を解除したこともあるんで。
298:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:39:23 OCW4UtHC
>>295
新作のジュジュを入れて9人。
結構地味に着実に数を積んでいってるな。まあ順調といったところか。
現在いろいろ火種あるし、18時の第一放送までに死者が二倍とかになってもおかしくないな……
299:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:40:28 IbEMdqM8
>>296コンパスを確認している間がなかったでFA。
>>293GJ幻覚系は強いぜ。
300:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 14:49:39 cEWGMFrl
>>298
倍の18人になったら丁度アニロワの第一放送までの死者と同じ数になるわけだがw
301:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 15:17:46 yy4mWdBA
ここは放送まで半日掛かるからな。
その位死にそうな気がする。
指摘終えた所で。
ジュジュ、無茶しやがって…………
302:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 15:24:00 SAssQDhG
最期の言葉が「くそばか」とは……表情まで思い浮かんじゃったじゃないか。
303: ◆2kGkudiwr6
07/02/25 18:00:15 pDLs5oWc
白レン、イシドロ予約
304:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 18:04:09 jMsA1mXp
>>303
ガンバ!
305:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 18:08:02 dvw7YxfE
>>292
乙。タイトル見て懐かしくなってきたw
とか思ったらジュジュがぁー!?
>>303
向こうで大作投下したと思ったらもうこっちにも、すごいなー。wktk
306:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 20:06:33 FPt5Lmoy
>>303
どっちも重傷だが、地力が違うみたいだからイシドロピンチか?
307:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 20:10:14 4BZIT4wL
ジュジュの生き様、最高だったんだぜ!
308:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 20:14:09 lufTujqI
>>303
昨晩の超大作に続き、こちらにも貴方の作品がくるとは……wktk!!
前のssでガッツをなぞるように片腕喪失したから、次は
イシドロに右目喪失フラグが立っているような気がしないでもないなーとチラ裏
309:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 20:50:09 koY9BX3t
【予約まとめ】
2/23(金)の予約(~2/26(月)まで)
◆uOOKVmx.oM :丈、イエロー、ベルカナ
◆ou3klRWvAg :ビュテイ、イヴ、ブルー
2/25(日)の予約(~2/28(水)まで)
◆2kGkudiwr6:白レン、イシドロ
310: ◆l1XtqCvRP.
07/02/25 21:32:46 kPeIEGfL
いちおうレベッカ宮本と梨々=ハミルトンを予約します。
311:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 21:35:15 cEWGMFrl
れれ?ジーニアスは?
312:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 21:36:55 lufTujqI
>>310
単騎行動な梨々はともかく、ベッキーと一緒にいるであろうジーニアスとかは
予約しなくて大丈夫ですか?
イリヤに襲われたばかりの現在の状況を考えると、片方が単独行動というのは
少々不自然な気もしますが……杞憂なら良いのですが。
313: ◆l1XtqCvRP.
07/02/25 21:46:10 kPeIEGfL
没SSに落としていたのを投下します
314:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 21:47:36 lufTujqI
>>313
……>>311-312へのフォローは無しか?
315: ◆l1XtqCvRP.
07/02/25 21:48:34 kPeIEGfL
その名を『鍵束』といいます。
今その支給品はレベッカ宮本の所持ということになっています。
支給品事態は至って問題はありません。
さてその問題というの説明していきたいと思いますが、
話すよりも見てもらったほうがいいですね。
それではまず最初のことが起こった朝のF-3に戻ります。
それは野上葵がとびこんできて少したったときに起りました。
その時レミリアはF2000Rを珍しそうに覗き込んだり弄っていた。
指が引き金に触れた瞬間銃が暴発したのだ。
この暴発でレミリアは転げまわるのだが関係ないので割愛させていただきます。
実は背後に階段に続く扉があったのだがこのとき飛び散った弾丸ドアノブ周辺を破壊した。
次はG_7に移動します
梨々は落ち着いたようでリィンと話しながら病院内を歩いていたすると、
「あ、待ってリィンちゃん」
何かに気づいたのか突然立ち止まった。
『…どうしたんですか?梨々さん』
「ちょっと準備しようかと思って」
と言うと、目の前にあった診療室に入っていった。
数分後、梨々は室内を物色し包帯などを集めていた
最後に薬品棚を開けようとした所、鍵がかかって開かない
『どうしましょう?』
梨々は先ほど見つけたらしい針金を取り出しながら
「ちょっと見ててリィンちゃん」
と言って鍵穴に取り掛かった
するとまもなくカチリと言う音とともに扉が開いた
316: ◆l1XtqCvRP.
07/02/25 21:49:54 kPeIEGfL
『どうやったんですか!梨々さん』
「おじさんに教えてもらったんだ」
と、うれしげに話しながら薬品と選んでいる。
(余談であるがその後桜が治療を受けれたのは梨々が鍵をかけ忘れたためである)
さて最後に午前のH-1に行ます。
そこではゴンとフランドールが本気の弾幕ごっこをしていた。
ゴンは上手く避けていたのだが当たり一面蜂の巣である。
見ていると目の前で爆発がおこった。
どうやら停車していた原付にスフィアが着弾したようだ。
ここまで見てもらうとわかると思いますが、
問題と言うのは鍵穴が次々と破壊されていることです。
この後レベッカ宮元は鍵を使う場面が来るのでしょうか。
それはジェダにもわかりません。
【E-7/湖沿いの荒地/一日目/午前】
【鍵束@いろいろ】
[状態]:レベッカ宮本のランドセルの中
【F-3/地下室/一日目/朝】
【地下室の扉@現実】
[状態]:ノブの部分破壊確認
【H-1/焼け野原/一日目/午前】
【岡倉の宝物@武装錬金】
[状態]:破壊確認
※レベッカ宮本の支給品の一つが鍵束でした。
※梨々は包帯などを集めました。
※H_1で岡倉の宝物が破壊されました。
アイテム解説
鍵束
島にあるあらゆる鍵を集めたもの
その鍵は様々な世界から集められたもの
たとえば、旅芸人の小屋の鍵や、岡倉の宝物のキーなど
また乗り物のキーの場合、乗り物は島のどこかにあるか誰かに支給されています。
ただし、ドラクエの最後の鍵はありません
しかしその中には…
317:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 21:51:50 cEWGMFrl
・ナレーソンの口調を統一した法がいいでぬぬぬ
・語尾に。は特別な理由がない限りつけた方がいいでぬぬぬ
・!は大文字でおkでぬぬぬ
・リィンはいつの間に起きたのでぬぬぬ?
