08/10/02 14:34:16 qp66WOGM
救急車寄贈/老人ホーム民間移管 夕張、支援でひと息
商店街、懇談で危機感
(朝日道内版 2008/10/2)
財政再建団体入りして2年目を迎えた夕張市。1日には、来年度から廃止
予定だった養護老人ホームが民間移管で存続が確定、財源不足で買い替えも
出来なかった救急車が寄贈された。危機一髪を民間支援でしのぐ毎日だが、
同日夜に開かれた懇談会では、地域の将来に悲観的な意見が目立った。
夕張市養護老人ホームは1日、社会福祉法人・いちはつの会(本部・恵庭
市)に移管され、存続が確定。60~90代の旧施設の入所者40人は、同日入所
した1人とともに新施設で過ごせることになった。
新施設の名称は養護老人ホーム「夕張みどりの園」(伊林秀晃園長)。敷
地約9千平方㍍は市が無償貸与し、建物と備品は無償譲渡する条件で、同日、
同園で契約書手交式が行われた。同会の西部充子理事長は「皆さんが今まで
通り楽しく元気で暮らせるよう精いっぱい努力していく」とあいさつした。
同会は元市職員4人を含む12人体制。とりあえず最初の1ヵ月で築35年の
老朽施設のリニューアルを行うという。
老朽化した救急車が高速道路でエンストするなど救急体制の確保に苦悩し
ていた同市消防本部には、全国共済農協連合会から約510万円の新型救急
車、防災メーカーのホーチキ(本社・東京)から防振ベットや自動体外式除
細動器(AED)など装備代1100万円分が寄付された。
受納式でホーチキの藤本二郎社長は「市民の安心・安全の一助になれば」
と話した。
一方、地域再興のために自衛隊誘致などを提案している夕張商工会議所
(澤田宏一会頭)は同夜、財政破綻以降開いてこなかった地区懇談会を3年
ぶりに再開。市北部の会員を対象にした本町の会議では、多くの会員が人口
減による商店街の体力efc低下に危機感を表明した。
午後3時以降、買い物客の姿がなくなった▽観光客が来ても土産物を買え
る店がほとんどない▽再建2年目になると応援行事が少なく、観光客は6割
になった__などの報告が相次いだ。
(本田雅和)