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2016.2.13 11:29更新
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岸田文雄外相は１２日夕（日本時間１３日朝）、カナダのディオン外相とオタワで会談した。核軍縮・不拡散などを議題として４月に広島市で開かれる先進７カ国（Ｇ７）外相会合と５月の主要国首脳会議（伊勢志摩サミット）の成功に向け、緊密に連携する方針で一致した。
中国による人工島造成が進む南シナ海問題を念頭に「海洋での法の支配」の重要性を確認し、威嚇や強制措置、武力の行使を伴った一方的な現状変更に強く反対するとの認識も共有した。
両氏は会談後、共同記者会見に臨んだ。岸田氏は「広島から核兵器のない世界に向けて前進を図るメッセージを出したい」とＧ７外相会合への強い意欲を表明した。
ディオン氏も「岸田外相に同意する。核兵器の拡散から世界を守らないといけない」と強調した上で、Ｇ７外相会合の際に、原爆資料館のある平和記念公園を訪問したいとの意向を示した。
天然ガスなど豊富なエネルギー資源の開発や科学技術分野での協力強化も申し合わせた。自衛隊とカナダ軍が物資を融通できる物品役務相互提供協定（ＡＣＳＡ）の締結など安全保障分野での連携の重要性も確認した。
カナダはＧ７メンバーで日本と同じ非核保有国。広島選出の岸田氏のカナダ訪問は今回が初めてで、Ｇ７外相会合や伊勢志摩サミットを見据え、核軍縮・不拡散の機運を高める狙いがある。（共同）