318: ◆l1XtqCvRP.
07/02/25 21:53:41 kPeIEGfL
>>311-312
>>334
すみませんPCの調子が良くなくて更新しても310で止まってたので
何も書かれていないと思っていました。
あと題は お前らちゃんと鍵探せ! でお願いします。
319: ◆l1XtqCvRP.
07/02/25 21:56:18 kPeIEGfL
リィンが眠る前です。
あ、つなぎようにもう一個投下します
320:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 21:56:36 cEWGMFrl
やめろ!やめとけ!!
321:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 21:57:16 FPt5Lmoy
「。」がついてたりついてなかったり…
「だ」「である」だったり「です」だったり…
統一した方がいいぞ。
322:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 21:57:55 lufTujqI
ちょ、ちょっと待て待て。
「時間を遡っての描写」は基本NGだと思うぞ……。
その他にもツッコミ所が多すぎる。
とりあえずざっと見で目に付いたのは、
・ベッキーの作中描写が全く無い(「ベッキーの支給品の描写」はあるが、これだけではNG)
・誰視点の話?
>見ていると目の前で爆発がおこった。
>どうやら停車していた原付にスフィアが着弾したようだ。
ゴンVSフランドールを「見ていた」のは、誰?
・ぶっちゃけ、この話からどういう状況かが読み取れない
上でも言った様に、「時系列遡及の反則をしている」「視点不明」のせいで
何がどうなっているのかよくわからない。
ちなみに、リロードして問題がないか確認してから投下するのが書き手としての基本マナー。
323:やり直し ◆l1XtqCvRP.
07/02/25 21:59:26 kPeIEGfL
『おやすみなさい…梨々さん』
そう言い残して彼女は消えてしまった。
でも大丈夫。
彼女はここに居る。
彼女の本体の剣十字を大切にしまい、怪盗の衣装を身に纏う。
これで準備は完了だ。
さあ、外へ出よう。
彼女をはやてさんに届けるために。
リィンちゃんとまたお話をするために。
・
・
・
何か忘れているような……
「あ!」
思い出した。
私は急いで病院内に戻る。
「そうだこれを忘れてたんだ。」
私は先ほど病院内を歩いて集めた救急セット等をカウンターに忘れていたのだ。
私は集めたものを急いで服に仕込み始めた。
このタキシードは隠しポケットがたくさんあるので其処にしまった方が早く取り出せる。
「よし!」
仕込みが終わった。
これで今度こそ準備は完了だ。
さあ、再び外へ出よう。
彼女をはやてさんに届けるために。
リィンちゃんとまたお話をするために。
【G-7/病院玄関/一日目/朝】
【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]健康
[装備]
白タキシード&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル
マジック用のステッキ@吉永さん家のガーゴイル
リインフォースII(待機フォルム)@魔法少女リリカルなのはA's(魔力切れで意識を表に出せません)
病院で集めたもの
[道具] 支給品一式 、梨々の普段着 、病院で集めたもの
[思考]誰も殺さない。
第一行動方針:双葉かリィンちゃんの友達を探す。(はやて優先?)
第二行動方針:殺し合いに乗ってない人と協力する。
[備考]
※リィンフォースⅡと梨々がお互いの知人の情報を交換しました。具体的にどんなことを話したかは後の書き手さんに任せます。
※手術室は防音設備が整っていたので丈の放送は聞こえませんでした。
※ランドセルに入っている病院で集めたものは予備のものです。
324:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:01:21 cEWGMFrl
前の話に行動を継ぎ出じゃァん……
これもどうかと思うんよ
325:やり直し ◆l1XtqCvRP.
07/02/25 22:01:25 kPeIEGfL
アイテム解説
前のが形状だけだったので追加させてください
白タキシード
百色のタキシードと同じで隠しポケットだたくさんついています
また対刃性に優れていて窓ガラスにつっこんでも傷一つつかない
おそらく数百万以上はすると思われる
すみません◆yTYdrbGblIさん
つなげるために引用させていただきました。
これで終わりです。
326:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:02:20 cEWGMFrl
継ぎたしただけじゃ、だった
327:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:03:56 FPt5Lmoy
これはちょっとな…
あくまでリレー「小説」なんだぜ。
短すぎるのはどうかと思う。
328:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:04:50 lufTujqI
だから投下の前にリロードしろとあれほどッ…!!
とりあえず、書き手の義務として
>>311-312
>>317
>>321-322
>>324
>>327
これらへの、納得のいく返答を求む。
329:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:04:54 g4HXB5A2
基本的に駄目なのは承知なんですが、何処までなら自己リレーは許されると思いますか?
330:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:06:55 cEWGMFrl
待っても書きてこねーwwwwwって時に
一回ぐらいならいーんじゃない?
331:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:08:58 lufTujqI
>>329
放送直前まで、誰も書き手がつかず放置され続けていたりなどしたら「自己リレー」もやむなしだと思う。
だから、今の所はまだしないほうがいいと思う。
332:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:10:06 FPt5Lmoy
>>329
まだ序盤だから、自己リレーはやらないのがベスト。
動きがないって言っても、まだ半日しか経ってないんだし。
原作の稲田なんか終盤まで全く描かれなかったんだぜw
まぁこれは極端だがw
333:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:12:41 cEWGMFrl
つーか白タキシードの対刃性もさりげに気になるとこだね
334:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 22:13:38 g4HXB5A2
>>331
案外と俺は純真無垢だから、文体が一緒で分かる気がするんです。
まあ、まだ序盤ですからね。
335:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 23:38:24 7vEoRQoa
別鳥でやっても分かる人にはすぐバレる
まぁ俺はほとんど出来ないんだが…
ちなみに…>>315と>>323はNG(破棄)ってことでいいのか?
336:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 23:42:56 lufTujqI
批判が多い上に作者の弁明もないようだしなあ。
日付変わるまで現れなかったらNG、ということでいいのかな?
337:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 23:46:17 ZCaEEaIe
ネタはありだと思う。文章が少しおかしいくらいでとくに致命的な問題はないと思う
タキシードに追記された効果は原作設定なんだよな?
338:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 23:56:20 tCOCriUN
ネ
タ
339:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/25 23:56:49 7vEoRQoa
・文末の句点と文体
・奇妙な神視点
・登場キャラの行動の矛盾点
最低でもこの三点に修正が必要な気がするんだけど…
340:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 00:17:39 20kSwOI5
どうも他の人の意見を聞いてない感じの作者さんだったからなあ……
ネタ作品が駄目というわけではないが、せめて続きをリレーして書く人のことを考えてほしい。
せめて>>339の点さえ修正してもらえればいいのだが、このままで通すのはちょっと、なぁ。
というか、リレーで「時間を遡って書く」ということ自体、本来NGだと思う。
それをやったら幾らだって後出しジャンケンができてしまう。
(例)
【投下順】
(Aがピンチ!→実はAは、その前に○○と出会って××を入手していた!→××のおかげでAはピンチ脱出)
(Aがピンチ!→××のおかげでAはピンチ脱出→実はAは、その前に○○と出会って××を入手していた!)
【時系列順】
(Aは○○と出会って××を入手していた→Aがピンチ!→××のおかげでAはピンチを脱出)
こういうのが可能になってしまうから……正直、やめてほしいんだよな
341: ◆l1XtqCvRP.
07/02/26 00:36:19 ghRkw8Jt
すみません寝てました
>>311-312
この二人が重要キャラだったので
これ以外は動かされても大丈夫だからです
>>317
すみません単純な僕の言語能力の無さです修正させてください
>>321-322
レベッカ宮本の前回の直後のSSです
天の声がテレビ番組風に
過去のをまとめたと言うものです
>>324
すみません
鍵で梨々を絡ませたが前SSの
所持品で引っかかったのでこうしてしまいました
>>327
形式上二つにしているだけで二つで一つのSSです
>>337
原作にある設定です
342:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 00:37:37 nZQ5bNi8
>>341
_,,,,,,,,,,,,,,,,_
. ‐''"´ `'ー-、
/ .-' ヽ.
/ //レ'7′ `、 、 、 ヽ
l r ヘ. ', Vヽ「`、 ',
. | ; ,' ノ ヽ l ', l
l ,' i .l /|/ )人 l| l l !
ノイ .i l. トl=-、! レ-=iテリ}l / /
>ト、| | ` ̄´ ` ̄´ .レヘ/
_. -‐'フ `'! :} lイ`ヽ、_
,. =' /. `、 _`__ ./ ノ `、`''ー、=-、
ノ::\  ̄`ー、_ :lヽ. ー ` /./ _Y⌒ ー、 \
/:::::::::::\ ノ ::ト、`、,___,/ / <二-ヘ ノ ヽ
. ノ::::::::::::::;;;;ヽ、 `ー、 :::l. `'ー‐‐''"/ イ-‐-‐'´l └ー-、_ }
343:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 00:44:56 v77NvP9S
>>341
URLリンク(www.imgup.org)
344:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 01:23:00 iNhaeptC
高度なメタ文学ですね。非常に前衛的で好感が持てます。
345:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 02:12:06 Mrs0NAS7
部外者の俺が言うのもなんだが、こういうときは雑談の話題を振るのがマナーだぜ。
ということで一つ振ってみるよ。
「お題:自分が出そうと狙っている(た)支給品」
346:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 02:17:59 s1uRPxlU
スライムポット(サモナイト石・獣)
スライムプレイを……いや、なんでもない
347:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 03:15:11 4el12QMI
パタリロで出た男女の性別を入れ替えるベレー帽とか
348:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 03:15:54 j0eKgYWG
薔薇ー帽か
349:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 05:03:40 KUojQySX
>>340
遡るのは別にありじゃないのか?
話の補完とかは普通にされるものだろ。
ただ、アイテム増えたり状況が変わる物は出来るだけ避けて欲しい所だけど。
今回のは……こじつけ可能な程度だし有りじゃないか?
梨々のみの話を先にすれば、時間軸上ですら何の問題もない。
350:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 05:10:31 ttLdejWa
NGにすれば何の問題もないよ
351:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 05:15:52 FwWvpF3A
今回のこれをそのまま通したら不明支給品が持ち主の確認なしに決まってしまう前例を作ることになる。
作中で描写がないんだから、ベッキーの持ち物である必然性もない。キルアの支給品は鍵でした、っていうだけで済む。
それに加えて時間まで遡っているんだから、個々の問題は些細でも通すことに賛成はできない。
352:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 05:26:00 KUojQySX
>>351
つまり
問題点1:主要人物である参加者の描写が無く支給品が決まってる所
>対策:ベッキー達の描写追加しろ
という事?
あと時間遡りっていっても矛盾が出ないなら有りじゃないか?
ラノロワとかで時間前後した話を幾つも見た事が有るんだが。
流石にそれで死ぬのは勘弁して欲しいけど、時間前後する話自体は禁止なのかね。
353:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 07:41:01 k9v5cLml
>>352
矛盾のないSS間の補完話ならともかく、他のSSの途中に遡るのは不味いだろ。
その時その行動をしなかったというのも表記されているわけではないが
前SSの内容の一部で、それを都合よく改変しているように思えるんだ。
偉そうな事を言える立場じゃないが、雑談ネタレベルで繋ぎや補完にすらなっていないと思う。
354:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 11:30:42 JllGiUma
>時間遡行SSの扱い
持ち物が増えたりとかプラス系の改変を伴うのは没だな
ズガン等で見せ場のなかったキャラに対する救済処置として不可欠としても
某完結済のように終盤の7人バトルが延々と続いたので、談合でエンディングを
先に書き下ろした後で延々と補完しまくった悪例はある
ちなみに>>332で言ってるディキアン・ミズホwwの件だが、
原作ロワでは冒頭の就学旅行バスの車内で主人公の七原が他の同級生全員に
ついて言及しているので、終盤戦まで出なくても無問題だったりする
355:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 11:53:50 I+8C1uvE
議論中にすまん。
Wiki編集しているんだが、>>287->>291の人、
時間帯が「午後」(14-16時)になっているんだが、これは午前の間違いか?
356:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 13:27:29 L/ykEfXO
時間遡行の問題を別としても、
支給品としての「鍵束」の妥当性もちょっと気になる。
作中では街に放置されてた「原付」(@武装錬金)が壊れているけど、
要するにこれは、しかるべき場所に行けば「原付」が手に入ったということ。
これを許すと、「鍵束」というのが、探す手間はかかるものの、
無限に追加可能な「追加支給品との引換券」になってしまう。
探す手間と言っても、その実態は書き手にとってはご都合主義でいくらでも出せる、ってことでもあるしね。
というわけで、数も種類もボカした「鍵束」は、まずくね?
ドアの鍵限定とかならまだしも……あ、それならドラクエの万能鍵出した方が早いし議論も無いか。
>>355
それは確かに気になった。ちょっと続きを考えた時に。
357: ◆aCfYpcY.NE
07/02/26 16:59:48 7CEzUvEx
コナン、ネギ、小狼予約します。
358:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 17:19:16 O16tEnL9
予約wktk
議論中水を差すようで申し訳ないが、いま書いている話の中で気になった点がひとつあったので
どなたかローゼンに詳しい方にお聞きしたい。
蒼星石の『庭師の鋏』は、単体ではどんな効果を持っているのだろう?
アニメのダイジェストやMAD等を見た限りで分かる特性は、下の二つが主体っぽいんだが……
・物凄く切れ味が良い(太い蔓を回転切りで一刀両断したりする)
・何故か刃の外側で斬れる(不思議パワーの為せる技か、もともとそういう構造の特殊な鋏……ではなさそうだけどもしかしてそうなのか?)
これらは「蒼星石が持つことで特殊な力を発揮する」のか「もともとそういう力の宿った道具」なのかが、
いまいち良く分からなくて困っている。
アニロワの方にも同じ道具が出ているようなのでそちらも見てみたが、
全くといっていいほど使われておらず完全に空気支給品と化していて、参考にしようがなかった……orz
359: ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:36:17 vWGZZ68T
丈、イエロー、ベルカナを投下します。
360:命の選択を ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:37:29 vWGZZ68T
四方を水に囲まれた城。その上階に位置するテラスに3人はいた。
その丁寧に石を組んだ造りは中世的であるのに、奇妙な真新しささえも感じられる。
高さは4階ほどもあろうか、飛び降りる事も這い上がる事も容易ではないだろう。
テラスから覗ける広い城内に人影は見当たらず、ただ無数の鉄扉が鎮座しているだけだった。
イエローは必死に思考を巡らせていた。今は優しく頬を撫でるそよ風すら煩わしい。
ベルカナは手遅れだと言ったが目の前の少年、城戸丈を助ける方法はきっと何かあるはず。
そう信じて必死に考えれば考えるほど絶望がイエローの心を侵食してゆく。
「僕は―」
押し黙っていた丈が口を開く。その何かを決意した真っ直ぐな瞳にゾクリとした。
泣き崩れたって変じゃない、そういう状況なのにどうしてこんな目ができるのだろう。
「僕はみんなを守りたかった。誰にも人殺しなんてさせたくなかったんだ。
友達のためにも、殺される子のためにも、殺す側の子のためにも守りたかった」
(そんなこと聞きたくない)
そう咄嗟に耳を塞ごうとする手をベルカナが押さえた。
彼女は今にも泣き出しそうなイエローを一瞥もせず、ただ黙って丈を見つめている。
それはイエローに対して『目を背けるな』と言っているようにも感じ取れた。
「でも結局、何も出来はしなかった。それどころか君達を危険な目に会わせただけ。
ハハ、僕はいつもこうなんだ。一人で先走って空回りしてばかりでみんなに迷惑をかけて。
こんな僕を助けてくれてありがとう。嬉しかった。そして……折角助けて貰ったのに、
ごめん……僕の事は置いて行くか、その、いっそ……」
「なんでそんな事を言うんだ! まだ助からないって決まったわけじゃない!
まだ……まだなにかある方法は筈なんだ! 可能性が少しでも残っているなら諦めちゃ……」
「いい加減になさいな」
根拠も無く叫ぶイエローの胸倉をベルカナが掴んだ。その顔は先ほどと微塵も変わらない。
沈痛なそれでいて冷淡にも見える静かな目をしていた。この人は悲しくないのだろうか。
361:命の選択を ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:39:52 vWGZZ68T
「あなたは彼がどんな気持ちで口を開いたか、分からないのですか」
「そんなこと僕にだって分かってる! でも!」
怪我を治す手段も無ければ、毒を癒す手段も無い。ならば手段を探せば良いのか?
