07/09/14 17:44:06 zpjLTp3R0
八年前に、祖父が亡くなりました。
当時、私の両親は会社を興したばかりで、
遠方に営業に行っており、
家には老齢の祖母と中一の私、小学生と幼稚園児の弟しか居ません。
祖父は永い間病院暮らしをしており
数回にわたって脳卒中に陥ったために
意識もはっきりしないほどに認知症が酷い状態でした。
そのため、家に連絡が来る場合も施設の職員さんが
客観的な判断のもとに電話を寄越すのが常です。
日曜日の朝。
我が家に電話が鳴り響きました。
足の悪い祖母が起き上がってそれにでます。
「すぐにタクシーに乗るよ!」
異様な雰囲気を察した私たち兄弟は食事もとらずにタクシーに飛び乗り
祖父の待つ施設へと行きました。
祖父は既に亡くなっていました。
遺体にも処理が施され、専用の和室に寝かされています。
私たちはすすり泣きました。
祖母の悲しい涙を初めて見ました。
死因は、多分脳に関係のあることだと思っていました。
しかし、明かされた死因は食事を喉に詰まらせたこと。
施設の方針上、
流動食の処置もされず、無理矢理、
半固形物を与えられていたことを思い出しました。
しょうがなかったとはいえ、
ずさんな管理のホームに閉じ込めたことを後悔しています。