07/05/28 22:09:18 bXO0TqFH
さて、今日は平和だった。
というわけで、社長から聞いた20年以上前の話。
「あの~クルマ欲しいんですけど」
と来た若いあんちゃん(一見してヤンキーあがりと思しき風貌だったそうな)。
社長は作業の手を止め、展示場を案内しながら、希望の車種は・・・・色は・・・・
走行距離的な程度は・・・・など話をしながら一通り在庫を紹介して回った。
乗ってきたクルマがマークII(社長の話からすると恐らく3代目)だったそうで、
そこそこ安心して買い増しかな?位に考えていたそうだ。
「兄貴がクルマ買ってもいいと言ったもんで」と、凄く嬉しそうなあんちゃん。
だが、その笑顔には裏があった。
乗り出し55万くらいのスターレット(?社長の記憶も曖昧)を気に入ったらしい
あんちゃん、とんでもないことを言い出したのだ。
「コレ、半値で譲ってもらえませんかねぇ?」
予算を聞くと25万だという。とても無理だ、中古車だが当時は売れ筋の車種。
しかも程度もよく、安売りはできないと告げる・・・・すると・・・・!
「おぅおぅ!誰のお陰でメシが食えてると思ってんだ!アァン?(※著者想像)」
いきなりブチ切れるあんちゃん。
「コレが欲しいっていう客がわざわざ来て頼んでるんだぜ?お客様はk(ry」
要はチンピラの類か・・・・と社長はげんなりしながら、それでも冷静に話を
続ける。「程度的には落ちますが、ご予算的にはこちらの方がよいかと・・・・」
レックス(?ここも曖昧)を指差すとあんちゃんの怒りは頂点に達する。
「*+|?!%$?%#$!!!」
そのとき、マークIIから一人の男が降りてきた。これぞヤ○ザ!っていう格好
だったそうだが、これが所謂「兄貴」であることを社長は直感的に理解した。
そこで、悠々と近づいてくるその「兄貴」に、落ち着いてこう話しかけた。
「あなた方はクルマを買いに来たのですか?顰蹙を買いに来たのですか?」
そのとき既に道行く人も足を止め、近くのお宅の人も剣幕にびっくりして
窓から覗いていた(電話をかけようとしている者もいたそうだ)という。
正直社長自身、今は良くともあとで殺される!と思ったそうだ。
でも、その当時は開店して数年経ち軌道に乗り始めた時期。ここで退いたら
負けだ、と思って先ほどの台詞となったんだそうだ。
多くの人が固唾を呑んで見守る中、「兄貴」は周囲を一通り見回したあと、
「すまなかった、迷惑をかけた」
と頭を下げ、マークIIへ戻った。あんちゃんはそのまま「兄貴」の後を追う。
それから20年以上が過ぎ、今も社長は現役だ。元気に仕事をしている。
ただやはりたまにその話が出る。「あの時は生きた心地がしなかったよ~」
・・・・そりゃあ、そうでしょうとも。
ただ、その「兄貴」を今顧客として目の前に座らせておいてその話かYO!
あんちゃんは鉄砲玉に使ったからもうこの世に居ないって話は本当かYO!
超こえーYO!