今からそれを持つ人を見つけ協力を仰ぐなど砂漠でダイヤ一粒を探すようなものだ。
丈の助かる可能性はゼロではないというだけで、限りなくゼロに近い。
そんなことは痛いほど理解できている。おそらく丈もベルカナも理解している。
そしてその可能性に挑戦する代価が自分とベルカナの安全だということも。
たった一つ、確実な手段はジェダが言っていた『ご褒美』。
三人の命と引き換えに一人の命を助ける事が出来るという悪魔の誘惑。
イエローの脳裏に先程襲ってきた三人の少年少女が浮かんだが、頭を振り必死に消し去る。
それは駄目だ。たとえ可能だとしても、それだけはやっちゃいけない。
「分かっているのなら、男の子を困らせるものではありませんわ」
「だからってこんなの……こんなの酷過ぎるよ」
全てを知って受け入れるベルカナ、全てを知ったからこそ受け入れられないイエロー。
両者を隔てているのはただ一つ、経験という名の厚い壁だった。
どれだけ消え行く命を見てきたか。どれだけ己の無力さを知っているか。ただそれだけだった。
「ごめんよ。僕の軽率な行動で危険に巻きこんだばかりか、せっかく助けてもらったのに
イエロー君を悲しませるような事になって、本当にごめん。君に会えて嬉しかった」
なんでこの人は自分が死にそうなのに謝れるのだろう。僕は元気なんだ、生きているんだ。
なんで笑えるんだ。僕は泣きそうなのに。
どんな顔をして良いのか分からなくて押し黙ってしまう。
ベルカナが表情を変えない理由が判ったような気がした。
「ねぇイエロー君……」
「え?」
「握手しよ」
言われて初めてイエローは、丈が右手を差し出していることに気がついた。
慌ててフードで手を拭き、握手を交わした。今出来る精一杯の微笑で。
丈の手は暖かかった。そして静かに震えていた。
イエローは改めて理解した。丈だって怖いんだ。泣きたいんだ。
それを我慢しているのは、きっと泣き出しそうな自分に心配を、責任を感じさせないためだと。
362:命の選択を ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:42:07 vWGZZ68T
「イエローさん、丈さんを中へ! 外から見える位置は危険です!」
突然、周囲を警戒していたベルカナが叫んだ。
見ればテラスの向こう、遥か東の平原で無数の光が飛び交っているのが見えた。
何かのワザなのだろうか。少なくとも危険だということは間違いない。
ベルカナは一足先に屋内に入ると片端から部屋を見比べ、その一つに入る様に指示した。
「早くこちらへ!」
そこは広さのわりには調度品もなく、倉庫としてでも使われていたのかガランとしていた。
壁の上方に鉄格子の入った簡易窓が一つ、あとは大きな瓶やテーブル、整理棚があるだけ。
ぐったりとした丈を部屋の隅にあった大テーブルに横たわらせる。
ベルカナは素早く棚からシーツを何枚か探し出して丈に使い、一枚をイエローに手渡した。
そういえばフードの中は何も付けていなかった事を思い出す。
こんな時でも冷静なベルカナが凄いのか、それとも自分が鈍いだけのか。
枕代わりの丸めたシーツが血を丈の吸ってじわじわと赤く染まっていくのが怖かった。
「あの……友達へ……伝言を頼めますか?」
「もちろん!」
「確約は出来かねますが、お引き受け致しますわ」
途中に何度か言葉が途切れ、意識を失いかけながらも丈は友人への言葉を口にした。
イエローは絶対に忘れない様に、必ず伝えられる様に一言一句を聞き逃さずに聞いた。
そのくらいしかして上げられることがなかったのだ。
話し終わった丈が苦しそうに首を擦る。首筋は血の気が引いて青白かった。
「ベルカナさん……僕はここで何にも出来なかった……こんな僕でもみんなのために……」
「分かっていますわ。あなたのお友達のためにも無駄にはしません」
「……他の人には……頼めないから……」
最初は、丈とベルカナが何を言っているのか理解できなかった。
そして丈が首に手を当てている事の意味を悟った。首輪を外す気なんだ。
首輪を外す方法なんて、一つしかない。想像しただけで血の気が引いてしまう。
「誰にも殺させないって……偉そうな事を言ってたのに、こんな事を人に頼むなんて……
ごめんなさい。友達と子供達……それからイエロー君をお願いします」
「丈さん……」
「その依頼、確かに承りました。痛みを感じないようお送りします」
「……ありが……とう」
ベルカナは丈から距離を取り静かな声で詠唱した。安らかなる夢の世界へと誘う眠りの雲。
丈の眼がゆっくりと閉じてゆく。もう二度と開かれることがないであろう。
僅かに上下する胸が、まだ彼が黄泉路へと旅立っていない事を示しているだけだった。
363:命の選択を ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:45:03 vWGZZ68T
「イエローさん。先程の『あれ』をお貸し下さいますか? 『これ』より向いていますので」
ベルカナは手にした銅鑼を見せた。この鉄塊の一撃で丈は確実に天へ召されるだろう。
だが首輪を外すとなれば鈍器ではなく刃物が必要となる。首を切断できる道具。
イエローの最後の支給品は武器であった。人を傷付けるために作られた道具。
始めて見た瞬間から、その禍々しさから絶対に使わないと心に決めた道具。
丈を助けるために、役に立たないかと思って出したが無意味だった道具。
それを使って丈を苦しみから解き放とうというのか。
苦しかった。なにも出来ない自分が悲しかった。
そしてしばしの沈黙の後、イエローはランドセルの留め金を外した。
「出ておいで、ダイレク」
その声と共に勢い良くランドセルから飛び出したのは2m近くある魔剣『ダイレク』。
空中でくるくると回転するとイエローの前に浮遊したままピタリと止まった。
刃渡り160cm程に柄と幅は40cm程。剣先は缶切りのような鉤型になっているのが特徴的だ。
その平たくて薄い刃には薄っすらと梵字が浮かび、禍々しいオーラを醸し出している。
それもそのはず、ダイレクは手に持って振り回すような無骨な魔剣ではない。
浮遊能力を持ち、所有者の意思に答えて飛び回る意思を持った魔剣でなのだ。
一応、剣先に付いている宝石が一つ眼、鉤型が口に見えなくもない。
「では、お貸し下さいな」
「……だめ。彼は……僕が……送る」
スッとイエローが手を掲げる。同時に巨大な魔剣が頭上からその切っ先を丈の首へと向けた。
手を振り降ろせば即座にダイレクが丈を苦しみから解き放つだろう。
助けたかったのに助けられなかった。何も出来なかった。だからせめて、その死は僕が背負う。
364:命の選択を ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:47:32 vWGZZ68T
そう思った。そう思っているのに掲げられた手は動かなかった。動かせなかった。
「お止めなさいな。心の痛みを罪の意識で誤魔化しても、彼は喜びませんよ」
そっと添えられたベルカナの手がイエローの手をゆっくりと引き降ろす。
「心の痛みから目を晒さず、しっかり受け止めなさい。それが大人になるということですわ」
「でも……何も出来なかった。最期まで何もしてあげられない」
「ならば覚えていてあげなさい。人が死ぬのは肉体が滅んだ時だけではありません。
誰にも思い出されなくなった時、その人は本当に世界から消えてしまうのですから」
ベルカナがイエローから魔剣を借り受ける。薄刃だと言ってもかなり重い。
いや外見から判断するならかなり軽いと言うべきか。浮遊する魔剣でなかったら
人並み以下の筋力しかないベルカナは、持ち上げるどころか動かす事すら出来ないだろう。
血が飛び散らないようシーツを丈にかけた。イエローに直視させないためでもある。
そしてゆっくりと魔剣を振り上げた。
「辛ければ後ろを向いて、耳を塞いでいても構いません」
「……」
イエローは小さく首を横に振った。目を逸らさないと決めたのだ。
365:命の選択を ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:49:03 vWGZZ68T
