06/10/17 17:05:03 qxW2JJ77
第二次大戦も末期に近づいた頃、とある熱帯のジャングルにて…。
兵士A「上等兵殿!田雲二等兵が見つかりません!」
兵士B「上等兵殿、食料がもう米一粒も残っていないであります!」
上等兵「田雲の事は放っておけ、元々あいつのせいで我が隊が取り残されたようなものだ。
それよりも貴様ら、生き残った隊員をここに集めて鍋の準備をしろ」
兵士A「で、ですが…食料はもう尽きたはずでは…」
上等兵「早くしろ!!一刻の猶予もならんのだ!!」
兵士A・B「はっ!!」
数分後…
上等兵「おう、みんな集まったようだな」
ドサッ
兵士B「に、肉の塊…ゴクリ…」
兵士A「じょ、上等兵殿…この肉は一体どうしたのでありますか?」
上等兵「この密林に生息する豚を狩ったのだ」
兵士A「豚…はっ!上等兵殿!?」
上等兵「言うな!!ここにあるのはただの豚肉…違うか!?」
兵士B「どう見ても豚肉に相違ありません!!」
上等兵「生きて郷里に帰りたい奴は黙って食え、死にたい奴は食わんでもよいぞ」
数十年後…
上等兵だった男「…それでね、おじいちゃん達はジャングルで捕まえた豚の肉を食べて
みんなで力を合わせて日本に帰ってこられたんだよ……」
孫「ふ~ん、たいへんだったんだね」
上等兵だった男「おや…さっきから変な顔の子が庭をのぞいているね」
孫「あの子、とくしゅがっきゅうにかよってるの」
上等兵だった男「そうかそうか…君、遠慮せず入っていらっしゃい」
ダウソの子供「あ、あうがと」
上等兵だった男「さあ、奥へ入ってジュースでも飲みなさい(久々にあの頃の味を堪能するか…)」