07/09/26 19:26:43 1JGh5hvi0
なんていい人なんだ・・・
451:本当にあった怖い名無し
07/09/26 20:00:31 m8FwCeHjO
怖いか?
452:お詫びと訂正 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:07:33 gAYKdkL30
お詫びと訂正。
これからお話を投下しようとする直前になって、2年ぶりくらいに『降霊実験』を
読み返してみたところ、思わず自分の目を疑いました。
「芳」という字と「茅」という字を書き間違えているのです。
もうほんと、死にたい。
古いノートを出してきても、すべて「茅」になっているのに・・・なぜこのとき間違
って「芳」としたのかはわかりませんが、今さらもうどうしようもありません。
とびちって死にたい。
とても重要で致命的な間違いですので、このことを踏まえた上で読んでくださいと
しか言いようがありません。すみません。
では、
453:本当にあった怖い名無し
07/09/26 20:09:44 JDsxJz+YO
ウニ死ねや!!
454:雨音 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:16:46 gAYKdkL30
大学2回生の秋の終わりだった。
その日は朝から雨が降り続いていて、濡れたアスファルトの表面はもやのように煙
っている。
こんな日には憂鬱になる。気分が沈滞し、思考は深く沈んでいる。
右手には川があり、白いガードレールの向こうもかすかに煙って見える。
カッチカッチと、車のハザードランプの音だけがやけに大きく響く。それだけが世
界のリズムになる。すべてがそのリズムで成り立っている。
俺はもう一度川を見た。
あのガードレールのこちら側に雨は降り、あちら側にも同じ雨が降りそそいでい
る。道に落ちる水と、川面に落ちる水。見上げれば暗く低い空から、それでも数百
メートルの高さをゆっくりと落ち、地表においてわずか数センチの違いで運命が分
かれている。
このイメージが妙に可笑しくて、運転席でハンドルに頬杖をついている人に伝えた。
すると彼はめんどくさそうに口を開く。
「此岸と彼岸の象徴か。確かにこの世とあの世なんてたったそれだけの違いだよ。
けど、地中に染み込んでも川を流れても、いずれは海にたどり着く」
海。
俺にオカルトを教えた師匠が言うその「海」は、きっと「虚無」と同義なのだろ
う。彼は死後の世界を認めなかった。ここでいう死後の世界とは、地獄とか天国
とか、そういうこの地上以外の世界のことだ。なぜか認めないのかはよくわから
ない。けれど頑なにそう信じていたのは確かだった。
夕暮れにはまだ少し早い。
俺と師匠は路肩にとめた車の中で、ずっと待っていた。先日雨の降る日に、師匠は
ここでなにか面白いものを見たらしい。
455:雨音 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:17:23 gAYKdkL30
「いい雨が降っているぞ」
そう言って俺は呼び出され、そしてここにいる。
まるで刑事の張り込みだ。
そう思いながら、アンパンをひと齧りし、牛乳のパックを傾ける。
左手には空き地があり、草むらの中で誰かが置き去りにした一輪車が雨に打たれ
ている。
誰も通らない。
ふいに師匠が口を開き、「仮に、生まれた時から地下室で育てられた子供がいる
として、その子は地下室の外で自ら体験するまで雨というものを知らないだろう
か」と、怖いことを言う。
「火よりも雨の歴史は古い。人間が猿だった頃から、いやそれ以前から地表で生き
るすべての生物に雨の記憶が宿っているんじゃないかって、思うんだ」
遺伝子の奥深くに……
そう言ってガサガサとコンビニの袋を漁る。もうアンパンしか残っていないのに、
諦め悪くかき回している。自分がアンパンばかり買ったくせに。
雨の記憶か。
思考が再び、深く沈降していく。
動物は生得的に、自分にとって危険なものを見分ける力がある。捕食すべきもの
もまた。それらに出くわした時、遺伝子に記憶された反応が起こる。もっと原始
的な生命にとっては、走光性や走水性がそれだろう。
同じように、雨に対する反応も生まれついてこの体の中に眠っているのだろう
か。気の遠くなるような過去から、連綿と受け継がれてきた記憶が。
はじめて雨を体験した時のことを思い出そうとする。
456:雨音 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:19:05 gAYKdkL30
当然そんなことを今の俺は覚えてはいない。
すべての人に聞いてみたい。
『はじめての雨はどうでしたか』と。
きっと誰も答えられない。誰もが体験したはずなのに。なんだか愉快だ。
もう一度、自分の記憶を探ってみる。
雨の匂いはいつも懐かしい。その懐かしさは、どこから来るのだろう。
とりとめもないことを考えていると、師匠の欠伸にふと現実に還る。
「来たぞ」
雨の筋に霞む道の先に、人影が現れた。
師匠は曇ったフロントガラスを袖で拭く。俺は目を凝らして前方を見つめる。
赤い傘が見えた。
続いてその傘の柄を持つ、女性の姿が浮かび上がって来る。表情まではわからな
い。30がらみだろうか。服の感じからそう思う。そしてなにか嫌な感じがした。
すぐにその嫌悪感の正体に気づく。
傘をさして歩く女性のすぐ後ろに、5,6歳の女の子がついて歩いている。桃色
の靴。黄色い帽子。雨さえ降っていなければ、ごく普通の母親とその子どもに見
えただろう。
だが、今は異様な光景だった。
傘をさす女性。その1メートル後ろを俯きながら歩く、傘を持たない子ども。
傘の下、寄り添うように歩いていればなんの違和感もないはず。たった1メートル
で、まるで此岸と彼岸だ。
457:雨音 ラスト ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:19:44 gAYKdkL30
「雨のせいか、鼻が利かない」
師匠はそう言って、食い入るようにそのふたりを見つめている。やがて車の横を
通り過ぎて、ふたりは再び雨の中に煙るように消えていく。
「あれは、生きている人間だと思うか」
俺に聞いている。
わからなかった。師匠にもわからなかったらしい。
もう姿は見えない。曇ったままのリアガラスを拭こうとシートを倒して手を伸ば
すけれど、その手は宙に惑うだけだった。
「母親も娘も生身。
母親は生身、娘は霊。
母親は霊、娘は生身。
母親も娘も霊」
師匠があまり感情を交えずにそう呟いた。
どれも悲しい。
なぜか、ひどく悲しかった。
息が詰まり助手席の窓ガラスを少し下げる。
ザーッというきめ細かい雨音が車の中に入り込んで来た。ハザードランプのカッチ
カッチ、という時を刻む音が小さくなる。
音も、風景も、心も、何もかもが雨に降り込められている。こういう世界に、
なってしまったみたいだ。
はじめて体験する雨がいつかは止むなんて、その時知っていただろうか。
ふと、すべての人に聞いてみたくなった。
458:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:21:39 gAYKdkL30
大学1回生の冬。
朝っぱらからサークルの部室でコタツに入ったまま動けなくなり、俺は早々に今
日の講義のサボタージュを決め込んでいた。
何人かが入れ替わり立ち代りコンビニのビニール袋を手に現れてはコタツで暖ま
ったあとに去って行った。やがて一人だけになってしまい俺もやっぱり講義に出
ようかなぁと考えては窓の外を眺め、その冬空に首をすくめてもう一度コタツに
深く沈みこむのだった。
うとうとしていたことに気付き、軽くのびをしてそのまま後ろへ倒れ込む。その
姿勢のまま手を伸ばして頭の上の方にあるラックをゴソゴソと漁り、昔のサーク
ルノートを引っ張り出しては読み耽っていた。
ふと、ラックの隅にノートではない小冊子を見つけた。ズルズルと引き抜く。
『追跡』
という題が表紙についている。何かの花を象った切り絵のようなイラストが添え
られているそれは、どうやら個人で作ったホッチキス止めの同人誌のようなもの
らしい。A4の再生紙で60ページほどの厚さだ。
パラパラとめくってみると、中は活字ばかりだった。
……真夜中わたしの部屋の上を、巨人がまたいでいきます。
巨人は重さもなく、匂いもなく、音も出さず、透明で
けして目に見えず、手に触れることもできません。
そして裏の森から、街の明かりがうっすらと光る方へ
しずしず、しずしずと歩くのです。……
459:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:22:21 gAYKdkL30
短編小説のようだ。『巨人』という題名がついている。俺は何枚かページを飛ばした。
……公園で遊んでいた女の子を攫ったのはペットの犬を亡くし
たからだった。
家の地下室で飼いはじめたものの、ちっとも懐かないので目を
潰してみた。
すると少女はすっかり従順になり、ペットとして相応しい態度
をみせはじめたのだった。
食事は一日2回。仕事に行く前と帰った後に与えた。
出入り口は一つだけ。私が現れそして消える、鍵の掛かった
ドア。
少女に名前はない。私はペットに名前をつけない。
2年が経った。
ふと思いついて地下室の壁に羽目殺しの窓を打ちつけた。
もちろんただの飾りだ。向こうには何もない。
少女にはこういった。
「窓の向こうは海だよ」……
なんだか気持ちが悪くなって冊子を伏せた。さっきとは別の話のようだったが、
このあと愉快な展開が待っているようには思えない。またページを飛ばす。
460:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:23:49 gAYKdkL30
今日も人間もどきを探して歩く。
人間もどきは人間のつもりなのだ。
人間のように食べて、人間のように働いて
人間のように笑ったり泣いたりする。
ぼくは人間もどきを道端で、公園で、トンネルで、
校舎で、ビルディングの中で、そして時々人の家の中で
見つけてはそいつの耳元でこうささやくのだ。
「あなたは人間じゃないよ」
そうすると人間もどきはトロトロと溶けるように消えていく。
あとには何も残らない。
ぼくの町は随分閑散としてきた。
あと何匹の人間もどきがいるのだろう。
はやくぼくは一人になりたい。
そうすれば誰もぼくの耳元に秘密の言葉をささやくことはないから。
これは短かったので全部読んだ。『人間もどき』という題がついている。いずれ
も気味の悪い話ばかりだ。こんな冊子を自分で作ろうなんて人間は、さぞかし根
の暗い奴だろう。
俺は最後のページを開いて奥付を見た。
日付は2年前だ。発行者は「カヰ=ロアナーク」とある。
"ロアノーク島の怪"をもじっているらしいが、なるほど、趣味が分かりそうな
ものだ。
461:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:24:41 gAYKdkL30
こんなものを作りそうな先輩を思い浮かべようとして天井を見る。すると一人だ
け浮かんだ。サークルにはほとんど顔を出さない女性で、たまに来たと思っても
持参したノートパソコンでひたすら文章を打っている。何を書いているのかと思
って覗こうとしても「エッチ」呼ばわりされて見せてくれない。なるほど、あの
人かと思いながらもう一度パラパラとページをめくってみる。
『追跡』という表題作らしきものを冊子の中ほどに発見して手を止める。
サークルの部室で講義をサボってゴロゴロしていた男が、古い冊子を本棚に見つ
けて手に取るというシーンが冒頭だ。手に取ったその冊子の題は『追跡』。
おお。メタ構造になってるぞ。
そう思って読んでいたが。
日付は2年前だ。
文章中のこの部分でぞわっと背筋を走るものがあった。題名の一致は良い。俺と
状況が似た男が出てくるのもまあ、典型的ダメ学生を生産するサークルの体質
からして偶然の範疇だろう。だが、奥付の日付が"2年前"というのは、一体どう
いう一致だろう。少しドキドキしながら読み進める。
小説はこのあと、失踪したサークルの先輩の足跡を、作中作の『追跡』に見出し
た主人公が、困惑しながらもそれを頼りに街へ捜索に出かけるという筋だ。
失踪したサークルの先輩とは誰なのか、詳しい描写はない。作中作である『追跡』
の具体的内容にも触れられていない。ただそれが失踪したサークルの先輩の行く
先を啓示していると、なぜか主人公は知っている。
総じて説明不足で、まるで読者を意識していないような文章だ。全く面白くない。
全く面白くないからこそ、不気味だった。
462:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 20:26:41 gAYKdkL30
心の準備が出来るまで次のページには行かないほうが良い。
そんな一文が、左ページのラストにある。それまでの展開とは関係なしに不自然
な形で織り込まれている。
思わず手が止まる。主人公が最初に向かう先がどこなのか、次のページに行かな
いと分からない。心の準備ってなんだ?