○ ○ ○
綺麗な湖の湖畔に城戸丈は座っていた。
見覚えのある景色。
始めは嫌っていた景色。
今となっては懐かしい景色だった。
「なにボーっとしてんのさ」
いつの間にか隣に座っていたアザラシのような奇妙な生物が丈に話しかけた。
「ちょっと考え事をね」
「ふーん、それで何考えてたの? おいらにも教えてよ」
「人間とデジモンは分かり合えたよね。だから人間同士もきっと分かり合えるよねって」
「当たり前のことだろ。つまんないこと考えてたんだな」
「そうだよね。当たり前のこと、だよね」
「それより勉強、頑張れよ。医者になるんだから血も怖がらないようにならなきゃいけないぜ」
「ははは、血にはね、もう……慣れたよ」
ゆっくりと遠くの景色が静かに消えてゆく。
砂城が風にさらわれるように崩れて消えてゆく。
その中に友人達や家族の笑顔が浮かんでは消えゆく。
消え行く世界の中、丈の瞳から涙が零れ落ちた。
366:命の選択を ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:51:13 vWGZZ68T
○ ○ ○
「本当にこの部屋で良いのですか?」
「……うん」
これから長時間の休息を取らねばならない、そうベルカナが提案した時、
イエローは丈を送り出したこの部屋で休むと答えた。
あまり良い傾向ではない。純粋であるが故に自分で何でも背負い込む危うさを秘めている。
丈の遺体は、血塗れのシーツごと部屋にあった大きな瓶の中へ隠し蓋をした。
目的は血の匂いを隠す事、そして丈には悪いが休息中の精神的な負担を考慮してだ。
「そうですか。では鍵を掛けますよ」
魔法で部屋の鍵がカチリと掛かった。これで魔法を解かない限り、開ける事は出来ない。
窓もなく侵入者を防げる代わりに、万が一の時に逃げ場もない。
あまり良い休息場所ではないが、どうせ安全な場所などないのだからマシな方だろう。
「……」
イエローは壁際に座り込んで血の付いたテーブルと置くにある瓶をジッと見つめていた。
その周囲をダイレクがそわそわと漂うように浮かんでいる。ベルカナは小さな溜息を吐いた。
(まったく面倒な依頼をされてしまいましたわね)
こちらから首を突っ込んだとは言え、正式に依頼されたのだから受けないワケには行かない。
なにせ支給品に首輪、『ご褒美』を貰う権利の1/3と破格の報酬を前払いされてしまったのだから。
ベルカナは静かにイエローの隣に座ると彼女を抱き寄せた。
「もう堪える必要はありません。気が済むまでお泣きなさい」
泣き出したイエローが疲れて眠るまで、ベルカナはずっと彼女を優しく撫でていた。
長く長く続いた朝は、こうして終わりを迎えた。
367:命の選択を ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:54:45 vWGZZ68T
【F-3/城の一室/1日目/午前】
【イエロー・デ・トキワグローブ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:擦り傷多少、破ったシーツを身体に巻きつけた、深い悲しみ、睡眠中
[装備]:シルフェのフード@ベルセルク、魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー
[道具]:スケッチブック、基本支給品
[思考]:睡眠中
第一行動方針:レッド達と合流し、このゲームを破る方法を考える
第二行動方針:丈の友人と合流し伝言を伝え、協力を仰ぐ
第三行動方針:できれば、服を取りに戻りたい
基本行動方針:ゲームには絶対乗らない
参戦時期:2章終了時点(四天王との最終決戦後。まだレッドに自分の正体を明かしていない)
[備考]:ダイレクのソードエレメンタルは魔力を必要とするため使用不可
【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:健康、睡眠中、精神力ギリギリ(最下級魔法1個でも使えば即気絶)
[装備]:返響器@ヴァンパイアセイヴァー、おみやげのコイン@MOTHER2
[道具]:基本支給品、木の枝、黙陣の戦弓(矢:10本)@サモンナイト3、首輪@城戸丈
[思考]:睡眠中
第一行動方針:6時間以上眠る。何をするにしても回復をしないと……
第二行動方針:丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第三行動方針:仲間集め(イエローと丈の友人の捜索。ただし簡単には信用はしない)
第四行動方針:丈の首輪を調べる。または調べる事の出来る人間を探す。
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
参戦時期:原作7巻終了後
[備考]:制限に加え魔法発動体が無い為、攻撃魔法の威力は激減しています。
部屋の鉄扉に施錠魔法が掛かっている為、外からは解呪か扉を破壊するかしないと開きません。
【城戸丈@デジモンアドベンチャー 死亡】魔剣による首の切断@ベルカナ
備考:遺体はF-3城の上階、イエロー達のいる部屋の大瓶の中。首輪は外されています。
備考:伝言は八神太一、泉光子郎、太刀川ミミに宛てたもの(内容は後の書き手さん任せ)
・アイテム紹介
【魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー(家庭用)】
ダークハンターの魔人ドノヴァン=バインが使用していた意思を持つ魔剣。
外見は2m近い魔剣で刃渡り160cm、幅40cm程(目算)の薄刃の平たい大剣。
剣先が缶切りのような鉤型になっている。剣先の宝石が眼、鉤型が口に見えなくもない。
魔剣自体の魔力で浮いており、手に持たないで振り回すタイプの武器。攻撃を防ぐにも便利。
鞘はなく抜き身で所有者の側に浮いており、意思に答えて飛び回るように相手を斬る。
手元から離れた位置では細かい操作は出来ない(飛んでけとか、戻って来いとかくらい)。
空中で魔剣に飛び乗って突撃する事も可能で、短距離ならば移動にも使える。
ちなみに意思を持つからといって喋るわけでも自己主張をするわけでもない。
暇な時に魔剣のくせにグニャリと曲がってダラけたり、ニヤニヤ笑ったりするくらい。
主な攻撃特殊技
・キルシュレッド:魔剣を地面などに刺した後、敵に飛ばす技(遠くからでも可能)。
目標を目掛けて回転しながら飛び、ブーメランのように帰って来る。
地面に刺した剣に小さな落雷を呼ぶことも出来るが、魔力消費が必要。
・ソードエレメンタル(以下の3種類があり使用者に適正と魔力消費が必要と思われる)
イフリートソード:炎の精霊を呼び出し、魔剣に炎を纏わせ斬り上げる。
ライトニングソード:雷の精霊を呼び出し、魔剣に雷を纏わせ連続突きを出す。
ブリザードソード:氷の精霊を呼び出し、魔剣から氷の結晶を飛ばして凍結させる。
368: ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 17:56:54 vWGZZ68T
丈、イエロー、ベルカナを投下しました。
キャラの内面や性格にはあまり自信がないため(うろ覚え&数話分しか見直せていない)
ご指摘などお願いします。
なんか途中の丈がかなり元気に見えますが気のせいですw
369:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 17:59:20 YfqLM/YU
投下乙
やっぱ丈は助からなかったか・・・
で、
血を丈の
じゃなくて
丈の血を
だと思う
370:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 18:05:55 O16tEnL9
投下乙です。
胸にずっしりと来るシリアスさが……ロリショタばかりだと、こういう場面が
よりいっそう重苦しくつらく感じられる。それを見事に書ききったのは作者氏の力量というべきか。GJ!
