07/02/08 21:29:31 La2GrAzE
自分の母親は遺伝子の病気。発症する年齢は大体30~40代。自分は2人兄弟。優性遺伝の病気なので発症する確率は50%。
2人とも発症するかもしれないし、2人ともならないかもしれない。そんなの分らない。
兄は30代。自分は20代後半。2人とも結婚したがまだ子供はいない。今後?そんなの作るに決まってる。
どうしてかって?だって自分は生まれてきて幸せだったから。障害者の母親と健常者の父親に育てられ、
物心ついた時には既に母親は1日の大半をベッドの上で寝て過ごしていた。今では完全に寝たきりで、1人ではトイレにも行けない。
それでも自分は母親が好きだ。生んでもらって良かったと思っている。
後悔?そんなもの今まで嫌というほどして来た。「健常者の家庭に生まれてきたらこんなにも苦労はしなかっただろう」と。
発症するのはこれから先の話だろう。発症したとしたら子供にもその遺伝子は組み込まれる。
けれど、発症するまでの約30年間。毎日が地獄のような日々だった訳ではない。
友達がいて、恋人がいて、家族がいて。学校に行って、仕事をして・・・自分達兄弟は2人とも医療従事者となった。
自分はこの仕事に誇りを持っているし、生きがいと感じている。母親がいなければこの職業にはついていない。
こうやって、障害者の家庭に生まれてきたからこそ得た物もあるのだ。
障害は不便だけど、不幸ではない。と言っていた人がいるけれど、本当にその通りだと思う。
自分は、こんな素晴らしい人生を子供にも送らせてあげたいのだ。「短くても幸せな人生だった」と思わせてあげたいのだ。
「絵にかいたような幸せだけが本当の幸せではない。」そう言ってすべてを受け入れて結婚をしてくれた妻にも感謝している。そして妻の両親にも。
遺伝子の病気を持った人間が、どうして子供を残すのか。
その理由もぜひ考えてほしい。