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昭和天皇 科学者として伊勢湾台風・植物北限分析でお怒りに 2014.10.22 07:00
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テレビ局の宮内庁担当記者だった当時、陛下が御用邸に滞在される時は年に一度、
宮内庁記者会と懇談の場が設けられました。御用邸の玄関横などで陛下と報道陣が
直に懇談できる大らかな時代でした。
そんな時代の伊豆・須崎御用邸に陛下が滞在されたある日のこと。
朝7時ごろ、私は御用邸からほど近い浜辺・三井浜の様子を調べて戻る途中、山中で
側近をお連れの陛下とばったり遭遇しました。
恐縮しつつ名前と社名を述べると陛下は「ご苦労」とお声掛けくださり、続けてこう仰られたのです。
「どこへ行ってきたのか? そうか、三井浜か。きれいな海岸だったろう。でも、この辺りは
クマやヘビが出るから注意するように」
私は緊張で固まっていましたが、これは陛下独特のユーモアでした。
陛下には厳しい一面もありました。1980年ごろ、天皇皇后両陛下が1959年の伊勢湾台風で
被害を受けた地域の排水ポンプ場を視察中のことです。
「このポンプは素晴らしく、伊勢湾級の台風が来ても絶対に大丈夫です」と自信満々に
説明した場長に対し、陛下は「そんなことはないだろう」といった表情でこう仰りました。
「台風、地震、雷など自然というのは人の力をはるかに超えて起こるものだ。計算どおり
いかないのが自然だ。洪水にはならないとどうして言えるのか。絶対大丈夫と言えるはずがない!」
普段、温厚な陛下がお怒りになるときは、冷静ながらも声のトーンがやや高くなり、表情は
緊張気味で目が引きつる感じになります。この時は、周囲に緊張の糸が張りました。
続く