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12月23日 朝日新聞の別刷りB3
「アパートも借りられない。今の僕はホームレス」
今夜どこで眠ろうか。彼らが向かう場所がある。蒲田のネットカフェだ。
24時間営業で食事もでき、かろうじて体を休ませられる椅子もある。
寝カフェに寝泊りする人たちが都内や川崎、横浜などの仕事先から帰ってくる。
1時間400円前後といわれる相場の1/4程度で十件ほどある蒲田駅周辺でも格安。
一度入店してからつっかけ姿で銭湯へ行く男性や弁当を買いにいく人も。アルコール以外の飲食物持ち込み自由。
午後十一時を回った。約200ある席は満席だ。隣席とは申し訳程度の仕切りだけ。
目にタオルを乗せ、靴下ぬいでPCデスクに足を放り出して眠る人や
体をくの字にしてTVを見ながら横たわる中年男性らの姿が並ぶ。
話し声は一切ない。互いの人生に立ち入ることはしない。それが寝カフェの暗黙の了解だ。
程なくフロアの蛍光灯が消えた。静まり返った部屋でいびきが二重三重に重なっていく。
派遣で働く男性(33)は仕事仲間にホームレスだと悟られないように数日に一度は近くのビデオ鑑賞ルームでシャワーを浴びる。
日曜も寝カフェからほとんど出ずゲームをして過ごす。出費を抑えるためだ。
このネットカフェから歩いて10分ほどの別の店。
深夜一時、受付に料金が割引になるナイトパックを申し込む行列ができていた。
都内のアルバイトの男性(32)は昨年8月までの一年余りをここで過ごした。
アルバイトを終え午後11時に入店。硬い椅子に座り、注文した食事をPCデスクで終えると、キーボードを押し込み、つっぷして寝た。
体を海老のように曲げるためか、胃に激痛が走り、カプセルホテルにも泊まった。(省略)