07/06/04 23:49:07 yZn+xT/d
当時の黒色火薬について語るならヨーロッパとの比較より
硝石75%・硫黄10%・炭素15%という現在最適とされる配合比率に近いかどうかが問題だ。
因みに初期のヨーロッパでは、硝石40%・硫黄30%・炭素30%と全くいい加減なものだった。
ようやく17世紀になって、硝石75%・硫黄12,5%・炭素12,5%と、比較的最適比率に近づいている。
そのあたりを考慮すると戦国時代の日本で正確な配合比率が実現していたかどうか甚だ疑問に感じる。
また、>>144の実験で使われた弾丸の材質も現在の物で、当時の物より高品質で貫通力に優れた物あることは間違い無いだろう。
逆に鎧は古い現物であり、現在の物よりも材質が劣ったであろうし、更に経年劣化も考えられる。
>>144の実験はそのあたりが全く考慮されず、鉄砲側に有利で鎧側に不利な内容になっている。
他には、記録上鎧によって鉄砲玉を防いだ例が複数存在するし、
試し打ちされて鉄砲玉を防いだ徳川家康の鎧が現存している。
恐れ多くも神君家康公用の鎧が試し撃ちの対象である。
火薬の量を減らして、意図的に貫通しないようにインチキするなどは絶対許されない行為であるし、
インチキしてないかかどうか多くの人がチェックするであろう。即ちそんなインチキは不可能なのだ。