|葬式会場| λ... <それじゃ、行ってきます……
371: ◆uOOKVmx.oM
07/02/26 18:10:39 vWGZZ68T
>>369
ギリギリまで見直したのに……無念
破棄や大きな修正がなければwikiで修正させていただきます。
(なんかいつもミスしてばっかりだ俺)
372:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 18:15:06 FwWvpF3A
丈は散ったか……。三者三様の覚悟が表れている力作でした。
373:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 18:22:18 SvunVNRS
丈…
やっぱ拡声器神話は崩せなかったか
374:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 18:23:19 O16tEnL9
イエローの状態表の、
>第一行動方針:レッド達と合流し、このゲームを破る方法を考える
~~~~
がフラグに見えて怖いな……。
この後もし、レッド(死体)と遭遇することになってしまったら
イエローが激しくカワイソスの予感
375:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 18:56:28 E5eNXqrD
>誰にも思い出されなくなった時、その人は本当に世界から消えてしまうのですから
ワンピースのヒルルクを思いだしたのは俺だけ?
376:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 19:07:41 6KsGYsqs
よくある言い回しだ。
377:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 19:21:09 BZM97AjF
GJ。
しんみりと、重くて切ない話でした。…………さらば、丈。
378:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 19:24:32 E5eNXqrD
何の因果か丁度十人目の死者です。おめでたくない、丈。
379:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 21:57:27 L2ifI3gZ
【予約まとめ】
2/23(金)の予約(~2/26(月)まで) ※今日〆切り!
◆ou3klRWvAg :ビュテイ、イヴ、ブルー
2/25(日)の予約(~2/28(水)まで)
◆2kGkudiwr6:白レン、イシドロ
2/26(月)の予約(~3/1(木)まで)
◆aCfYpcY.NE:コナン、ネギ、小狼
380: ◆CFbj666Xrw
07/02/26 22:14:04 W44PvAa0
試験投下スレにちょっと試験的な物を投下してみる。
避難所でもこちらでも良いから意見が欲しい。
381:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 22:19:08 JllGiUma
>>375
むしろどれロワを思い出したorz
以下引用(ネタバレ回避の為、一部修正)
【優勝者】が忘れなければ、【優勝者】の思い出の中では、
みんないつまでも生きていられるんだよね。
382: ◆CFbj666Xrw
07/02/26 22:35:47 W44PvAa0
テスト投下スレに投下完了。
意見求みます。避難所でも構いません。
どちらにせよ投下は鍵のSSが一段落してからになりますので、急がない方向で。
(今の内容ならどちらにせよ話に影響は無いが、梨々が出ているため)
関連キャラの予約が入った場合は本投下は無くなりますが、その場合でも意見は聞きたい所です。
383:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 22:40:23 L2ifI3gZ
前編は手に汗握る脱出が良かった。
後編はマーダーの潰しあいか。
一人死亡で、一人は重傷か。
まぁ、いいんじゃないの?
たまにはマーダー同士で戦ってもらわないと
384:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 23:14:42 hPFYvUmg
展開の都合上レックスにラグナロクが渡るのは実に自然なんだが、
ここまでアレだと八面六臂もいい所だな……倒せる奴いるのか?
百戦錬磨の戦士としての才覚+攻守バランスの取れた魔法技術+強力な武器+魔力回復薬
とんでもないにも程があるぞ;
ただ、SS自体には問題はないと思う
投下お疲れ様
385:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/26 23:43:29 52vsK4wE
>>367
GJです
ベルカナの魔法、ロックとスリープクラウドがすごくいい味出してます
とりあえず書き手さん同士で混乱してるようなので
イエローの特徴について気になったことを
1人称:ボク(冒険前は「私」だったが今はこれで安定)
2人称:キミ、その他口調は普通の男の子口調でOK。
体型:金髪。麦わら帽の中にはポニーテールが隠されている。
帽子が吹っ飛ぶか、裸(もしくはそれに準ずる状態)じゃなきゃ女だと分からない。
今の状況でも遠目では男の子にしか見えない…かも。
386: ◆ou3klRWvAg
07/02/27 00:01:10 vjPyGKHb
すみません、女の子三人を予約していた者ですが
推敲を入れるとどうしても間に合いそうに無いため、
数時間の猶予をいただけないでしょうか……
387:名無しさん@お腹いっぱい。
07/02/27 00:10:19 C/KGl8iL
>>386
許可します!
388: ◆aCfYpcY.NE
07/02/27 00:32:16 U3+oEW50
コナン、ネギ、小狼投下します。
389:邂逅 ◆aCfYpcY.NE
07/02/27 00:33:19 U3+oEW50
「この魔力は…」
俺は無骨なメカで覆われた頭を、魔力を察知した方へと向ける。
…ちょうど、今の俺が歩いている方向からだった。
シルフスコープを使わなくてもわかる。
何のカードかどうかはわからない。
だが、その魔力は、まぎれもなくクロウカードのものだった。
「…いや、さくらとは限らないか…」
思わず溜息が漏れる。
クロウカードといえばさくらを連想させるが、ここでは完全に武装解除されていた。
となれば、おそらくさくらが持っている確率は無いわけではないが、低いだろう。
そして、厄介なことに魔力の反応はもうひとつある。
だが、それはクロウカードとは全く別のものだ。
シルフスコープからは、それは全く別々の存在だと知れた。
…つまり。
「相手は、二人…か」
クロウカードを持っている人物。
そして、魔力を持っている人物。
…もし、この二人が『殺し合い』に乗っていれば、ろくな武器を持っていない自分に勝機は無い。
だが、果たして殺し合いに乗っている人物が二人組で動くだろうか?
