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集団的自衛権 一口メモ⑧⑨・・・イラク戦争の総括がない日本が...
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江田憲司 2014年07月17日
(集団的自衛権 一口メモ⑧)
国際法、国際社会といえば、そう、米国を無視できませんね。自分たちの考
えることが国際秩序だ、国際法だと考えている国ですからね。
イラク戦争の時がそうだったでしょ。やれ、大量破壊兵器があるの、アルカ
イーダと共謀しているだのと言い募って、国連決議もないのに戦争を始めた。
でも、蓋をあけてみたら両方ともなかった。今では国際社会、いや、当の米国
オバマ大統領からも「間違った戦争」だったと総括されている。
その米国ですが、過去のテロ攻撃等を経て、今では、自国に対する「確実で
差し迫った脅威」があれば「先制攻撃するのは個別的自衛権の行使」という論
を展開している。国際法とか、国際社会と言っても、そういう(その程度の)
もんなんだという認識を日本は、特に為政者は持っている必要があるんですね。
ねえ、安倍さん、外務省さん!
(集団的自衛権 一口メモ⑨)
そのイラク戦争ですが、世界は「総括」しているのに、日本だけが「総括」
してないんですよ。そこは素通りで、当時、政治家の誰それが、この戦争にど
のような態度、姿勢をとったのかについて、まったく検証がない。
ないままに、当時、「拉致問題で米国には協力してもらう必要があるから」
とか「中東の油は日本の生命線だから」とか言って、戦争の大義よりも「日本
だけ事情」で正当化した政治家(特に自民党)がいかに多かったことか!
そうした政治家が、今でも「安全保障の大家」として大きな顔をして一丁前
のことをのたまわっているんですから。それにメディアも何の疑問も感じてい
ないようです。政治家の真価が問われるのは、こうした大事の時の対応、危機
管理能力なんですがね。
え?私?私は明確に「大義なき戦争」という理由で反対しました(拙著「小
泉改革の正体」参照)。