ページをめくる手が固まる。嫌な予感がする。
次の瞬間、部室のドアをノックする音が聞こえて、飛び上がるほど驚いた。
ドアを開けて滑り込むように入ってきたのは、まさしくこの冊子の作者と推測さ
れる女性だった。
どう考えても偶然ではない。
殻から半分出たカタツムリのような変な格好の俺とコタツを一瞥して彼女は、あ
の人を見なかったかと言う。あの人とは、彼女の恋人であり、俺のオカルト道の
師匠でもあるサークルの先輩に他ならない。
ここには来ていないと答えると、「そう」と言い置いて立ち去ろうとする。俺は
慌てて、持っている冊子を広げながらこれを書きましたかと聞いた。
一瞬目を見開いたあと、「思い出せない理由がわかった」と言ってこちらに戻っ
てきた。
彼女は、説明し難い不思議な力を持っている。それは、勘が鋭いという表現では
生ぬるい、まるで予知能力とでも言うべき感性だった。それも、エドガー=ケイ
シーのように予知夢のようなものを見ているらしいのだが、目が覚めるとそれを
忘れてしまっている。そして日常の中のふとした拍子にそれを思い出すのだとい
う。このことを端的に言い表すなら、"未来を思い出す"という奇妙な表現になっ
てしまう。
463:本当にあった怖い名無し
07/09/26 20:37:39 XDmAbQATO
田舎の後編が読みたいよ
464:本当にあった怖い名無し
07/09/26 20:40:29 I1f69jWNO
おじゃま道草が怖くて読めません。
465:本当にあった怖い名無し
07/09/26 20:42:41 m8FwCeHjO
ウニはこっちの対応に応答しろよ
それじゃオナニー作家だよ
466:本当にあった怖い名無し
07/09/26 20:47:28 WaSm6WyJ0
ウニ、田舎の後編ってまだ思いつかんのか
467:本当にあった怖い名無し
07/09/26 20:56:17 8lDULlml0
即身仏とは全く逆に、
まずいつでも寝れるように寝床を用意して、
美味い物たらふく食わせて酒飲ませて女とヤらせて頃させて
起きたら美味い物食わせて酒飲ませて女とヤらせて頃させて…
(今の時代なら麻薬とかもアリかな)
を何日か繰り返した後、
いきなり拘束して、1日中飲まず食わず、自慰もできずの状態に。
終わったら目の前に食べ物、酒、女を並ばせた状態で火あぶりにして頃す。
「あと一口食べさせてくれ、あと1回ヤらせてくれ、あと1人頃させてくれ…」
なんて言いながら死んで行った奴のミイラって何か凄そうだと思った。
もっとも、そんな生活出来る奴がそうそういないか。
468:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:02:29 gAYKdkL30
いつだったか、街なかで傘をさして歩いている彼女を見かけたことがあった。空
は晴れていたのに。
俺は急いでコンビニに走り、ビニール傘を買った。きっとこれから突然天気が崩
れるに違いないから。
ところがいつまで経っても雨は降らず、結局ビニール傘は無駄になってしまった。
次の日たまたま彼女に会い、そのことを非難めいた口調で語ると、あっさりとこ
う言うのである。
「あれ、日傘」
脱力した。自分のバカさ加減に笑ってしまう。
しかしその日のニュースで、前日の紫外線量が去年の最大値を記録した日よりも
多かったということを知り、驚いた。
彼女は実に不思議な人だった。
「その本、どこから出てきたの」
聞かれてラックを指さす。彼女は「そんなとこにあったんだ」と首を傾げてから
「作ったことも忘れてた」と言った。
この数日、師匠と連絡がとれない、と彼女。
え? と俺は聞き返す。
彼を探しているのに見つからず、変な胸騒ぎがするのにこれから何が起ころうと
しているのか全く「思い出せない」のだと言う。
そういえば俺もここ最近彼を見ていない。曰く、携帯も通じないし車はあるのに
家にいないのだそうだ。
その原因がこの本だ、と言って彼女は指をさした。
思わず取り落としそうになる。
469:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:04:15 m8FwCeHjO
大島何持ってるの?
たまごっす
↑wwwwwww
470:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:05:31 gAYKdkL30
「その日に起こることなら、前の日の夜に見てる」
でも、と彼女は続けた。
曰く、経験的に危険性が高い情報ほど、手前で知るのだと。う○こを踏みそうに
なるときは二日前に見てるし、カレーうどんの汁が散るときは3日前に見てる。骨
折しそうになるときは2週間前……といった具合だ。もっとも必ずというわけで
もない。"前倒し"が起こるのは、体調が悪いときが多いのだそうだ。
あんまり早く"思い出し"てしまうと、それが起こるまでに忘れてしまう。
「役に立たないでしょう」
役に立たなかろうが、俺のような凡人には理解できない世界の話だ。
「それ、半分は備忘録なの」
と、彼女は冊子をもう一度指さす。
彼女はこう言っているのだ。
師匠の行方がわからないというこの事態を、2年前に予知してしまっているから
今は勘が働かないのだ、と。
「どんな話を書いたのか、忘れちゃったけど」
はじめて彼女は少し笑った。
俺は改めて毒物でも触るような思いでその冊子を開く。
「『追跡』って話です」
俺がこれから師匠を探しに行くという筋のようです、と言うと彼女は「ついてく」
と主張した。
もちろん断る理由はない。
彼女が2年前に知ってしまったというその意味をあまり深く考えないようにした。
俺は冊子を持って部室を出る。
冬の寒空も、今は苦にならない。
471:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:06:47 gAYKdkL30
心の準備が出来るまで次のページには行かないほうが良い。
という文字を3回心の中で読んでから、次のページをめくった。
「……まず、ゲームセンターのようです」
実際にある場所の名前が出てくる。
俺は彼女と二人で自転車に乗ってそこへ向かった。街なかの大きなゲームセン
ターだ。
中に入り、一通り見て回るが師匠の姿はない。『追跡』に主人公がプリクラを撮
る描写があったので、一応コーナーに行ってみたが若い女性たちでごった返して
いて、気後れしてしまった。それに先を読むと、結局ゲームセンターでは手掛か
りはなかったということになっているので無意味だと俺は言ったが、彼女は「書
いてある通りにした方がいい」と言う。
そのとき、今更ながら先に最後のオチの部分を読んだ方が早くないかと思ったの
だが、彼女が「そういうことをしたと書いてるの?」と言うので首を振って諦める。
不吉な予感にドキドキしながらも、俺は俺なりにこの状況を楽しんでいたのかも
知れない。
結局、連続して延々と同じメンバーでプリクラを撮っている女子高生たちにイラ
イラしながらも順番待ちの列に並び、最後には彼女と一緒に写真におさまった。
『追跡』には主人公に女性の連れがいるとは書いてないが、まあこれくらいはい
いだろう。
出てきたシールをまじまじと見ながら、俺はなんだか引っ掛かるものを感じてい
た。それがなんだかわからないまま、次の場所を確認する。
「次は、雑貨屋です」
ゲームセンターから少し距離がある。
若者で溢れかえる通りだが、平日なので人手はさほどでもない。自転車をとめて、
カジュアルショップ周辺に広がるこじんまりとした地下街へと降りる。
472:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:06:59 8a+Mx17c0
ID:m8FwCeHjO・・・NGID推奨
473:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:08:51 gAYKdkL30
聞いたことはあったが、来るのは初めてだった。
ファッションには疎いので今ひとつよくわからないが、とにかく流行っている雑
貨屋らしい。和洋入り混じった色とりどりのアイテムを目の端に入れながらも、
師匠の姿を探す。しかしその影はなかった。一応店員にそれとなく聞いてはみた
が、首を振るだけだった。
雑貨屋でもやはり手掛かりはなかった。
溜息をついて『追跡』を閉じる。
連れが見えなくなったので探していると、カツラのコーナーにいた。「ウィッグ」
だと訂正されたが、違いはわからなかった。
彼女はその後、血糊のついたようなデザインのピコピコハンマーが気になった様
子で、散々俺を待たせたあげく結局別のものを買ったようだった。
店を出るとき、ゲームセンターのときにも感じた引っ掛かりがもう一度脳裏を過
ぎる。
「次は……喫茶店です」
また自転車に乗って移動する。
地球防衛軍という怪しげな店名が出てくるが、俺も彼女も知らなかったので、
『追跡』の描写を頼りにそれらしき通りをウロウロした結果、ようやくビルの窓
にその名前を見つけ出した。
古そうなビルの、知らない店に入るときは、階が上なほどドキドキする。
入り口のドアを開けると、やはりというか遊び心の多い内装が目に飛び込んで来
た。フィギュアやミニカー、インベーダーゲーム、そして漫画が店内狭しとなら
んでいる。
474:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:09:46 m8FwCeHjO
>>472
またまたご冗談を…
475:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:10:23 FsPDxMWQ0
l:;:;l ヽ、 l;:;:;:ミ. l;;;;;r'´ ̄ ̄~  ̄ ̄ヽ;;;;;!
l;:;:| ,,....、 __,;;;;;;;,,,,,ヾ;:;-、 |;;;;;;| |;;;;;|
ヾl,r"‐''''―、,-r'",..,、 i!`T")| {;;;;r' ,rww、 ,rww、 ',;;;}
l^ーi '"' ’'` ノ ヽ、,,,...-‐' j! | rゝll (●) l .l (●) ljヽ
i! :; `''ー'''';:',, ,,, ) : |ー'" l(),| ノ ヽ !ノ,!
ヽ-l ,,.;:;::;;;;:,,,,, | ゝ_l ゝ- ' ,jノ
ヽ i '"ー''''"~~`' / ,,.!、_ . l、. ___ /
`ヽ、 "" ''' ,,.:'"/' :ヽ lヽ ー‐' ,/ !
j^'ー--‐''".ィ'ン" `ー-、 /!、`ー─‐'" /ヽ
おまえら、人生は大胆に生きろ!部屋に縮こまっていちゃ何も始まらないぞ!
俺達のように夢を掴め!
476:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:10:48 gAYKdkL30
ともあれ店内を見回したが、常連らしき数人の客の中には師匠はいなかった。
がっかりはしない。ここではわずかな手掛かりを得られるはずだから。
腹が減っていたので、ラーメンを注文する。『追跡』で主人公が頼むのを読んで
いたので、メニューも見ずに言ったのだが本当にあったらしい。目の前で袋入り
の即席めんをマスターが開けはじめたときは、少し驚きはしたが。
待っている間、どこからか彼女が見つけてきた黒ひげ危機一髪で遊びながら、黒
ひげが飛び出たら勝ちなのか負けなのか意見の食い違いで揉めていると、「出た
ら勝ち」と言いながらマスターがラーメンをテーブルに置いていった。
食べはじめると、足元に猫が擦り寄ってきた。
どんな店なんだ。
食べ終わって、ドンブリがどう見てもすり鉢だったことには突っ込まずにマスタ
ーを声をかける。
「ああ、そういえば3,4日前に来てた」
やはり師匠は常連だったらしい。いい趣味をしている。
「連れがいたような気がする」
ポロリと漏らした一言に食いつく。
「いや、でもよく覚えてない」
わずかなヒントを得た。
『追跡』を確認するが、どうやらここではこれまでのようだ。諦めて店を出る。
ドアを閉めるときに、店の奥からビリヤードの玉が弾ける音が聞こえた。
「次は」
と言いながら階段を降りる足が止まる。
心の準備が出来るまで次のページには行かないほうが良い。
477:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:11:17 8h3Hr7xuO
ウニは801板に移動した方がいい
478:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:11:51 gAYKdkL30
何度目かのこの文章をめくると、次のページにはかなり核心に近づく展開があ
った。
「次は、ボーリング場です」
また自転車にまたがる。
この時点で彼女に俺の推測を告げるか迷ったが、表情を変えずに自転車をこぐ姿
を振り返って、思いとどまる。
やはり彼女は苦手だ。何を考えているかわからない。
自転車から降り、何度か来たことのあるボーリング場に入る。
「プレイは?」
「ここでは店員に話を聞くだけのようです」
少し、やりたそうだった。
それを尻目にカウンターに向かう。
「ああ、多分わかりますよ」
師匠の名前を告げると、あっさりと調べてくれた。茶髪の若い店員だった。
客のプライバシーなどどうでもいい程度の教育しか受けていないのだろう。もっと
も今はそれが有難かった。
しばらくすると、師匠の名前がプリントされたスコアが出てきた。日付は3日前
で、午後2時。やはり。以前一緒にボーリングをやったとき、本名でエントリー
していたのを覚えていたのだ。
師匠のGの多いスコアなどどうでもいい。
俺と彼女の視線は、もう一人の名前に集中していた。
それはどうぶつの名前だった。
その通り、「ウサギ」という名前が師匠の横に並んでいた。
479:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:15:24 m8FwCeHjO
あえて言おう
内容どうこうより長いと!
480:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:17:09 m8FwCeHjO
ちょwww
まんぐりがえってってエロ!!
481:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:17:45 gAYKdkL30
ゲームセンターから感じていた引っ掛かりがほどけていく。
プリクラ、流行の雑貨屋、ネタ系の喫茶店。
まるきりデートコースじゃないか。
そして動物の名前でエントリーするなんて、若い女性と相場が決まっている。
俺は恐る恐る彼女の顔を盗み見たが、その表情からは心中を推し量ることは出来
なかった。
師匠よりもGの多い「ウサギ」のスコアから、いやらしさのようなものを感じて、
思わず目を逸らした。
なんとなく二人とも無言でゲームセンターを後にする。
心の準備が出来るまで次のページには行かないほうが良い。
本当に心の準備が要った。
そして俺は、天を仰いだ。
行けと?
ラブホテルへ?
彼女をつれて?
