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野党再編、集団的自衛権「行使容認」が影 民主の亀裂深まる
集団的自衛権の行使を認める政府の閣議決定が野党各党に波紋を広げている。
第1党の民主党では安全保障政策を巡る亀裂が一段と深刻になっている。
日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)のグループと結いの党の合流にも
影を落としており、野党再編が遅れる可能性が出てきた。
4日のBS日テレ番組で、出演した民主党議員2人が正反対の意見を主張した。
海江田万里代表と同じリベラル派の生方幸夫前幹事長代理は「集団的自衛権の行使は
マイナスの方が大きい。慎重であるべきだ」と指摘。前原誠司元代表に近い元防衛副大臣の
渡辺周氏は「憲法解釈変更はあり得る。現実の中で判断していく」と強調した。
民主党は閣議決定に反対し「撤回を求める」(海江田氏)と訴えているが、
党として集団的自衛権行使への賛否を打ち出せないままだ。
(中略)
安倍晋三首相が出席する衆院予算委員会の集中審議は14日に決まったが、
党執行部は質問者選びにすら苦慮している。
海江田氏は自身を支持する参院や旧社会党出身者に配慮せざるをえない。
前原氏ら安保の論客を表舞台に出す判断は難しい。結果、追及する材料が憲法解釈の
変更の正当性を問う「手続き論」しかなくなり、国会論戦を深める方向に進まない。
集団的自衛権を巡る姿勢の違いは、野党再編にも影響を及ぼしている。
たとえば、合流を目指している維新の橋下共同代表と、結いの党の江田憲司代表の
見解は食い違っている。維新は行使容認の立場で、橋下氏は
「政府が関連法案を提出したら、全部賛成する」と明言しているほどだ。
結いは個別的自衛権と警察権で対処できると主張し、江田氏は橋下氏の発言に「なかなか
賛成とは言えない」と不快感を示す。(中略)
大阪都構想にかかりきりの橋下氏と調整がつかず、両党の合流は秋以降にずれ込む見込み。
集団的自衛権に関する見解は「新党結成後」(橋下グループ幹部)という。
みんなの党も意見対立から見解をまとめきれない。浅尾慶一郎代表の考えは
安倍政権とほぼ同じ。しかし、20回以上開いた党の政調会合では複数議員が慎重論を唱え、
事実上の棚上げ状態だ。
2日の野党8党国会対策委員長会談では、集団的自衛権に関する審議を衆参両院で
2日ずつ実施するよう求める方針を確認したはずだった。「1日ずつ」と譲らない与党に、
あっさり折れた。野党共闘も形ばかりだ。
日本経済新聞 電子版 2014/7/6 1:30
URLリンク(www.nikkei.com)
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