07/01/05 18:49:20 QgTJ7d3Q
>>187のつづき
妹はまばゆいステンレスの輝きに圧倒されながら、遠のく意識の中で考えたそうだ
中央線にこんなすばらしい電車がくるわけない、テレビも付いて…まるで山手線…
行き先はどこ?東京?えっ…この瞬間かわいそうな妹の意識はありえない幻影を紡ぎだしたのだ
「これは中央線じゃなくて武蔵野線なんだわ。西国分寺から武蔵野線に入ってさいたまの方ぐるっと廻って東京にいくのね。乗ってはいけないのだわ。」
生まれて來三十数年、中央線=ボロと刷り込まれてきた妹の限界であった…
そして電車の扉は永遠に締まり、滑るように発進した