迷いというより、腹立たしさだった。
そんな俺の混乱を知ってか知らずか、彼女は「次はどこ? 行きましょう」と言
うのだ。
行き先を告げないまま、暗澹たる思いで自転車をこぐ。
ホテル街へ踏み入れた時点で、彼女もなにが起こっているかわかっただろう。
近くの駐輪場に自転車をとめて歩く。
彼女は黙ってついてくる。
その名前が、あまり下品ではなかったことなんて、なんの慰めにもならない。あ
っさりと見つけた看板の前で立ち止まって俺は真横に指を伸ばした。
482:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:21:14 gAYKdkL30
「で、入るの?」
いつもと変わらない声色にむしろ緊張してくる。
ジーンズのお尻に挟んで、かなりシワクチャになってきた『追跡』を広げ、「入
ります」と言う。
「でも」と言いかけた俺を引っ張るように彼女は中に入っていった。
俺はこのシチュエーションに心臓をバクバクさせながらもついていく。「205
号室」と俺に言わせ、彼女は手しか見えない人から何かのカードを受け取る。
ズンズンと廊下を進み、部屋番号に明かりの点ったドアを開ける。
入るなり、バサッ、と彼女はベッドにうつ伏せに倒れこんだ。足が疲れた、とい
うようなことを言いながら溜息をついている。
俺はいたたまれなくなって、冗談のつもりで師匠の名前を呼びながらクロゼット
や引き出しを開けていった。
枕元の小箱は、開ける気にならない。
風呂場の扉を開けたとき、一瞬、広い湯船の中に師匠の青白い顔が浮かんでいる
ような錯覚を覚えて眩暈がした。そして湯気のなか、本当に湯が出っぱなしの状
態になっていることに気づき、ゾクリとしながら蛇口を閉めた。
サーッと湯船から水があふれる音がする。少し、綺麗な音だった。
これは掃除担当者の閉め忘れなのか、こういうサービスなのか判断がつかなかっ
たが、少なくともそのどちらかだと思うようにする。
部屋に戻ると、彼女がうつ伏せから仰向けになっていて、ドキッとした。
「手掛かりは?」
「髪の毛です」
風呂場でシャワーのノズルに絡み付いていた、かなり色を抜いてある茶髪をつま
んでみせる。
長い髪だった。
483:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:22:22 gAYKdkL30
そのあと、彼女の言葉はなかったのでそれはゴミ箱に捨てた。
「もう出ましょう。……割り勘で」
そう言いながら彼女は身を起こした。俺が払いますと口にしたくなったが、どう
考えても割り勘がここからのベストの脱出方法だった。
先払いしていた彼女に2分の1を端数まできっちり手渡し、苛立ちと気恥ずかし
さで、俺は(ハイハイ、早くて悪かったね)と頭の中で繰り返しながら彼女より
前を歩いてホテルを出た。
自分でもよくわからないが、どこかにあるだろう監視カメラにぶつけていたのか
も知れない。
ホテル街を抜けてから、『追跡』を開いた。
「次は、レストランに向かったようです」
順番逆だろ、と思いながら言葉を吐き出した。
昼間のうちにホテルなんて、まるで金の無い学生みたいじゃないか。
いや、まさにその金の無い学生なのだった。あの人は。
レストランまであと50メートルという歩道で、血痕を見つける。
ページの中ほどにその文章を見つけたとき、一瞬足が止まった。そして急いで自
転車に乗り、レストランへの途上で血痕を探した。
あった。
街路樹の間。車道が近い。探さなければきっと見落としていただろうそれは、と
っくに乾いている。
誰の血だ?
周囲を見るが、夕暮れが近づき色褪せたような雑踏にはなんの答えもない。
484:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 21:24:13 gAYKdkL30
ただ、わずか数メートル先から右へ折れる裏道がやけに気になった。車が通れる
幅に加え、すぐにまた直角に折れていて見通しが悪い。人ひとりいなくなるのに、
うってつけの経路じゃないか。
そんな妄想ともつかない言葉が頭の中に浮かぶ。
念のためにレストランまで行き、師匠の人相風体を告げるが店員に覚えているも
のはいなかった。デートはここまでだったらしい。
確かに何かが起きている。
「続きは?」
彼女に促されて、ページをめくる。
「タクシーに乗ります」
そして俺は、運転手に「人面疽」を知っているかと聞く。
人面疽?
どうしてそんな単語がここで出てくるのか。
困惑しながらも読み進めるが、どうやらこのページはタクシーによる移動の部分
しか書かれていないようだ。風景などの無駄な描写が多い。
俺たちはタクシーを止め、乗り込む。
そして運転手に人面疽を知っているかと聞いてみた。40代がらみのその男は、
「いやだなぁお客さん、怪談話は苦手なんですよ」と言って白い手袋をした左手
を顔の前で振った後、「ジンメンソはよく知りませんけど、こないだお客さんか
ら聞いた話で……」と、妙に嬉しそうにタクシーにまつわる怪談話を滔々としは
じめた。
怪談好きの客と見てとってのサービスなのか、それとも元々そういう話が大好き
なのかわからなかなったが、ともかく彼は延々と喋り続け、俺はなにかそこにヒ
ントが隠れているのかと真剣に聞いていたが、やがて紋切り型のありがちなオチ
ばかり続くのに閉口して深く腰を掛け直した。
485:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:48:37 cpSEbCP60
こりゃまた半端ねぇ長文だこと。
どうせ怖くないだろうから読まないけど、あらすじだけ教えてもらえたら嬉しいな。
486:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:52:51 JDsxJz+YO
アイカゴはこの駄長文についてどう思う?
487:本当にあった怖い名無し
07/09/26 21:59:49 piD4ju6D0
読まずに批判する事ほど愚かなことはない。ほんとに心からそう思う
488:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:02:39 m8FwCeHjO
この長文に対しての感想か…
ただただ乙ってだげね
489:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:06:44 jpYvXCWo0
なんか、最近はウニとかのような自慰作家気取りよりも
アイカゴの方がまともに見えてきた。
まだ、怖い話も読んでるみたいだし。
ウニは人の話も読んでないだろうし、人への受け答えもない。
しかも、怖いものさえ書いてない。アイカゴよりひどいわ
490:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:07:17 gAYKdkL30
タクシーは郊外の道を走る。
降りるべき場所だけはわかっていたので、俺たちは座っているだけで良かった。
「人面疽」とは、体の一部に人間の顔のような出来物が浮かび上がる現象だ。い
や、病気と言っていいのだろうか。オカルト好きなら知っているだろうが、一般
人にはあまり馴染みのない名前だろう。
そういえば、師匠が人面疽について語っていたことがあった気がする。結構最近
のことだったかも知れない。
なにを話していたのだったか。ぎゅっと目を瞑るが、どうしても思い出せない。
隣には膝の上に小さなバッグを乗せた彼女が、どこか暗い表情で窓の外を見ていた。
やがてタクシーは目的地に到着する。周囲はすっかり暗くなっていた。
運賃を二人で払い、車から降りようとすると運転手が急に声を顰めて、「でもお
客さん。どうして気づいたんですか」と言いながら左手の手袋のソロソロとずら
す素振りをみせた。
一瞬俺が息をのむと、すぐに彼は冗談ですよと快活に笑って『空車』の表示を出
しながら車を発進させ、去っていった。
どうやら元々が怪談好きだったらしい。
俺はもう二度と拾わないようにそのタクシーのナンバーを覚えた。
「で、ここからは」
彼女があたりを見る。
公園の入り口付近で、街灯が一つ今にも消えそうに瞬いている。フェンスを風が
揺らす音がかすかに聞こえる。
俺はペンライトをお尻のポケットから出して『追跡』を開く。
いつなんどきあの人が気まぐれを起こすかわからないので、最低限の明かりはで
きるだけ持ち歩くことにしていた。
491:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:08:34 gAYKdkL30
「ここから東へ歩きます」
と言ったものの、二人とも土地勘がなく困ってしまった。近くで周辺の地図を描
いた看板を見つけて、その現在位置からかろうじて方角を割り出す。
ページ内を読み進めると、どうやら廃工場にたどり着くらしい。
顔を上げるが、まだそのシルエットは見えない。川が近いらしく、かすかに湿っ
た風が頬を撫でていく。寒さに上着の襟を直した。
うしろすがたに会った。
急にこんな一文が出てくる。前後を読んでも、よくわからない。誰かの後ろ姿を
見たということだろうか。
住宅街なのだろうが、寂れていて俺たちの他に人影もない。右手には背の低い雑
草が生い茂る空き地があり、左手には高い塀が続いている。明かりといえば、思い
出したように数十メートル間隔で街灯が立っているだけだ。
その道の向こう側から、誰かの足音が聞こえ始めた。そしてほどなくして、暗闇
の中から中肉中背の男性の背中が現れた。
確かにこちらに向かって歩いて来ているのに、それはどう見ても後ろ姿なのだっ
た。服だけを逆に着ているわけではない。夜にこんなひとけのない場所で、後ろ
向きに歩いている人なんてどう考えてもまともな人間じゃない。
俺は見てみぬ振りをしながら、それをやり過ごそうと道の端に寄って早足で通り
過ぎた。
そして、どんなツラしてるんだとこっそり振り返ってみると、ゾクリと首筋に冷
たいものが走った。
後ろ姿だった。
492:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:10:45 gAYKdkL30
後ろ姿がさっきと同じ歩調で歩き去っていく。横を通り過ぎた一瞬に、向き直っ
たのだろうか。いや、そんな気配はなかった。
足を止める俺に、彼女がどうしたのと訊く。あれを、と震える指先で示すと、彼
女は首を捻って、なに? と言う。
彼女には見えないらしい。
そして俺の視界からも後ろ姿はゆっくりと消えていった。闇の中へと。
『追跡』から読みとる限り、師匠の行く先とは関係がないようだ。あんなサラッ
と読み飛ばせそうな部分だったのに、俺の肝っ玉はすっかり縮み上がってしまった。
廃工場の黒々としたシルエットが目の前に現れた頃にはすっかり足が竦んで、ホ
ントにこんなとこに師匠がいるのかと気弱になってしまっていた。
「で? 工場についたけど」
崩れかけたブロック塀の内側に入り、彼女が振り向く。続きを読めと言っている
のだ。
俺は震える手でペンライトをかざし、ページをめくる。
呼びかけに答える声を頼りに、奥へと進む。
そのまま読み進め、心の準備云々の一文が無かったので続けてページをめくる。
本当にこれで師匠を見つけられるのだろうか。
俺は恐る恐る工場の敷地に入って行き、師匠の名前を叫んだ。
トタンの波板が風にたわむ音に紛れて、微かな応えが聞こえた気がする。空っぽ
の倉庫をいくつか通り過ぎ、敷地の隅にあったプレハブの前に立つ。
ペンライトのわずかな明かりに照らされて、スプレーやペンキの落書きだらけの
外装が浮かび上がる。その全面に蔦がからみついて、廃棄された物悲しい風情を
醸し出している。
493:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:13:05 gAYKdkL30
小声で、もう一度呼んでみる。
その瞬間、中からガタンという何か金属製のものが倒れる音がして、「ここだ」
という弱々しい声が続く。
蹴られた跡なのか、誰かの足跡だらけの入り口のドアは、すぐ見つかったが、
ドアノブを捻ってみてもやはり鍵が掛かっている。
「無駄だ。あいつら何故か合鍵持ってるんだ」という中からの声に、「裏の窓
から入ればいいんでしょう」と答えると、師匠は少し押し黙ったあと彼女がいる
のかと訊いた。
その通りだと答えたあとで、俺はプレハブの裏に回る。
かなり高い位置に窓はあったが、壁に立てかけられた廃材をなんとか利用してよ
じ登る。割るまでもなく、すでにガラスなど残ってはいない窓から体を滑り込ま
せる。中は暗い。何も見えない。口にくわえたペンライトを下に向けると、なん
とか足場はありそうだ。錆付いたなにかの骨組みを伝って、下に降りる。
ここだという声に、踏み場もないほどプラスティックやら鋼材やらで散らかった
足元に気をつけながら進み、ようやく師匠らしき人影を発見した。
鉄製の柱を抱くように座り込んでいる。
よく見ると、その手には手錠が掛けられている。自分の手と手錠とで柱を巻くよ
うな輪っかを作ることで、自由を奪われているのだ。
顔をライトで照らすと、「眩しい」と言ってすぐに逸らしたが、かなり憔悴して
いることは分かった。そして殴られたような顔の腫れにも気付いた。
「ツルハシみたいのがあるはずです」と言うと、師匠は少し考えるように頭を振
ったあと、「あの辺にあったかな」と部屋の隅を顎で指した。暗くてよく見えな
いので、半ば手探りで探す。錆びてささくれ立った金属片が指に傷をつける。俺
はかまわずに進み、ようやく目的のものを発見した。
494:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:15:41 gAYKdkL30
柱の所に戻り、出来るだけ手を引っ込めておくように指示してから手錠の鎖の部
分に狙いをつける。暗いので、何度も軌道を確認しながら5分の力でツルハシの
先端を打ちつけた。
ゴキンという音とともにパッと火花が散り、師匠から「もう一発」という声がか
かる。
手錠とは言っても所詮安っぽい作りのおもちゃだ。次の一撃で、鎖は完全に千切
れ飛んだ。
「肩、かして」
という師匠を支えながら、出入り口のドアに向かう。
鍵が掛かっていたが、中からは手動で解除できた。
ようやくプレハブの外に出た時には、入ってから20分あまりも経過していたと
思う。
外には彼女が待っていて、師匠は片手を挙げて「いつも、すまん」と言った。
暗くて、彼女の表情までは伺えなかった。
師匠はナンパした女とホテルに行ったまでは良かったが、出てから一緒にレス
トランに向かう途中、偶然その女のオトコに見つかり、逆上したそいつに後ろか
ら鈍器のようなもので殴られて車で連れ去られたのだと言う。
それからこの廃工場を溜まり場にしていたオトコとその仲間たちから殴る蹴るの
暴行を受けた上、手錠をはめられ監禁されてしまったということだった。
俺たちが見つけなければどうなっていたかと思うと、ゾッとしてくる。
「力が入らない」という師匠を背負うような格好で、半分引きずりながら俺はと
にかくこの場を離れようと歩き出した。
熱い。
風邪を引きでもしているのか、師匠の体はかなり熱かった。無理もない。服は奪
われでもしたのか、この寒空の下、ジーンズに長袖のTシャツ1枚という格好だ
った。
495:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:18:54 gAYKdkL30
彼女が上着を脱いで師匠の背中にかぶせる。
俺たちは無言で歩き続けた。どこかタクシーを拾える所まで行かなくてはならな
い。
やがて師匠が熱に浮かされたのか、半分眠りながらうわ言めいたことをぼそぼそ
と繰り返し始めた。
俺は、ともかくこれですべて解決したと安堵しつつも、『追跡』の続きが気にな
っていた。
廃工場についてからの見開き4ページ分で師匠の救出に成功しているにもかかわ
らず、その最後にはこうあったのだ。
心の準備が出来るまで次のページには行かないほうが良い。
このあと、いったい何があるというのだろう。
俺は師匠がずり落ちないように苦心しながら片手で『追跡』を取り出して、口に
くわえたペンライトをかざす。
心の準備……
なんのためのだろう。
またドキドキしはじめた心臓を鎮めながら、俺はゆっくりとページをめくた。
彼がうわ言で女の名前を口にした途端、その背中に鋭利な刃物が突き立った。
ゾクッとした。一瞬歩調が乱れる。
鋭利な刃物。
そんなものがどこから来るのか。
496:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:21:29 gAYKdkL30
決まっている。ここには俺と師匠の他には、あの人しかいない。
コツコツと足音が背後からついてくる。背中の師匠が邪魔で後ろが見えない。
だが、そこにはあの人しかいないじゃないか。
すべてが繋がって来る。
『追跡』の中の主人公は、一人で行動しているように見える。だからこそ現実で
同行すると言い出した彼女の役割はただの観察者に過ぎなかったはずだ。しかし、
妙な引っ掛かりを感じていたのも事実だ。
冒頭のゲームセンターのプリクラ。
これはまだ良い。一人で撮る変わった奴もいるだろう。
雑貨屋やら喫茶店、ボーリング場も一人で入ったって良い。
けれど、ラブホテルだけはどうだ。『追跡』の主人公は果たして一人で部屋に入
ったというのだろうか。
『追跡』は極端に省略された文章を使っているが、もしかすると意図的にもう
一人の同行者の存在を隠していたのかも知れない。
つまり、彼女の役割はイレギュラーな観察者などではなくれっきとした登場人物
なのかも知れないじゃないか。
俺は神経が針金のように研ぎ澄まされていく感覚を覚えた。場所は図らずも、さ
っき"うしろすがた"に会った空き地の前だ。
師匠はむにゃむにゃとうわ言を繰り返している。その言葉は不明瞭でほとんど聞
き取れない。
後ろ頭にかかる師匠の息が熱い。
『追跡』は師匠が刺される場面で唐突に終わっている。
バッドエンドだ。救いなど無い。
497:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:22:26 piD4ju6D0
>>489
一部同意。
師匠シリーズは好きなんだけど、最近は長すぎるんだよな。
いくらでも推敲できると思うのに。
>アイカゴよりひどいわ
これはないわ。こいつのせいで書き手がすっかりいなくなったってのに。
洒落コワが潰れるまで荒らす、と公言してる奴と比べる方がおかしいだろ。
498:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:24:25 gAYKdkL30
彼女は本当にこれに書いた内容を覚えていないのだろうか。この最後のページを
見せないために、順番どおりに読んで行くべきだと言ったんじゃないのか。でも
彼女はいま刃物なんて持ってるのか。いや、小さなバッグがある。そして彼女が
雑貨屋で買ったものはなんだ? 血染めのピコピコハンマーをやめて、最後に選
んだものはなんだった?
