07/08/30 14:47:53 ARVM7moR0
部屋にいると、あの折檻していた時の物音が聞こえてきた。俺は電気を消して、
ベランダに出て耳を傾けると、「あのガキ・・半分しか生きてないくせに・・・」
とか聞こえる。(あんなオヤジでも、やっぱり悲しんでたのか?)とちょっと
安心しかけたのだが、どうもそういう雰囲気ではなかった・・。
(なにを叩いているんだ?息子は死んだんだろ?
いま叩いているものは何なんだよ・・・?)
気持ち悪くなってきた俺は部屋にもどり、寝ることにした。
次の日の夜、母から、通夜にはほとんど近所の人だけで、親類も少なく
葬式も寂しいものだったと聞いた。母が「なんかね~近所の人もいって
たけど、イジメ殺したんじゃない?って噂されてるわ~」
俺はわけもなく聞かれてるかもしれない気分になって、「お母さん、そんなん
あんまり言わない方がいいで・・。ほんまにそうやったら警察も動いてるやろし・・」
全くそう思っていなかったが、話を打ち切りたかった。
夜になると、家の前であのオヤジが立っていそうで、怖い・・・