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憲法学者の大半が「違憲」とした安全保障関連法案が十六日、衆院で可決、通過した。国民への理解が進まぬ中の強引な採決に、
街では「無理やり法案を通した」「国民への説明が不十分」と憤りが聞かれ、有事には最前線に立つ自衛官や静岡県内の家族からも
「安倍晋三首相は命を軽く見ている」と、不安や反対の声が相次いだ。
夫が自衛官の二十代後半の女性は幼稚園バスに乗った子どもを見送った後、家事を済ませ、台所のテーブルで新聞を開いた。
夫には「安保法案の記事やテレビ番組は見るな」と言われていたが、「心配させたくないんだろうけど、今日も朝刊をじっくり読んだ」。
可決は自宅のテレビで見た。画面の中の議員が笑みを浮かべて拍手する姿に力が抜けた。「戦地に行くのは結局、政治家じゃない。
何がおめでたくてこの人たちは拍手しているのか」。プツリとテレビを消した。
夫が県外の基地に単身赴任中の別の女性は、職場のテレビで国会の様子を見ていた。可決の瞬間、上司に言われた。「あなたの
おうち、これから大変やね」
ひとごとのような言葉が胸に刺さり、思わず言い返した。「法案が成立すれば到底、自衛隊員だけではまかなえない話です。徴兵制に
なりかねないですよ」。職場が、し~んと静まりかえったという。
自衛官は定年が五十代で、年々給料報酬が減る。この女性の夫は三十代で手取りは約二十万円。夫宛てにメールをつくった。
「法案可決したね。いっそ主夫になる?」
女性の本音は「戦死するぐらいなら転職してほしい」だが、「最も複雑なのは夫のはず」と、結局、メールは送信できなかった。
安倍首相自身が「まだ国民の理解が進んでいない」と認めた上で強行採決に及んだ法案に「成立すれば、自衛隊から戦死者が出る
ことまで想像しているのだろうか。首相は命を軽く見ている」と憤った。
ある中堅の自衛官は本紙の取材に語った。
「自衛隊が海外に出向く根拠が明確になり賛成の人もいるが、ごく一部。大きな声では言えないが、職場の圧倒的多数は反対です。
大規模災害時や、日本に攻めてきた敵から国民を守るためなら必死になるが、アメリカのために積極的に命を投げ出せるかと言えば、
『NO』が本音です」
ソース(中日新聞) URLリンク(www.chunichi.co.jp)