思考と疑惑が頭の中でぐるぐると回る。
足は、なぜか止められない。
彼女は今、後ろでなにをしている?
そして決定的な時がやって来た。師匠のうわ言が一際大きくなり、俺にもはっき
り聞こえる声が、こう言った。
「……綾……」
その瞬間、時間が止まったような錯覚を覚え、俺は自分の心臓の音だけを聞いて
いた。
彼女が、足音を響かせて近づいてくる。
そして、優しい声で言うのだ。
「なあに」
師匠は眠ってしまったようだ。寝息が聞こえてくる。
俺はまだドキドキしている胸を撫で下ろして、師匠がこの状況下で彼女の名前を
呟いたことに不思議な感動を覚えていた。
後日、怪我の治ったという師匠のアパートへ行った。
「迷惑をかけたな。済まなかった」
頭を下げる師匠に、やだなあそんなキャラじゃないでしょと軽口を叩いて部屋に
上がる。
そしてこのあいだの事の顛末を詳しく聞いた。
499:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:25:46 1TX8Dpho0
一応書き終わるまで待つつもりだったが、あまりにも遅すぎる。
この人は何をしているのかねぇ。
500:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:26:18 gAYKdkL30
どうやら師匠は「人面疽がある女」という噂をどこかから聞きつけて、なんとし
ても見たくなったらしく、探し出してナンパしたのだそうだ。
一日でよくもまあホテルまで漕ぎつけたものだ。
「で、あったんですか。人面疽」
「いや、あれはただの火傷の跡だろう」
そしてもう用済みだから、女が行きたがっていたので予約しておいたレストラン
をなんとかキャンセルしてすぐにでも別れられないかと姦計を巡らせていた所、
女の彼氏に出くわしてこんな目にあったということらしい。
「最悪だった」
最悪なのはあんたもだ、と言いたかった。あの事件はある意味当然の天罰だろう。
俺はふと思い出して、昨日気づいたばかりの発見を師匠に披露した。
「『追跡』の作者のペンネーム、カヰ=ロアナークでしたよね」
チラシの裏に、ボールペンで書き付ける。
KAYI ROANAKU
「たぶん、こう書くんですよ。ロアノーク島の怪をもじるにしても、少し重い感
じがしたのは、使える文字が決まってたからなんです」
というのは、と続けながら俺はその下に並べて別の名前を書く。
倉野木綾 KURANOKI AYA
「綾さんの名前です。で、これを両方ともアルファベット順に並び替えると……」
AAAIKKNORUY
AAAIKKNORUY
「ね、アナグラムでしょう。これって」
師匠は頷く。
「さらに、綾さんの今のペンネームも同様に」
茅野歩く KAYANO ARIKU
↓
AAAIKKNORUY
501:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:27:24 Hda7R42B0
師匠シリーズ
創作丸出しの上にシリーズ物かよ
502:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:27:44 14wSNg/x0
ウニさんキター
>>497
そんなこと言うなって
このくらい長くないと師匠シリーズは面白くないから駄目だって
503:追跡 ラスト ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:27:45 gAYKdkL30
「どうです」
自慢げな俺に、師匠はあまり感心した様子も無く、「カヰ=ロアノークをやめた
いから別のを考えてって言われて、こねくり回して今の名前を作ったの、僕だし
ね」と言う。
予想されたことだった。
しかし、この自分的に凄い発見に水を差された気がしてテンションが下がった。
そのせいだろうか、少し意地悪なことを言いたくなった。
「でも、よくあの場面で綾さんの名前を呟きましたね。といっても覚えてないで
しょうけど」
「違う女の名前を口にしてたら刺されてたって? そんなことで刺されるなら、
とっくに死んでるって」
ああ、やっぱりこの人はダメだ。
「でも綾さんの予知能力で書かれた、いうならば予言の書にあったんですよ。
その運命を変える奇跡的な一言だったわけじゃないですか」
「まあしょせん、小説だからなあ」
その小説のおかげで助けられたのは誰だと言いそうになった。
「それにそれを読んでたの、一人だけじゃないわけだし」
何気ない一言に、煙に巻かれたような気分になる。
「どういうことですか」
詰め寄る俺を制しながら、師匠は飄々と言った。
「あの最後のページを読んでた時、僕も後ろで見てたんだよね。背中で。で、こ
りゃやっべーと思って、やっぱ丸く収まる名前をね」
狸寝入りかこの野郎。
俺はなんだか痛快な気持ちになって、腹の底から笑った。
504:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:30:27 m8FwCeHjO
いや俺と比べるのは別としても
これは酷いと思うよ…
505:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:31:33 Kr1d41Gt0
えっ!?
506:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:32:27 UfNtYw0K0
創作じゃいけないのか?
創作糞とか言ってる奴、テンプレ嫁&他スレ(実話系)池。
ただ、今回のは長すぎて読めねえってのも確か。携帯からなんてありえない
長さだしな。
自分でサイトなりブログなり作ってそこで発表した方が建設的かな、と思えてきた。
507:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:35:17 EWL/HOgC0
まぁ色々言われてるがそんなこと関係ねぇ!
面白かった!
508:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:35:30 WaSm6WyJ0
何、途中まで読んで放置したら未だ続きが・・・
>>506
携帯から読もうと思うのもどうなんだ
509:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:39:49 fzydDGVs0
誰か読んだ人10行ぐらいでまとめて下さい。
510:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:40:19 4kKdEZm/0
約2年ぶりににこのスレ来た。
いつの間にか、創作、体験談論争の決着ついてたんだね。
てか、創作だとわかってても意外に楽しめるもんだな。
511:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:41:43 m8FwCeHjO
まあはしょれば読めないこともないな
512:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:42:57 gAYKdkL30
大学1回生の秋だった。
その頃の僕は以前から自分にあった霊感が、じわじわと染み出すようにその領域
を広げていく感覚を半ば畏れ、また半ばでは身の震えるような妖しい快感を覚え
ていた。
霊感はより強いそれに触れることで、まるで共鳴しあうように研ぎ澄まされるよ
うだ。僕とその人の間には確かにそんな関係性があったのだろう。それは磁石に
触れた鉄が着磁するのにも似ている。その人はそうして僕を引っ張り上げ、また
その不思議な感覚を持て余すことのないように次々と消化すべき対象を与えてく
れた。
信じられないようなものをたくさん見てきた。その中で危険な目にあったことも
数知れない。その頃の僕にはその人のやることすべてが面白半分の不謹慎な行動
に見えもした。しかしまた一方で、時折覗く寂しげな横顔にその不思議な感覚を
共有する仲間を求める孤独な素顔を垣間見ていたような気がする。
もう会えなくなって、夕暮れの交差点、テレビのブラウン管の前、深夜のコンビ
ニの光の中、ふとした時に思い出すその人の顔はいつも暗く沈んでいる。勝手な
感傷だとわかってはいても、そんな時僕は何か大事なものをなくしたような、と
ても悲しい気持ちになるのだった。
「貯水池の幽霊?」
さして面白くもなさそうに胡坐をかいて体を前後左右に揺する。それが師匠の癖
だった。あまり上品とは言えない。
師匠と呼び始めたのはいつからだっただろうか。オカルトの道の上では、何一つ
勝てるものはない。しかし恐れ入ってもいなかった。貶尊あい半ばする微妙な呼
称だったと思う。
「そうです。夕方とか夜中にそこを通ると、時々立ってるんですよ」
513:追跡 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:44:50 gAYKdkL30
その日、僕は師匠の家にお邪魔していた。築何十年なのか聞くのも怖いボロアパ
ートで、家賃は1万円やそこららしい。部屋の中に備え付けの台所から麦茶を沸
かす音がシュンシュンと聞こえている。
「近くに貯水池なんてあったかな」
「いや、ちょっと遠くなんですけど。バイト先からの帰り道なんで」
行きには陽があるせいか出くわしたことはない。
「高校のプール10コ分くらいの面積に、周囲には土の斜面があってその周りを
ぐるっと囲むようにフェンスがあります。自転車をこぎながらだと貯水池は道
路から見下ろすような格好になって、行きにはいつもなんとなくフェンスのそば
に寄って水面を眺めながら通り過ぎてます。それが結構高いフェンスなんです
けど、帰りにそのこっち側、道路側に時々出るんですよ」
はじめは人がいると思って避けて通ろうとしたのだが、横切る瞬間の嫌な感覚は、
これまで何度も経験した独特のものだった。
それは黒いフードのようなものを頭からかぶっていて男か女かも判然としない。た
だ足元にはいつも水溜りが出来ていて、フードの裾からシトシトと水が滴ってい
る。晴れた日にもだ。
(関わらないほうがいい)
それは信じるべき直感だったが、かといって道を変えるほど素直でもなかった。
それからはバイト帰りには必ず道の反対側を通るようにしている。といっても1車
線の、あまり広いとはいえない道なので嫌が応にも横目で見る形ですれ違うこと
になる。気分が良いはずはない。
一度師匠をけしかけてみようと虫の良いことを思いついたのだが、どうやらあまり
琴線に触れる内容ではなかったようだ。正直に「ナントカシテ」と言うのも情けない。
514:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:46:52 gAYKdkL30
少しがっかりしながら、3回に1回くらいは向こう側に出ることもあると付け加え
た瞬間、師匠の体の揺れがピタリとおさまった。
「なんて言った?」
「いや、だからフェンスのこっち側の時と向こう側の時があるって話です。立ち位
置が」
師匠は首を捻りながら、へぇえと言った。僕は大学の授業で習っている中国語のピ
ンインのようだと、見当違いなことを思った。第四声だったか。下がって上がるやつ。
「物理的な実体を持たない霊魂にとってフェンスという障害物なんてあってもなく
ても同じだから、こっちか向こうかなんて大した違いはなさそうに思えるかも知
れないけど……実体を持たないからこそ"ウチ"か"ソト"かっていうのは不可逆的
な要素なんだ。場についてる霊にとっては特にね」
だから地縛霊って言うんだ。
師匠はようやく乗り気になったようで、声のトーンが上がってきた。
「なにかあるね」
体の揺れの代わりに、左目の下を触る癖が顔を出した。そこには薄っすらとした
切り傷の跡がある。興奮してきた時にはなぜか少し痒くなるらしい。何の傷かは
知らない。
じっと見ていた僕に気づいて、師匠は「嫁にもらってくれるか」と冗談めかして
言う。
とにかく、その貯水池に夜になったら行ってみようということになった。
しかし僕にとっては思った通りの展開だと、手放しで喜ぶわけにはいかない。な
にか得体の知れない不気味な気配が、貯水池の幽霊の話から漂い始めているよう
な気がしていた。
515:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:47:07 Kr1d41Gt0
>>513
おい、タイトル、タイトル
516:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:48:06 gAYKdkL30
そのあと、師匠が作った夕飯のご相伴に預かったのだが、これが酷い代物で、な
にしろ500グラム100円のパスタ麺を茹でてその上に何かの試供品でもらっ
たという聞いたこともないフリカケをかけただけという、料理とも言えないよう
なものだった。
毎日こんなものを食べてるんですか、と訊くと「今はダイエット中だから」とい
う真贋つきかねる回答。
家賃も安いし、一体何に金をつかっているのやら、と余計な詮索をせざるを得な
かった。
あっという間に食べ終わってしまい、師匠は水っ腹でも張らすつもりなのか麦茶
をがぶ飲みし、トイレが近くなったようだった。
「僕もトイレ借ります」
と言って、戻ってきた師匠と入れ違いに部屋を出る。このクラスのアパートだと
トイレは普通、共有なのだろうがなぜかここには専用のトイレがある。ただし一
度玄関から外に出ないと行けないという欠陥を持っていた。生意気に洋式ではあ
ったが、これがおもちゃのようなプラスチック製で、なるほどダイエットでもし
ていないといつかぶち壊れそうな普請だった。
便座を上げて用を足しながら(冬は外に出たくないだろうなあ)と、すでに秋も
半ばというほのかな肌寒さにしばし思いを馳せた。
戻ってくると、師匠が上着をまとって「さあ行くか」と立ち上がった。
