07/07/24 19:29:17 3g+pP9a4
（スポニチ前夜速報版）
ゴドルフィンから近藤氏に正式なオファーが届いたのは１１日。その前からゴドルフィンは移籍に向けて動いていた。
ドバイデューティフリー優勝後、モハメド殿下は自身のレーシングマネージャーを介して近藤氏に
「ムーンの雄姿が忘れられない。いつでもいいのでドバイに来てほしい。友好を深めたい」との親書を送った。
１０日にはドバイ専属の獣医師が宮城･山元トレセンで放牧中の同馬の馬体を検査。翌日に４０億円の正式オファーを提示した。
近藤氏は「正直悩んだ」というが、２１日の函館８R･松前特別で１番人気の所有馬アドマイヤカイトがスタート後すぐに競走中止（右寬ハ行）するのを見て、
「ムーンに置き換えたらどうだったのか。最もいい時に旅立たせるのもオーナーの務めではないか」と感じ売却を決断。
ゴドルフィン側にその意向を伝えた。「今年いっぱいで引退と考えていた。そこに殿下がオファーしてくれた。
ドバイに招待してもらい、しかも勝たせてもらった。最高の相手だ。これが米国なら５０億でも６０億でも売らなかった」と近藤氏。
意気に感じての決断だった。正式決断はまだ交わしていない。近藤氏側が天皇賞･秋への出走を熱望しているため。
ただ同氏は「私のためではなくムーンのために天皇賞を獲りたい。ムーンが走ることでファンに喜んでもらいたい」と話しており、自らの所有にはこだわっていない。
ゴドルフィン側が天皇賞前に正式契約を望むのであれば、近藤氏は外国馬として天皇賞に出走することを契約の条件に入れるという。
なお天皇賞まで近藤氏が所有した場合は札幌記念を挟まずぶっつけで出走、鞍上は岩田の予定。
ゴドルフィン所有馬となった場合も外国馬には出走枠が設けられており、ムーンはレーティング的にも出走に支障はない。
天皇賞後については「まず海外でレースを使いたいという意向を感じた」と同氏。種牡馬入り後の権利を含む転売だが、まだ４歳と若いことから競走馬としてもう一働きする見通しだ。
「ムーンと離れるこは寂しい。だがムーンの幸せを一番に考えたい」と近藤氏。天皇賞後、今度はドバイのエースとして世界に君臨する。
函館記念３着のサクラメガワンダーは札幌記念が有力。