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14日投票の衆院選に向け、自民党と民主党が本県を「重点区」と位置付け、党幹部や知名度の高い議員を次々に投入、支持拡大に
躍起になっている。県内に激戦区が多いためで、２、３日に新潟日報社などが行った世論調査では１～４区で自民党候補と民主党候補
が激しく競り合っている。両党とも県連、県議の組織を含めた総力戦を展開する構えで、選挙運動への熱が一層高まっている。
自民党は４日、幅広い年代に人気の小泉進次郎復興政務官が村上市（３区）と新潟市（１区）で街頭演説した。ＪＲ新潟駅南口では
大勢の通行人が演説に立ち止まり、小泉氏は「なぜ解散なのかと思っている人が本当に多い。選挙は楽観できない。ぜひ（自民候補に）
１票を投じてほしい」と呼び掛けた。
民主党も負けてはいない。４日は野田佳彦前首相が来県し、阿賀町（３区）と新潟市（１区）で個人演説会や街頭演説の弁士を務めた。
野田氏はアベノミクスを批判し、格差拡大に歯止めをかけると主張。冷たい雨の中、聞き入る聴衆に「天気は変えられないが、あすの
政治は変えられる」と呼び掛けた。
■ ■
自民党は２０１２年の前回衆院選で、県内の全６小選挙区を制した。このうち、民主党と競る１～４区は前回当選した１期生ばかりで、
選挙基盤は強くない。
３日には安倍晋三首相も応援のため来県し、県内を縦断。11月30日に来県した細田博之幹事長代行は「新潟は重点区の一つ。
だから首相も入る」と説明した。また二階俊博総務会長が３日、４区の建設業団体を訪れており、支持団体への支援要請にも力を
入れる。
一方の民主党も、本県での議席獲得に大きな期待をかける。前回は小選挙区で敗れた中堅クラスがそろって立候補し、雪辱を
期している。
解散直後に本県入りした枝野幸男幹事長は「有力な前職、元職がそろっている。しっかり戦えば小選挙区で勝ち抜ける。新潟は
重点地域だ」と語った。
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大物の来県が続く中、報道各社の情勢調査が報じられ、両党の県連組織の緊張度も高まっている。
県議会12月定例会の本会議が開かれた４日、接戦が伝えられた３区の自民県議は対応を協議。各自の後援会を通した支持の浸透
などをあらためて確認した。３区内の村上市・岩船郡選出県議の小野峯生・自民県連幹事長は「ここからが正念場だ。大物に来て
もらっており、その流れに乗りたい」と力を込めた。
民主党県議の内山五郎・民主県連幹事長も「これだけ幹部が来れば組織も締まるし、無党派の人も見に来てくれる」と述べ、党本部と
連動する効果に期待。「情勢が厳しいという世論調査もあるが、勝負はこれからだ」と気合を入れ直す。
今後も自民党の麻生太郎財務相、民主党の海江田万里代表ら両党の幹部が続々と来県する。小選挙区の全６議席を死守したい
自民党と、奪取を目指す民主党の争いはさらに激しくなっていきそうだ。
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自民党、民主党以外では今後、県内全小選挙区に候補を立て、比例北陸信越ブロックでの１議席獲得を目指す共産党の市田忠義
党副委員長が７日、新潟市中央区の繁華街で演説する。２区に候補を擁立する社民党は、福島瑞穂副党首が５、６の２日間にわたり
応援に入る。
ソース（新潟日報） URLﾘﾝｸ(www.niigata-nippo.co.jp)
写真＝自民党候補の応援演説をする小泉進次郎復興政務官（右）、民主党候補への支援を訴える野田佳彦前首相（左）
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