「雨、降りそうですよ」
「うん。車で行こう」
師匠の軽四に乗り込んだ時には、日はすっかり暮れていた。そして走り出して1
00メートルと行かないうちにフロントガラスを雨の粒が叩き始める。
「稲川淳二でも聞こう」
517:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:50:01 fzydDGVs0
こんなもんハナクソやで
518:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:50:59 gAYKdkL30
カーステレオからカツゼツの悪い声が流れてくる。師匠は完全に稲川淳二をギャ
グとしてとらえていて、気分が沈みがちな時にはその怪談話をケラケラ笑いなが
ら聞き流してドライブするというのが常だった。
僕はその頃まだ稲川淳二を笑えるほどスレてはいなく、その独特の口調による怪
異の描写に少しゾクゾクしながら助手席で大人しくなっていた。
雨の降り続く中を車は走り、やがて貯水池のある道路にさしかかった。
師匠はギアを2速に落とし、2メートルあまりの高さのフェンスを左手に見なが
らそろそろと進む。
雨が車の窓やボンネットに跳ねる音と、ワイパーがガラスを擦るキュッキュッ、と
いう音がやけに大きく響き、僕は少し心細くなってきた。
「あれかな」
師匠の声に視線を上げると、車のライトに反射する雨粒の向こうに人影らしきもの
が見えた。だんだんと近づくにつれ、それがフェンスの向こう側にいることに気
づく。近くに民家もなく、人通りもない。そこに雨の中、まして夜に一人で貯水
池に佇んでいる人影が、まともな人間だとは思えない。少なくとも僕の良く知る
世界のおいては。
さらにスピードを落として車は進む。そしてあと10メートルという距離に来た
時、意表を突かれることが起こった。
そのフードをすっぽりとかぶった人影が、右手を挙げたのである。
まるで「乗せてくれ」と言いたいかのように。
僕の知る世界において馴染みのある仕草に一瞬混乱し、次に起こった思いは「乗
せてあげないといけない」という至極当然の人間心理だった。
雨の中、困っている人がいたらたとえタクシーでなくとも乗せてあげるだろう?
その、一見すると正しいように見える着想は、口にしたとたん次の瞬間師匠の一言
に掻き消された。
519:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:51:03 m8FwCeHjO
おいタイトル指摘されてシカトかい!!
520:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:52:11 4kKdEZm/0
>>509
師匠、人面疽見たさに女ナンパしてホテルへ。んで、その女の連れに監禁される。
主人公と師匠の彼女(綾)が失踪した師匠を予知夢を元にした小説を読みながら追跡。
途中の雑貨屋で彼女ナイフ購入(一応設定では不明)
師匠発見、救出。公園で師匠睡眠。
小説通りなら、ならここで師匠が別の女の名前をつぶやき彼女に刺されるはずが、
師匠は「綾」とつぶやきハッピーエンド。
後に、そのとき師匠が起きてて機転を利かせたと暴露。終了。
521:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:52:20 gAYKdkL30
「あれはヤバイ」
緊迫した声だった。
クラッチを踏んで、バックするべきか、刹那の迷いのあとで師匠の足は全開でア
クセルを踏み込んでいた。
背もたれに押し付けられるような加速に息を詰まらせ、心臓がしゃっくりあげる。
「どうしたんですか」
ようやくそれだけを言うと、助手席の窓から右手を挙げたままの黒い人影がフェ
ンスの向こうに立っている姿が一瞬見えて、そしてすぐに後方へ飛び去って行っ
た。顔も見えない相手と、なぜか目が合ったような気がした。
「雨に濡れて途方にくれてるヒトが、なんでフェンスの向こう側にいるんだ」
人間じゃないんだよ!
そんな言葉が師匠の口から迸った。
フェンスは高い。上部には鉄条網もついている。そして貯水池に勝手に入り込め
ないように、唯一の出入り口は錠前に固く閉ざされている。
その向こう側に、車に乗せて欲しい人がいるはずは、確かにないのだった。
そんな当然の思考を鈍らされ、僕一人ならそのまま確実に心の隙につけこまれ
ていた。
ゾッとする思いで、呆然と前方を見るほかはなかった。しかしすぐに気を奮い立
たせ、後ろを振り返る。リアウインドの向こうは暗い闇に閉ざされ、もう何も見
えない。そう思った瞬間に、なんとも言えない悪寒が背筋を走り、視線が後部座
席のシートにゆっくりと落ちた。
表面が水で濡れて、かすかに光って見える。
女が忽然と車中から消える、濡れ女という怪談が頭をよぎり、つい最近読んだの
はあれは遠藤周作の話だったかと思考が巡りそうになったが、脊髄反射的に出た
自分の叫び声に我に返る。
「乗せてなんかいないのに!」
522:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:52:41 gsqu77blO
アド欄!アド欄!
523:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:54:23 gAYKdkL30
僕の言葉に、師匠も首を捻って後部座席を一瞥する。そして、ダッシュボードから
雑巾を取り出したかと思うとこちらに放り、「拭いといて」と言った。
唖然としかけたがすぐに理性が反応し、座席を倒して腫れ物に触るような手つき
で後部座席のシートの水を拭き取ると、師匠の顔を見て頷くのを確認してから手
動でくるくるとウインドガラスを下げ、開く時間も惜しんでわずかな隙間から外
へとその雑巾を投げ捨てた。
まだ心臓がドキドキしている。
手についた少量の水分を、おぞましい物であるかのようにジーンズの腿に擦り付
ける。
車は、すでに対向車のある広い道に出ている。それでも嫌な感覚は消えない。動
悸が早くなったせいか、車のフロントガラスが曇りはじめた。
「これはちょっと凄いな」
師匠の口調は、すでに冷静なものに戻っている。しかし、その言葉の向かう先を見
て、僕の心臓は再び悲鳴をあげる。
フロントガラス一面に、手の平の跡が浮かび上がって来たのである。
外側ではない。ワイパーが動いている。
内側なのだ。
フロントガラスの内側を撫でると皮脂がつくのか、そのままでは何も見えないが、
曇り始めたとたんにその形が浮かび上がって来ることがある。
まさにそれが今起こっている。
けれど、やはり僕らは乗せてなんかいないのだった。貯水池の幽霊なんかを。
師匠は自分の服の袖で正面のガラスを、一面の手の平の跡を拭きながら、「やっぱ
り捨てなきゃ良かったかな、雑巾」と言った。
524:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:55:51 m8FwCeHjO
おい!アド欄指摘されてシカトかい!
525:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:57:47 fzydDGVs0
おどやん!おどやん!
526:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:57:47 gAYKdkL30
「じゃああれは、その母親の霊ですか」
「たぶんね」
では何故迷い出てきたのだろう。
「死にたくなかったからじゃないか」
師匠は言う。
死にたくはないけれど、死ななくてはならないと思いつめていた。その死にたく
ないという思いを押さえ込むための重しが、服に詰めた赤ん坊の死体であり石だっ
た。そしてそれは死んだのちも、この世に惑う足枷となっている……
「フェンスのウチかソトか、っていうのはそのアンヴィヴァレントな不安定さの
せいだね。乗せてくれという右手と、乗ってはいけないというフェンスの内側
という立ち位置」
「車に乗せてたら成仏してたわけですか」
「さあ」
乗せてみたらわかるんじゃないかな……
師匠の言葉はどうしてこんなに蠱惑的なのか。僕はもう今夜呼び出された目的を理
解していた。
「じゃあ行こうか」
師匠が車のキーと金属バットを持って立ち上がる。
いくらなんでもそれは、職質されたらまずいですよ、と言う僕に師匠は「野球好き
に見えないかな」と冗談めかし、「鏡を見て言ってください」と返したが、そもそ
もそういう問題なのかという気がして、「なんの役に立つんですか」と重ねるも、
「防犯」というシンプルな答え。
もういいや、なんでも。
僕も覚悟を決めて師匠の車に乗り込んだ。今日は雨が降っていない。
527:本当にあった怖い名無し
07/09/26 22:58:00 EWL/HOgC0
おっちょこちょいのウニ萌えwww
528:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 22:59:17 gAYKdkL30
「稲川淳二でも聞こう」
夜のドライブにはやはりこのBGMしかない。僕もすでに洗脳されつつあるらしい。
「あの手の平。フロントガラスの。あれ、2種類あったよね」
「え?」
「いや、気づいてないならいい」
師匠はあの異常な状況下でも、ガラスに浮かび上がった手の平の形を冷静に判別
していたのだろうか。
「それって、どういう……」と問いかけた僕に、淳二トークのツボに入った師匠
の笑い声がかぶさり、そのままなおざりにされてしまった。
車は前回と同じ道をひた走り、同じルートで貯水池へアプローチを始めた。
今夜は視界が良い。月も出ている。
同じ場所から減速をはじめ、師匠は「今日も出るかな」と言いながらハンドルを
ソロソロと操作する。
いた。
黒いフード。夜陰になお暗い、この世のものではない儚げな存在感。
その姿はまた今度もフェンスの内側にあった。そして右手を挙げている。
緊張が高まってくる。
車はその目前で停まり、エンジンをかけたまま師匠が降りる。慌てて僕もシート
ベルトを外す。
師匠がフェンスの格子越しに黒い影と向かい合っている。
手には金属バット。空には月。
「乗る?」
あまりに直截すぎて、間が抜けて聞こえるが、師匠は師匠なりに緊張しているの
が声の震えで分かる。
土の上に、なにか重いものが落ちる音がした。
529:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 23:00:19 gAYKdkL30
フードの足もとに滴る水に混じって、黒い石が落下している。右手は挙げたままだ。
一度は遁走した霊を相手に、もう一度近づくだけならまだしも車に乗るように語
り掛けるなんて、正気の沙汰ではない。
黒い影から石が落ちるのが止まった。
風が凪いだような空白の時間があった。
しかし次の瞬間、貯水池の水面がさざめいたかと思うと、なにか小さい黒いもの
が水の中から斜面に這い上がり、あっという間もなく黒いフードの影の背後から
その足元に絡み付いた。
息をのむ僕の目の前で、黒い影が斜面を引きずられるようにして貯水池の方に引
っ張られていく。挙げていた右手がそのまま、まるで助けを求めるようにこちら
に突き出されている。
そして音もなく影は暗い水の中に引きずり込まれていき、気がついた時には微かな
波紋が月の光に淡く残るだけだった。
静寂が訪れる。
僕らはフェンスに掻きつくように近づく。しかし、目の前には何事もないただの
夜の貯水池の静かな情景が月明かりの下に広がっているだけだった。
僕の肺は急に小さくなってしまったようだ。息が、苦しい。
やがて師匠が口を開いた。
「フロントガラスの手の平は、大きい手と小さい手と二通りあった。多分小さい
方が心中で先に殺された赤ん坊のものだろう」
母親の魂がこの世界を離れるのを、あの赤ん坊が留めているんだな。死んだ後も、
その重石としての役割を果たして。
師匠の言葉に、さっき見た小さい黒いものが赤ん坊の姿かたちをしていたような
イメージが脳裏をよぎる。
では、あの二人はこの貯水池に永遠に縛られたままなのか。
530:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 23:01:32 gAYKdkL30
その絶望的な想像に、僕はしゃがみこんだ。俯いて地面だけを見ている。
師匠は何を考えているのだろう。
僕には分からない心中という道を選んだ母親の心を想像しているのだろうか。
少し、寒くなってきた。車から、つけっぱなしの稲川淳二の声が微かに流れてくる。
師匠はそれが聞こえていたのか、ふいにクスッと笑うと踵を返して「バッテリー
があがる。帰ろう」と言った。
師匠の、フェンスを握っていた指が離れたのか、カシャンという音が響き、僕も
我に返って振り向きながら立ち上がった。その次の瞬間。
目の前に、壁があることに気がついた。
いびつな菱形をした金網の格子。それが僕の体にぶつかったのだ。
格子の向こうには、車のライトとそこへ歩いてく師匠の背中がある。
鳥肌が全身に立つ。心臓が早鐘のように鳴る。
いつの間に、僕は、フェンスの内側にいたのか。
「師匠ーっ!」
格子に指をかけながら、思い切り叫んだ。
その瞬間、師匠は振り返り、目を剥いて僕を見た。
「いつの間に中に入った」
自然、声が大きい。
入ってなんかいない。どうやってこの鉄条網つきの高いフェンスの内側に入れる
というのか。……けれど確かにここはフェンスの内側なのだ。
ばちゃん。
という音がして、背後を見た。
貯水池の黒々とした水面に、なにか手のようなものが突き出されている。それが
地面を掴み、ヌルヌル光る泥のようなものを纏いながら這い上がろうとしていた。
531:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:02:58 m8FwCeHjO
おい!おどやん指摘されてんのにシカトかよ!…ん?
532:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:04:00 9fq7Nm3B0
この長文の連続投稿は荒らしですか?
533:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:04:31 btycTlUD0
>>532
その通り。
534:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:05:02 m8FwCeHjO
おいウニ荒らすなや!
535:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 23:05:08 gAYKdkL30
「退いてろ」
という声とともに、師匠の金属バットがフェンスを殴打する。
しかし小さな火花が散っただけで、衝撃は波のように左右へ広がるだけだった。
べちゃんべちゃんという気持ちの悪い音が地面を叩き、小さくて黒いものが斜面
をよじ登ってくる。
「出入り口は!」
「反対側です」
心臓が止まりそうな恐怖を味わいながらも、僕は正確に答えた。
「でも金属の鍵が掛かってます」
「フェンスの下を掘れないか」
「無理そうです」
師匠の舌打ちが聞こえた。
サッと走り去る気配。
僕はくだけそうになる足腰を、かろうじて支えながら貯水池に正対した。斜面に
泥の跡を残しながら、小さくて黒いものがこちらに這って来ている。黒いフード
の人影にはあった、わずかなヒトの意思というものが、この小さい黒いものから
は一切感じられない。
ただ、怖いもの。危険なもの。嫌なもの。そして絶対に助からないもの。
水面から続く泥の筋が、まるで臍の緒のように伸びている。
僕は混乱する頭で、なにをするべきか考えた。
母親の魂が救われる手助けをしようとしたから、こうなったのか。
だったら、もうそんなことはしないということを伝えなければ。
そう思っても、その小さくて黒いものに向かうと何故か声が掠れて出てこないの
だった。
536:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:05:31 piD4ju6D0
ウニ ウニ
ワロス
537:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 23:06:27 gAYKdkL30
貯水池のまわりを走り回って逃げる?
閉じられたフェンスの囲いの中でずっとそうしてるというのか。
僕は心が折れていくのを感じていた。
ジーンズのお尻が冷たい土の感触にふれ、(ああ僕はもう座り込むしかないんだ
な)と現実から乖離したような思考がふわふわと漂った。
次の瞬間、轟音がした。
タイヤがアスファルトを引っ掻く音とともに、車のフロントがフェンスに突っ込
んできた。
金属の焦げたような匂いがして、フェンスが風を孕んだように大きくひしゃげて
いる。たわんだ金網の破れ目から何かを叫びながら師匠が手を伸ばした。
僕はその瞬間に立ち上がり、金属の鋭利な突起に服を引っ掛けながらも脱出する
ことに成功する。
すぐに車はタイヤをすり減らしながら、強引にバックで金網から抜け出し、僕を助
手席に乗せて走り出した。
後ろは振り返らなかった。
そのわずかな間に色々なことを考えたと思う。でももう覚えていない。
そして僕は助かった。
師匠のアパートに戻ってきた時、鍵も掛けてないドアをあっさりと捻ると、なぜ
だか笑いが込み上げてきた。
このオカルト道の先達にとって、本当に怖いものは鍵など通用しない存在なのだ
と、今さらながら気づいたのだ。ドアはドアでありさえすればよく、鍵は緊急時
の自分の行動を制限してしまうだけなのだと。
538:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:07:02 m8FwCeHjO
ウニってネーミングセンス0だなw
539:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:07:33 piD4ju6D0
>>532-534
一番質悪い
540:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 23:08:28 gAYKdkL30
「怖い目に遭わせたなぁ」
部屋の電気をつけながら、師匠はあまり済まなそうでもなく言う。
「ちびりました」
僕の言葉に、師匠は「男物の下着はないぞ」と嫌な顔をした。
冗談ですよと返しながら、僕は車のことを謝った。フロントに傷がついてしまった
はずだ。それよりも、あの破壊したフェンス……
「なんとでもなる」
そんなことより、スパゲティの残りを食うかと言って、師匠はあと200グラム
ほど残った束をほぐし始めた。
「ダイエットじゃないんですか」
と声を掛けると、「パワー不足を痛感した」と言って後ろも見ずに壁に立てかけ
た金属バットを指さす。
「防犯なら、それよりもボディーガードを置きませんか」
僕なりに、真剣な意味を込めて言ったつもりだった。
それが伝わったのか、師匠は台所からきちんとこちらに振り向いて、「さっきの
霊が背中にくっついて来てるのに気づかないやつには無理だな」と言った。
僕は悲鳴を挙げて、飛び上がった。
「ウソだウソ」
笑う師匠。
541:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:08:30 m8FwCeHjO
なにウニって?
どこから名前が来たの?
海からナンチテwwww
542:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 23:11:02 gAYKdkL30
ウソと笑える神経が分からない。服の内側、背中一面に泥がついている。なぜ気
づかなかったのか。血の凍るような恐怖を感じながら、僕は背中に手をやって悶
え続ける。金属バットに足が当たって、ガランという音を立てる。
ウソだよウソ……
師匠の声が、ぐるぐると回る。
「このクソ女!」
確か、そう叫んだはずだ。その時の僕は。
師匠の、長い話が終わった。
大学1回生の冬の始めだった。
俺はオカルト道の師匠のアパートで、彼の思い出話を聞いていた。
「これがその時の、バットでついた傷。まったく、ただの泥にえらい醜態だった」
そう言って壁の削れたような跡を指さす。
俺はまるでデジャヴのような感覚を覚えていた。
「まるで今の俺みたいですね」
師匠も1回生の頃は、そんな情けない青年だったのか。今からたった4,5年前
の話なのに。
「情けなかったとも思わないけどなぁ。あの人みたいな化け物と一緒にされると、
そう聞こえるかも知れないけど」
師匠の師匠、当時大学院生だったという女性は加奈子さんといったそうだ。
彼女がいなくなったあと、師匠は空き部屋になった彼女の部屋に移り住んだらしい。
つまり今のこの部屋だ。
543:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:11:18 m8FwCeHjO
いままで暇つぶしがてら多めに見てきたがさすがの俺も我慢の限界だは
もう寝る!
寝るんかい!www
544:貯水池 ラスト ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 23:12:21 gAYKdkL30
「でも、当時の家賃が1万円って、今より千円も高いじゃないですか」
値上げするならまだしも、値下げされるなんて、よっぽど酷い物件なのだろう。
「その加奈子さんって人は、今はどうしてるんです」
師匠は急に押し黙った。目が、昏い光を帯びてくる。
そしてゆっくりと口を開き、死んだ、と言った。
この部屋の家賃が、下げられた理由が分かった気がした。
けれど、いつどこで、どうしてということを続けては聞けなかった。何事にも順序
というものがあり、師匠が師匠になるまでにしかるべき段階があったように、一
人の人間がこの世からいなくなるのにも、相応しい因果があるのだろう。その彼女
の死は、師匠の秘密の根幹ともいうべき暗部であるという、確信にも似た予感があ
った。
ただその時、彼女はまだ、少しはにかみながら師匠が語る思い出話の中で、不思議
な躍動感とともに息づいていたのだった。
545:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:13:22 fzydDGVs0
ウニスレあんだからそっちいけようっとおしい・・・
546:今夜は ◆oJUBn2VTGE
07/09/26 23:14:23 gAYKdkL30
終わり。
547:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:15:40 bGv1DJO40
うに乙
ちょwwメル欄wwイ㌔ww
548:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:16:41 36hy/uTV0
創作ダメじゃなくて
創作ツマランって事
被害妄想乙
549:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:16:56 EWL/HOgC0
>>546
書き込んでない応援者がいっぱいいるから元気出せwwww
おっちょこちょいなのも萌だぜ、乙!
550:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:17:36 m8FwCeHjO
きょ・う・は?
またまたご冗談をwwwわらかしるよなぁウニくんw
551:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:20:59 fzydDGVs0
アイカゴさん10行でまとめてくれ。
552:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:22:56 btycTlUD0
もうね、長文はね、鬱陶しいんだよ。真面目な話。
名前欄にコテハンタイトルが付いてるだけで読みたくなくなる位。
創作長文後悔したいんなら専用スレでやれ。レスの無駄だ。
553:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:27:00 pGcMaA+o0
>>548
というか、
創作でも怖けりゃ良いが、これが怖いか?って事だな。
何一つ怖くない。しかも+で創作。
まじで荒らし以外の何ものでもないだろ
554:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:28:32 mJ2R/DxpO
ゆとりはゆとりのくせにゆとりがないのな
555:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:28:47 m8FwCeHjO
よし!まとめちゃるけん
ウニが言いたいのは
夜の
オナニー
もいい
が
昼間
に
シコる
のも
これまたなかなか
おつなもんだとよ
556:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:28:59 psjRmxRD0
乙です。
557:赤丸ジロウ ◆o.o.JT.d0E
07/09/26 23:30:06 psjRmxRD0
>>550
今日じゃなくて今夜なwwwwwwwwww
558:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:30:28 /GM6quH20
必要のない描写や文章抜いたらすっきり読めるのになぁ・・・
グダグダでウザくて読むの止めたわwwwwwww
559:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:31:19 uMIQqxoP0
長文読めない奴は黙ってろ
まあ、面白くは無かったけどね
560:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:32:07 fzydDGVs0
お前らそんなに文句言うんならちょっとは怖い話投下してみろよ。
せっかくウニさんが書き込んでくれてるのに文句ばっかいいやがって。
こんなことじゃアイカゴとかいう糞コテに荒らされてもしょうがないな。
>>>555
乙
561:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:33:40 btycTlUD0
長文肯定してる奴等は、一晩放置して翌朝見てみるといい。
豪いレス数の長文で埋まってて見る気無くすから。
562:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:33:55 m8FwCeHjO
ウニって優遇されてると思ってたけど非難ゴーゴーだな
563:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:34:04 rm95E3nAO
え 面白かったよ。
最後の話、師匠=僕 ってわかってから読むと、また違うね。
ヘタレ師匠。
564:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:36:16 m8FwCeHjO
激
しっ
て
る
か
アイカゴ
は
エロ
を
主
と
している
565:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:38:54 piD4ju6D0
>>561
普通に長文は読めるし、いつ読み返しても見るきなくすなんて気起きないよ?ラブレターじゃあるまいし
誰もが自分と同じと思うなよ・・・
君は小説とか読まないの?
566:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:40:03 piD4ju6D0
「表に出ないやばい話」より
名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/09/08 16:37
大学の時、ごく短期間ですが探偵事務所でアルバイトをしたことがあります。
まだパソコンが普及している時代ではなかったので、私の仕事は顧客データの書類整理と浮気調査などでラブホテルなどに潜入する際男一人だと怪しまれるのでサクラ役でついていく程度の仕事しかありませんでした。
バイト期間終了日が迫っていたある日、私は調査ある調査資料を手にし、あまりの異様さに私を雇ってくれている雇い主である探偵(元刑事)の人に「なんなんですか?この事件」と聞くと、彼は不思議な話をしてくれました。
以下、私の雇い主がしてくれた不思議な話です。もちろん実話。
彼のもとにある日年の頃30歳前後の若い女性が現れました。
長距離トラックの運転手をしている自分の夫が東北へ向かう途中のドライブインで行方不明になったので探してほしいと。
失踪事件の調査はよくあること。
彼はさっそく彼女の夫がいなくなったというそのドライブインへ調査へ向かいました。
567:コピペ2
07/09/26 23:40:41 piD4ju6D0
945 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/09/08 16:42
そのドライブインの経営者は80以上になるおばあちゃんです。
彼女の夫がもともとそこを経営していたらしいのですが、夫が亡くなった後、そこを引き継いだのだとか。
長距離トラックの運転手御用達のようなドライブインで、デコトラが何台も入るような大きなトラック専用の駐車場がいくつもあります。
運転手はそこの屋根付扉付きの駐車場に車を止め、おばあちゃんのところに「××番の駐車場に入った。×時になったら起こしてください」といいに行くと、おばあちゃんがその時間にお茶のサービスとともに起こしてくれる仕組みになっています。
そこのひとつで依頼者の夫は忽然と姿を消したのでした。
トラックは駐車場にあり、運転していた本人だけがいなくなっていたのです。
568:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:41:03 q50uWIyO0
怖い話を書けるかどうかと面白いか面白くないかの書き込みは全く別だろ
面白くないもんは面白くない。
しかも怖くも無いんだから洒落怖に書き込む意味がわからん。
ウニへの賞賛レス見てみろよ。
誰一人「怖かった」なんて書いてないw
面白い話を読みたいならウニ連れて他の板いけよ
569:コピペ3
07/09/26 23:41:24 piD4ju6D0
946 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/09/08 16:48
私の依頼主の社長はすぐ「おかしい」と思ったそうです。
場所は高速道路の真中。
トラックなしで、徒歩でいったいどこへ行ったのか。
いぶかしむ彼におばあちゃんが「ああ…でもこれ関係あるのかしら?」
「なんですか?なんでもいいから教えてください」
「いやね、この件とはまるきり関係ないと思うんだけど、亡くなった主人から絶対に空けてはいけないって言われている駐車場があるのよ。だから普段は鍵をかけて入れないようにしていたんだけど…」
別のトラックの運転手を起こしに行こうとしたドライブインのおばあちゃんは、その日鍵をかけて開かずの間にしてある駐車場の扉が開いているのを不信に思ったそうです。
すると、そこには見慣れぬトラックが。
そのトラックは自分の所に「×時に起こしてくれ」と何もいってこなかったトラックだったといいます。
鍵があくわけがない。
他の運転手にも聞いてみたところ、そのトラックが入る何時間前は確かに閉まっていたと証言がありました。
ではなぜ開いていたのか?
運転手はどこへ行ったのか?
探偵の彼は引き続き調査をおこなうことにしました。
元刑事という警察のコネクションも利用して…。
949 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/09/08 16:57
数日後。
失踪したトラックの運転手は見つかりました。
残念なことに亡くなっていました。
瀬戸内海の、満潮になると沈没してしまう小さな隆起した岩の上で。
地元の漁師が見つけたそうです。
570:コピペ4
07/09/26 23:42:13 piD4ju6D0
953 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/09/08 17:00
ターゲットが死体で見つかった以上、もう探偵のする仕事は終わりです。
しかし、彼はたった数日で、しかもアシもないのに東北から瀬戸内海へ、どうやって移動したのか?
なぜいきなり失踪したのか。
原因をどうしても追求したくなり、元刑事の権限を利用し警察仲間に遺体の状況を問い合わせました。
すると。
遺体は口から食道から胃から腸からびっしりと貝類が未消化の状態で詰まっていたという情報を得ることができました。
発見時、妊婦のように腹が膨らんでいたので、発見した漁師はドザエモンだと思ったそうです。
しかし死因は溺死ではありません。
監察医の診断は
「ショック死」
彼の体にびっしりと詰まっていたおびただしい量の貝類はなんだったのでしょう?
なぜ彼はいきなり東北のドライブインから瀬戸内海の岩の上にたった数日で移動ができたのでしょう?
もうひとつ。
体中には無数のひっかき傷がついていたそうです。
それは「人間、もしくは爪をもつ哺乳類につけられたらしい」傷。
何もわからずじまいで彼は調査を終え東京に帰ってきたそうです。
「結局何もわからなかったんだよな」
彼のあの目が今でも忘れられません。
不可思議な話でした。
571:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:42:36 1TX8Dpho0
終わったか。
長文だろうが創作だろうが構わんが、これのどこが怪談かって話だ。
572:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:44:57 WaSm6WyJ0
『死ぬ程洒落にならない怖い話』なんかとっくに出尽くしてるような
何したってスレ違いじゃね?
573:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:46:12 m8FwCeHjO
>>571
長文だけに長い階段を登るがことうめんどくさいよな
574:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:47:10 8ez696WQO
私はウニさん大好きです。携帯からでもとにかく読みます。
長文読めないって…国語の教科書も読めないレベルの人もいるんだなーとしか思えません。
575:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:47:14 m8FwCeHjO
>>571
長文だけに長い階段を登るがごとくめんどくさいよな
576:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:48:02 rC3hD37IO
なんでウニさん叩くの??他のより全然おもしろいのに??
577:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:49:46 m8FwCeHjO
>>574
ビッチ黙れカス死ねw
578:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:50:04 Hda7R42B0
へー面白いんだ
ハンターハンターとどっちが面白いの?
579:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:50:48 btycTlUD0
>>565
>誰もが自分と同じと思うなよ・・・
この言葉は、そっくりそのままお前に返してやるよ。
俺は何も止めろなんて言ってないぞ。専用スレでやれって言ってるんだ。
このスレは創作小説投稿スレじゃない。
580:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:52:35 XDmAbQATO
いや単純に
つまらんかったり
めんどうなら
読まなきゃいいのさ
581:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:52:40 5YG3sx310
ウニ乙!
582:本当にあった怖い名無し
07/09/26 23:58:50 m8FwCeHjO
さあ寝よ寝よ
583:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:01:20 piD4ju6D0
>>579
おいおい、お前の>>561のどこに「専用スレでやれって言ってるんだ」って書いてあるんだよ?
「読み取れ」ってか?「言ってるんだ」とはっきり書いてあるが、どこにもないよ?
それと、読解力もないの?
俺が「誰もが自分と同じと思うなよ」と言ったのは、「翌朝読み返すと見る気なくすから」というお前の
レスについてだ。
それについて「俺は全然気にならん、自分と同じと思うな」と返したまでだ。
コレをそっくり返すってどういう事だ?
もう寝る
584:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:04:39 Itc6cW0Q0
面白い話はよそでやれってことだよ。
ここは怖い話を書き込むスレなんだよ。
長文読めないの?とかいってるやつは日本語読めないのか?
585:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:06:24 +t1g+YI9O
おいー…
かっかかっかすんなよ夜中に
とりあえず落ち着こうぜ
586:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:06:32 gB9d8p/zO
>>584はおもしろくない話が好きなんですね。
587:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:10:23 oxL6PHdZO
>>229
山田ゆうすけだね
あの人の小説好きだ
588:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:10:38 EfhUHB2y0
とりあえず、貯水池のいつの間にかフェンスの中に!とか
師匠刺される!?とかにすげぇガクブルしたのは私だけか。
怖いし面白かったけど。楽しめずにスルーもできないやつって人生つまらなそうね。
589:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:12:06 lhj1kk2U0
>>583
お前>>552読んでないだろ。ちゃんと書いたぞ。専用スレでやれって。
読解力が無いとか言ってるが、それはお前の方だ。
分かるように言ってやる。
「お前は気にならなくても、お前以外で気になる奴が居るんだ。誰もがお前と同じで気にならない奴だと思うな。」
だから専用スレでやれって言ってるんだ。
気になる奴はこっちに居ればいい。気にならない奴は専用スレでやればいい。
それが一番平和だろうが。
590:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:13:03 lUjiWdvh0
2年前の9月の半ばだったかな。その日寝る前に去年(今からだと3年前)19歳で自殺した中学時代の友達のこと
がふと頭にうかんだ。
「そいえばあいつ9月に自殺したんだよな~もうちょっとで一周忌なのかな葬式いけなかったな~」
とか考えてた。自殺した原因は高校のとき近所の事務所数件荒らして捕まって少年院?刑務所?
かなんかに入れられて出てきたときに将来の不安とかそういったものがあったからだと自分は思う。
中学校時代から猟奇的な友達だった。猫をボウガンで打ったりコンデンサーを猫にあててみたり
カエルの口にカラスの羽を刺して好きな女の子の下駄箱にいれたり・・・
自殺したときもネットで知り合った人たち三人とダムに飛び込んで自殺した。
でもそのうち一人が二人飛び込んだあとに怖くなって警察に通報したから事件が発覚した。
残念ながら二人とも助からなかったけど。
とにかく変わってた。家も宗教も。学校の剣道や柔道も宗教上の理由で禁止されてたし。
今思ったらなんで仲良くなったのかわからないけど汗
でもいい思い出とかもあったからもう一回会ってみたいなって思ってね
んで眠りについたんです
そしたら深夜何時かわかんないけど目が覚めて金縛りにあった。
前から結構金縛りにあうことあったしどうせ脳が起きて体が寝てる状態なんだって
いうことがわかってたからまったく怖くなかったんだけど
その時に自分の背中の方から
「来ちゃった」
ってその自殺した友達の声が確かに聞こえた。
金縛りによくある幻聴だとは思うんだけどそれ聞いた瞬間すごい恐怖に襲われた
でも気づいたら朝だった。
おちも何にもないけど自分が経験した怖い話でした。
591:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:13:59 OHys90o40
アイカゴに荒らされるのもわかるな
面白いかどうかは別にしてウニ好きな奴も嫌いな奴も言ってることがあほ過ぎ
アイカゴもっともっと荒らしてこんなスレなくせばいいよ
592:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:17:42 RVFFRc+JO
ウニのオナニー見ずに済むならそれもアリだな
593:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:19:02 Ss1wU9060
アンドレ・レノージュ
594:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:21:01 +t1g+YI9O
堀田ゆい夏かわいいな
595:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:23:21 +t1g+YI9O
小木てめー!
596:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:24:17 +t1g+YI9O
小木てめー!ww
597:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:25:47 +t1g+YI9O
ゆい夏とちっすしたい
598:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:27:26 Itc6cW0Q0
>>586
俺がどこにそんなことを書いたのかわからないがとにかく無駄に長い怖くもない話を
連投するのはアイカゴや激とかいった荒らしとかわらんってことだ。
いままでがまんしてROMってたけどもうこのスレには顔をだすことはないだろう。
まぁせいぜい荒らしてくれよ。
599:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:28:40 +t1g+YI9O
あ!中野腐女子シスターズのザンスことスザンヌだ
600:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:29:53 RVFFRc+JO
ウニのオナニー
略してウナニー
601:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:44:50 9cWMiZRh0
ウニかわいい
602:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:49:12 +t1g+YI9O
ペロペロペロペロペロペロあーウニ可愛いペロペロペロペロペロペロ
603:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:50:27 YE6XcHLE0
不自然な人っての消されたの?
604:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:55:45 RVFFRc+JO
今夜のウナニーは気持ち良かった?
605:本当にあった怖い名無し
07/09/27 00:59:37 UOzyYkJt0
帰宅途中で地蔵をけり倒してきたんだが、
寝ようとしたら金縛りにあった。
地蔵を見に行ったら元通りになっていた。
部屋に戻って寝ようとしたら
やっぱり金縛りになった。
どないせいっちゅうねん。
606:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:19:48 Itc6cW0Q0
>>605
> 帰宅途中で地蔵をけり倒してきたんだが、
キチガイか?
607:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:20:14 To9ee7imO
>>605
には悪いが和んだ(´ω`@)
ウニさん乙です。
最近まで実話と思ってたのは自分だけですか。
608:605
07/09/27 01:25:22 UOzyYkJt0
地蔵さんに謝って来た。
さらに、明日食おうと思って買っておいたイチゴパンをお供えしてきた。
今後こそ眠れるとオモ。
609:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:27:39 +t1g+YI9O
第二アサジャーナル
610:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:29:05 Itc6cW0Q0
>>609
ん?どういう意味?
611:605
07/09/27 01:37:34 UOzyYkJt0
ダメだ。また金縛りだ。
今度は地蔵産の頭をなでたり肩をもんだりしてくる。
「ダンナ、良いカラダしてますね。でっかいおでこで頭も良いんでしょう」
ってお世辞も忘れないつもりだ。
あ、あと、生卵もあるからそれもお供えする。
612:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:38:07 Itc6cW0Q0
>>611
しゃぶってこいよ
613:赤丸ジロウ ◆o.o.JT.d0E
07/09/27 01:42:24 U9AWTTIq0
>>611
生卵頭にぶつけてこい。
話はそれからだ。
614:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:42:57 Hg8w4gBZ0
これからしばらくは、
地蔵さんを気にかけたほうが良さそうですね。
地蔵さんの周りが草だらけだったらむしる、
地蔵さんを磨く、お供え物もする、
衣装が汚れていたら代えるなどをすると良いでしょう。
以下は、本からのうろ覚え引用です。
地蔵さん(本の中では道祖神だったかな?)には
良い地蔵さんと悪い地蔵さんがあるらしいです。
良い地蔵さんとは地域の人々が世話をしている、
ちょうど今上記で挙げたようなことがされているものです。
そういう地蔵さんは地域の人を守ってくれます。
逆に悪い地蔵は上記のようなことがなされておらず、
動物霊や悪い霊などが住み着いていて、
その地蔵の世話をしようとした物好きを
困らすという話だったと記憶しています。
615:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:43:35 morY9DMH0
あ、ウニさん来てたのか…
お疲れ様です!もうちょっと早く来ればヨカッタ・・・
616:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:47:16 Itc6cW0Q0
>>615
死ね
617:605
07/09/27 01:56:37 UOzyYkJt0
おお、なんだかレスが付いてる。
ありがとう。
>>614
お地蔵さんの周りは綺麗だった気がする。
触った感じ、お地蔵さん自身も綺麗でひんやりして気持ちよかった。
前掛け(?)みたいなのも新しくて汚れてなかった。
>地蔵を見に行ったら元通りになっていた。
ってことなので、誰かが直してくれたのだと思う。
そう言えば、帰ってくる時、
背中をポンと優しく叩かれた気がする。
「悪ガキめ。もうすんなよ」
って言われたんではなかろうか。気のせいかもしれんが。
じゃ、おやすみなさい。
618:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:57:24 fDOKQnqh0
あのさ、創作でもなんでも恐けりゃなんでもいいけどね、
いくらなんでも長過ぎじゃないかい、師匠シリーズは。
短編小説書いてどうすんだ。
619:本当にあった怖い名無し
07/09/27 01:58:15 V8ZsyvUD0
寝るわおツ
620:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:06:36 Hg8w4gBZ0
解決したっぽい?
