16/02/18 04:38:46.57 CAP_USER*.net
2016.2.17 11:50更新
URLリンク(www.sankei.com)
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滋賀県の平成28年度当初予算案をNHKが県議会への説明より前に報道したことをめぐり、県議会がNHK大津放送局の担当者を呼んで説明を求めることを決めたいわゆる“NHK呼び出し問題”で、県議会は17日に議会運営委員会を開き、呼び出しを取りやめることを正式に決めた。「行き過ぎでは」「議論が甘い」と県議会へ批判の声があがった問題はようやく収束に向かう。
議運委員長の小寺裕雄県議が取りやめの理由について「記者クラブ内で(報道解禁の)ルールについて確認したと県から説明を受け、改めて状況を確認できた」と説明した。
ことの発端は4日。NHKが夕方のニュースで予算案について報道した。県は10日の議運で議員らに予算案について説明する予定で、報道の解禁日は議運終了後と決めていた。
17日にいったん決定も
予算案の報道について、県庁の記者クラブでは解禁日を設定する慣例があり、今回は事前説明を5日に行うとの案内があった1月29日の時点で、解禁日が発生していた。
NHKの報道を受けて10日の議運では、自民党県議が「見逃すわけにはいかない」として、17日の全員協議会でNHKの担当者を呼び、説明を受けることを提案。他の委員に異論はなくいったん決定したが、同日夕に小寺委員長が撤回の方針を表明していた。
17日の議運では、共産党県議が「憲法で保障された国民の『知る権利』という観点からNHKの報道は何ら問題はなく、表現の自由を脅かす恐れがある」と発言。民主系議員らでつくる「チームしが」の県議は「法律にあった編集の自由について勉強し、反省している」として、それぞれ呼び出しを容認したことを撤回した。
一方、無所属会派「良知会」の県議は4日夜の県政報告会で、NHKの報道を受けて有権者から質問があったが答えられなかったという。「報道の自由をおかす意図はないが、われわれも住民の負託を受けて活動している立場もあるので、報道の際は配慮をお願いしたい」と要請した。
いきさつ聞きたかっただけなのに…
一連の県議会の対応を受け、県内の報道機関各社の責任者で組織する「滋賀県新聞通信放送十社会」は17日までに県議会の西村久子議長に抗議文を提出した。「民主主義の根幹をなし、憲法で保障された報道の自由に介入しようとする姿勢は、到底容認できない。滋賀県に拠点を置く報道機関として抗議する」との内容。これに対し、自民県議は「われわれは何も報道の介入をするというのではなく、メディア間や県の広報担当者の間での信頼関係に基づくルールが破られたという話であくまでモラルの問題。われわれとしては県議会で釈明しろというのではなく、そのあたりのいきさつを聞きたかった」と説明。その上で「何でわれわれが抗議を受けないといけないのか。納得できない」と述べた。