…いや、最悪の場合、殺戮者が二人、という可能性すらある。
390:邂逅 ◆aCfYpcY.NE
07/02/27 00:33:51 U3+oEW50
そんな答えの出ない自問自答を繰り返しながら…魔力は徐々に近づきつつあった。
接触するか、否か。
ここでの判断は全て大きな分かれ道だろう。
もし、先程の少女のような実力者と戦えば、自分は死ぬ。
…だが、動かなければ始まらない。
さくらを守ることも。
このバトルロワイアルから脱出することも。
意を決して、魔力を察知した方へ歩みを進めた…。
※ ※ ※
女の子との神社での戦闘を終わらせた後、俺とネギはそこから逃げるように去った。
…リリスといいさっきの女の子といい…つくづく女運が無い日だな、今日は…。
それにしてもさっきのカード…俺にも使えるのだろうか?
もしそうならば、ネギの足手纏いにはならないだろう…。
…と思ったが、俺の右腕は折れている。
せめてこの腕が治ればと思うが…。
間違っても『ご褒美』とやらには頼らない、それは確かだった。
俺は地図を思い出す。
確か、この近くに学校があったはずだ。
…だが、学校にはできれば長居したくない。
襲撃された場合、自由度がかなり低いからだ。
そう、逃げられる確率が極端に減る。
治療をするかどうか。
そう悩んでいた時に…ズキ、と右腕が疼いた。
「……くそっ…」
右腕の骨折、リリスとの『競争』。
咄嗟の思い付きとは言えど、俺は他人の命を犠牲にしようとしたんだ。
どう考えても、事態は悪い方向にしか考えられない。
391:邂逅 ◆aCfYpcY.NE
07/02/27 00:34:28 U3+oEW50
「リリスを止める…その為にも、力が必要、か…」
幸い、約束の時間まで、まだ時間はある。
それまでにB-7のタワーに人払いをし、そこでリリスを迎え撃てばまだ勝機はある。
だが、それも『希望的観測』に過ぎない。
リリスがどんなに強いかは、ほんの少しだけでもわかっている。
わかっているからこそ言える。
リリスを倒そうとすることは、ほとんど自分から死にに行くようなものだ。
…だが、それでもこの『競争』を丸投げにすることはできなかった。
…そして、もうひとつ問題があるとすれば…。
俺は左手で引っ張ったままのネギに視線を移す。
…確かに、普段なら殺人などしないタイプだ。
だが、リリスに何かをされたのか、今は妙にボケている。
「コナン君…?どうか…したんですか?」
言うその目は未だ焦点は定まっていない。
……少なくとも、今はネギを監視しておこう…。
それが、無情の約束をした自分に今できる、数少ないことだ…。
392:邂逅 ◆aCfYpcY.NE
07/02/27 00:35:55 U3+oEW50
「……誰か、来ます…」
その瞬間、ネギの瞳の焦点が定まった。
…リリスの暗示が解けたのか!?
ネギは進行方向をじっと見つめて動かない。
「…この感じ…魔力を持った人が近づいている…」
「……!!」
俺は思わず息をのむ。
また魔法使いか!?
…ネギも大分消耗しているようだし…これで相手に敵意があったらまずい…!
「ネギ…そいつに敵意がないか、わからないか…?」
「…さすがにそこまでは……殺気はないみたいですけど…。
それを隠せる人間や、殺人を何とも思わない人間もいますから、それだけで敵か仲間かの特定は無理ですね…」
鬼が出るか、蛇が出るか、か…。
現れたのは、真っ白なカッターシャツに紺のスラックス…。
…まではいいとして、見覚えのある大きな赤い蝶ネクタイに、頭には不気味なメカ。
…言っちゃあ何だか、とことん怪しい人物だった。
「な、何なんですか貴方は!!」
「ちょっと待ってくれ!俺は怪しい者じゃない!」
「そんな全力で怪しいカッコをしていて何を言うんですか!」
…………………。
一瞬思考停止していたが、あの蝶ネクタイは俺の蝶ネクタイ型変声器!
多分、彼の支給品だったのだろう。
「……わかった、今、顔を見せる!」
そう言って、頭のメカを取る。
…その素顔は、精悍な表情をした少年だった。
顔立ちからするとアジア系…中国系の少年だろうか?
「…意外と普通の顔ですね」
「…生き残る確率を少しでも上げる為にはこの格好しかなかったんだ。
…驚かせてすまなかった」
その声には、危険の色は何もない。
純粋で、素朴な声だった。
393:邂逅 ◆aCfYpcY.NE
07/02/27 00:36:42 U3+oEW50
「…ひとつ、聞きたい。
…君達は、この『ゲーム』に乗っているか?」
少年は真剣に聞く。
その言葉に、俺とネギは気まずそうに顔を見合わせた。
…確かに、『乗っているか』と聞かれたら、答えは『否』だ。
だが、自分達が生き残る為に、他の参加者を危険に晒したのは事実だ。
…それを、この少年が聞けば、どういう反応を示すだろうか?
「…乗っているかと聞かれたら、乗っていない…。
だが、俺達…いや、俺の命は他の参加者の犠牲の上に成り立っている…」
俺は、重々しく口を開いた。
※ ※ ※
口を開いたのは、意外にも年少だと思われる少年の方だった。
黒い髪に、蒼い瞳を持った幼い少年。
だが、その口調は、外見年齢からかけ離れていた。
その表情には悔恨の色が濃い。
俺は、その少年の言葉を聞きながら…不快感と同時にやるせなさが溢れた。
少年の言葉を要約すると、あの主催者の男、ジェダの仲間のリリスという存在に襲われたらしい。
少年は、その時できる限りの機転だったのだろう。
『どちらが多くの参加者を倒せるか』…つまり、そのリリスという存在と殺害数を競う約束をしたらしい。
無論、責められるべきことだろう。
だが、不思議と責める気は起きなかった。
見たところ、少年からは何の魔力も、武道の心得も感じられない。
そんな少年が生き残る為についた必死の嘘なのだろう。
そう思うと、とても責める気にはなれなかった。
…何より、こういった局面でさくらも責めないだろうから…。