多分、605さんの言うとおり、
反省しろってことなんでしょうね。
これからも時々は地蔵さんのケアをしたほうが良さそうですね。
それからその道を通ったら
いつも守ってくれてありがとうという意味で一礼する。
そういう行いも大切かもしれません。
621:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:31:52 +t1g+YI9O
地蔵!蹴る!金縛り!
地蔵!蹴る!金縛り!
WOOOOOOOHHHH!!!!!!
deth!deth!deth!deth!
地蔵!蹴る!金縛り!
地蔵!蹴る!金縛り!
622:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:32:22 3NN9ajj/0
>>618
なんというか冗長なんだよね。
気味悪い話として惹き込まれる部分もあるんだけど作家志望なのか
無駄な修辞や描写が多すぎてテンポが良くないね。
623:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:33:32 n9qzm8BsO
お、ウニさん来てたんだ。
生じゃないけど近い時間に見られてラッキー!
結構ハラハラして読んだ。
お疲れ様でした。
624:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:34:41 pufMQGAS0
高校時代に先輩達に学校の七不思議を知ってるだけ教えてくださいと
一人一人に聞いて回ったら全部で五十六不思議あった
625:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:36:55 +t1g+YI9O
ってかお地蔵様を蹴るとか飛んだ罰当たりだな
金縛りにあって当たり前だな
自分がキンタマ蹴られたら嫌な思いするのと一緒だぞこれ
626:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:37:39 +t1g+YI9O
伊集院の百物語
627:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:40:17 +t1g+YI9O
まさか斧事件のせいで電王アックスフォームでないとかないよね
最近だとセクロボで話消えたやつもあったけど
なんでもかんでも関連にこじつけるPTAが怖いんだけど
628:ケソウカー
07/09/27 02:40:48 3iltRT9+O
ッター!?
バルバロッサファッキンコリーア!!
ンメ?ンメ!ンメンメ!!
イビー・・・・イ、ビ、ビ、ベバッ
629:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:41:46 +t1g+YI9O
最近キティが来ない件について
630:本当にあった怖い名無し
07/09/27 02:57:41 EfhUHB2y0
>>624
その五十六不思議の中で面白い奴をここで披露するんだ!
631:本当にあった怖い名無し
07/09/27 03:09:53 +gu8UI0m0
ウニ氏。
526でいきなり『母親の霊』が出て来て意味不明なんだが。
母子エピソードが抜けてないか?
632:本当にあった怖い名無し
07/09/27 03:13:57 X8PYoBk6O
アイカゴの自演うざす…
働くかメンヘル行くか、どっちかにしれ。
もうオカ板から出てけ。
633:本当にあった怖い名無し
07/09/27 03:16:06 +t1g+YI9O
自演?なんのこと?
僕はいつだってアイカゴだよ(*^ー^)ノ
634:本当にあった怖い名無し
07/09/27 03:20:02 jT8HuSE+O
俺が死んだ時の話なんだけど…ってやつだよな。
小学校3年生の夏休みの話。母は買い物、妹は昼寝で、俺は弟とテレビ見てた。
家にはでかい洋服ダンスがあるんだが、そこによっかかって見てたんだよ。もちろん弟も
確かアニメか何かをぼーっと見てたんだが、突然…
『だ ま れ ! !』とドスの聞いた声が。びびりな俺は思わず飛びのいた。だって声が聞こえたのは明らかにタンスの中から。弟にも聞こえていたらしく、茫然。
ここは兄ちゃんの俺が強がってでもタンスのドアを開けるべきなんやろうけど、弟を盾に恐る恐る開けてみた………
えぇ何もなかったよ。隣の部屋からかとも小さい脳ミソで考えたんやけど、弟の話を聞いてみてもやっぱりタンスの中から聞こえたとのこと。
何の落ちもないけどびびりな俺には十分怖い体験やった。もちろん今(21歳)でもクローゼットやタンスを開けるのが怖いのは言うまでもないorz
635:本当にあった怖い名無し
07/09/27 03:20:04 YHhc2dD20
25まで童貞だと一生童貞の確率が何パーセントって話はまじこわい
636:本当にあった怖い名無し
07/09/27 03:21:26 X8PYoBk6O
もうね、アイカゴの存在がオカルト。
ヽ(´Д`;)ノウワァン
某死者スレを埋めてくれないアイカゴなんか嫌いだ。
637:本当にあった怖い名無し
07/09/27 03:21:35 jT8HuSE+O
>>635
そんなあなたに つ URLリンク(www.geocities.jp)
638:アイカゴ ◆AXS5glRcIA
07/09/27 03:24:59 +t1g+YI9O
お前らが俺のこと嫌いでも俺はお前らのこと好きだぜ…
じゃあな
639:本当にあった怖い名無し
07/09/27 03:43:20 6ItTg8nxO
>>631
単にシーンが飛んだだけじゃね?
640:本当にあった怖い名無し
07/09/27 05:13:09 ld1zA5kB0
>>アイカゴ
別館落ちてるじゃないか、保守もできないなんて使えない奴だな
641:貯水池 ◆oJUBn2VTGE
07/09/27 05:36:42 FJxftP2t0
>>631の指摘の通り、抜けがありました。タイトルミスからの一連のパニックです。とびちって死にたい。
>>523 と >>526 の間に↓
カーステレオからは稲川淳二の唾を飲み込むような声が聞こえてきた。話を聞いて
なんかいなかった僕にも、これから落とすための溜めだということが分かった。や
はり僕にはまだ笑えない。情けないとは思わなかった。怖いと思う心は防衛本能そ
のものなのだから。けれど一方で、その恐怖心に心地よさを覚える自分もいる。
師匠がチラッとこちらを見て、「オマエ、笑ってるぞ」と言う。僕は「はい」とだ
け答えた。
その夜はそれで解散した。「ついてきてはないようだ」という師匠の言葉を信じた
し、僕でもそのくらいは分かった。
3,4日経ったあと、師匠の呼び出しを受けた。夜の10時過ぎだ。
自転車で師匠のアパートへ向かい、ドアをノックする。「開いてる」という声に、
「知ってます」と言いながらドアを開ける。
師匠はなぜかドアに鍵を掛けない。
「防犯って言葉がありますよね。知ってますか」と溜息をつきながら部屋に上がる。
師匠は「防犯」と言って壁に立てかけた金属バットを指さす。なんか色々間違って
る人だが、いまさら指摘するまでもない。
「ここ家賃いくらでしたっけ」と問うと、「月一万円」という答えが返ってくる。
ただでさえ安いアパートで、この部屋で変死者が出たという曰くつきの物件である
ためにさらに値引きされているのだそうだ。
「あの貯水池、やっぱり水死者が出てたよ」
本当に師匠はこういうことを調べさせたら興信所並みだ。
言うには、あの貯水池で数年前に若い母親が生まれたばかりの自分の赤ん坊と入水
自殺したのだそうだ。まず赤ん坊を水に沈めて殺しておいて、次に自分の着衣の中
にその赤ん坊と石を詰めて浮かび上がらないようにして、足のつかない場所まで行っ
て溺れ死んだという話だ。
642:本当にあった怖い名無し
07/09/27 06:02:20 EfhUHB2y0
>>641
おお、やっぱり抜けてたのか。お疲れ様っす
なんかミスられると逆に、人間なんだなぁって安心したのは私だけか?w
643:本当にあった怖い名無し
07/09/27 06:07:42 6FDfirzb0
>>641
ぜひとも飛散って死んでくださいな。
特急にでも飛び込めばよろしいですよ。
644:605
07/09/27 07:43:32 UOzyYkJt0
今起きた。快眠だ。
>>620 さんありがとう。
お地蔵様に挨拶して仕事に行きます。
では!!
645:本当にあった怖い名無し
07/09/27 08:39:55 dDB32Xax0
創作って本当につまらんね
646:本当にあった怖い名無し
07/09/27 08:56:12 naM/ZEmoO
ウニは専用スレあるんだからそっちでやってくれよ
マジで嵐とかわんないから。
647:本当にあった怖い名無し
07/09/27 09:34:53 +t1g+YI9O
ちんこ
648:本当にあった怖い名無し
07/09/27 09:38:46 2K0uw1k60
夢は夢スレへ。
ウニはウニスレへ。
649:本当にあった怖い名無し
07/09/27 10:06:22 +t1g+YI9O
ってかさ気持ちちくびをたたせる
650:本当にあった怖い名無し
07/09/27 10:14:49 +t1g+YI9O
別館おちたぜ
651:本当にあった怖い名無し
07/09/27 10:39:19 naM/ZEmoO
別館落としてんじゃねーよウジムシども
まー後で俺がカッコイイ別館立ててやっから期待して待ってろよウフッ
652:本当にあった怖い名無し
07/09/27 10:51:48 RKqvDJqWO
アイカゴ(笑)気持ち悪い
653:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:02:12 Ss1wU9060
プラッチック
654:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:04:22 +t1g+YI9O
俺が気持ち悪いだと…そんなバカな!?
655:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:07:49 +t1g+YI9O
最近田中麗奈が気になって仕方がない
656:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:10:58 ftYDQDYS0
きもちわるまくり
657:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:13:21 +t1g+YI9O
もう帰ります><
2ちゃんって恐いところですね><
658:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:20:49 OCruYHbt0
キモいよ~毎日毎日何やってんだよ
オモチャ板に帰れ腐れニート
659:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:21:18 9Po7uo+Q0
話を蒸し返して悪いが、ところで、勘違い野郎の>>583君は何時起きて来てくれるのかな?
自分は文章を読む事すら出来ない癖に、他人に「読解力がない」って言い放っちゃったから、恥ずかしくて出て来れないかな?
逃げるんなら、せめて「全面的に自分が悪かったです。御免なさい」って心から謝りなさい。
見てるか?>>583よ。
「誰もが自分と同じと思うなよ」
↑の台詞はな、何も迷惑に思ってない奴が言っていい台詞じゃないんだよ。
こっちは本当に迷惑だと思ってるんだ。俺以外にもそう感じてる奴がいる。
そういった奴等に対してどれだけ失礼な台詞か、ちゃんと考えて発言しろ。
660:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:30:35 iBPQoOqM0
携帯房多すぎwなんでオカ板はこんな多いんだ
661:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:31:03 +t1g+YI9O
>>658-659
荒らさないで><
662:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:32:27 +t1g+YI9O
手軽に2ちゃんがやれるからに決まってるだろお馬鹿さん
パソコンとかめんどくせーし
663:本当にあった怖い名無し
07/09/27 11:58:14 HxAFJfna0
『傘をさした大人の1m後ろに傘をささない子供がいた』
>たった1メートルで、まるで此岸と彼岸だ。
>「あれは、生きている人間だと思うか」
>俺に聞いている。
>わからなかった。師匠にもわからなかったらしい。
他2つは略。
ウニ、お前はバカかキチガイだ。
664:本当にあった怖い名無し
07/09/27 12:04:01 +t1g+YI9O
なにを今更w
もうウニ崇拝者意外はスルーが無難なんだぜ
665:本当にあった怖い名無し
07/09/27 12:31:06 n9qzm8BsO
>>641
あ、やっぱ抜けだったのか…。
別に飛び散らなくていいとオモ。
ちゃんと反応してるじゃん、ウニさん…。
666:アイカゴ ◆AXS5glRcIA
07/09/27 12:48:12 +t1g+YI9O
URLリンク(imepita.jp)
667:本当にあった怖い名無し
07/09/27 13:14:28 naM/ZEmoO
おまえらウニさんの悪口いうなよ
すねて来てくれなくなったらどうすんだよ
668:本当にあった怖い名無し
07/09/27 13:15:50 naM/ZEmoO
アイカゴあのかわいいの貼って
669:アイカゴ ◆AXS5glRcIA
07/09/27 14:06:56 +t1g+YI9O
俺でしこんなよw
URLリンク(imepita.jp)
俺の愛犬もなかも宜しく!
URLリンク(imepita.jp)
670:本当にあった怖い名無し
07/09/27 14:12:42 QcFjzqMm0
ウニもアイカゴも同じに見えてきたYo!
671:本当にあった怖い名無し
07/09/27 14:21:51 +t1g+YI9O
おいおいおいw
私とウニ君が同レベルと?
またまたまたw面白いこというねちみ~
672:本当にあった怖い名無し
07/09/27 14:23:59 QcFjzqMm0
レベルってか荒らしって意味で
673:本当にあった怖い名無し
07/09/27 14:25:00 QcFjzqMm0
私ってアイカゴかよ
うっかりレスしちゃったぜ