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土浦市下高津の国立病院機構・霞ケ浦医療センター(西田正人院長)は二十二日、女性入院患者専用の「女性病棟」を設置すると発表した。県内の病院では初の試み。あくまでも患者の希望が前提で、二十五日からスタートする。
従来の病棟は男女混合で、診療科別に分けられている。誰もが歩く病院廊下からは女性入院患者の病床は丸見え。このため、人目を避けてカーテンを閉め切る女性入院患者が多く、入院中、息苦しい思いをしているのが実情だ。
検査から診療まで女性スタッフが担当する「女性外来」を開設している同センターではそこで、実態掌握のためにアンケートを実施。この結果、対象となった入院患者や外来受診者の88・7%が、女性病棟設置を希望したという。
結果から同センターは「他人の目を意識せず入院生活を送ってもらおう」と女性病棟開設を決定。六階建て同センターの西側二階病棟の内科棟五十一床を女性専用に衣替えした。
女性病棟は、急性心筋梗塞(こうそく)など専門病棟での管理が必要な患者を除く希望者が対象。病気の種類や重症度によっては専門病棟に回される場合があり、入院時に主治医と相談することになる。
同病棟では、各診療科目担当の医師が巡回するほかナースセンターに二十人の看護師が配置される。入院費は一般病棟と同額だが、面会時間には一般病棟より厳しい制約が課せられる。当面は五十一床だが、好評なら増床していく方針という。