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2016/02/27-18:26
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政府は２７日、今春まとめる「ニッポン１億総活躍プラン」に現場で働く人の意見を反映させるため、「国民対話」の初会合を仙台市で開いた。加藤勝信担当相が介護・保育の関係者らと意見交換。出席者からは、人手不足や待遇改善を訴える意見が相次いだ。
国民対話は、安倍政権が掲げる「１億総活躍社会」の国民への浸透がいまひとつなことから、加藤氏の肝煎りで企画。３月までに大阪や福岡などで開催する。
加藤氏はあいさつで、国勢調査開始以来初の人口減を記録したことを念頭に、「今こそ少子高齢化という構造的な問題に正面から取り組む時期だ」と１億総活躍社会の意義を強調。また、「保育は次の世代を担う子どもたちを育てる大事な現場。やりがいを持って働けることが（希望出生率１．８の）目標達成につながる」と述べ、待遇改善に努める考えを示した。
意見交換では、保育士の女性が「配置基準を見直してゆとりを持てれば、子育てしながらでも仕事を続けられる」と要望。介護士の男性からは「仕事を辞める人が多いのは、世間一般に（介護施設への）負のイメージがあることが原因ではないか」との深刻な指摘もあった。