06/10/30 16:56:59
<ソニー>PC用電池の自主回収…「復活」足元から揺らぐ
相次ぐ発火事故で、全世界でパソコン(PC)用のリチウムイオン電池の自主回収を
決めたソニー。電池に限らず主力の電機、ゲーム部門でトラブルや不手際が相次ぎ、
製造現場の問題が浮き彫りとなっている。昨年7月に発足したストリンガー会長・
中鉢良治社長の新体制は、電機部門の再建を最大の経営目標に掲げて、ものづくりの
原点回帰を図っているが、復活のシナリオは足元から大きく揺らいでいる。
ソニーが回収を決めた電池は、すでに回収・無償交換に乗り出している米デルと
アップルコンピュータのPCに搭載されていた電池と同時期に製造された同型のもので、
いずれも製造過程で微細な金属粉が混入していた。
電池に詳しい神奈川大の佐藤祐一工学部長は
「不純物の混入は電池がショート・発火する大きな要因の一つ。混入をゼロにするために
洗浄や検査を繰り返すのが普通で、あってはならない」と話す。
東芝が今月19日に発表したソニー製電池の無償交換も、原因は他メーカーが納入する
材料の絶縁紙の素材が、ソニーの知らない間に変わり、酸性物質が混ざっていたという
初歩的なものだった。ソニー幹部は「もらい事故」と話すが、業界関係者は
「材料の品質管理はメーカーの基本のはずだ」と首をかしげる。
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)