07/07/30 12:20:31 UISWhG2L0
古典に手を加えてみるシリーズ
「このマンション怪現象が起こるらしいぜ」
「は?そんなのあるわけないじゃん」
「いや、マジだって。801号室~810号室で確実に見れるらしいぜ」
「無い無い。なんなら俺が行って確かめてきてやるよ」
俺は8階まで階段でのぼり、フロアを端から端まで歩いてみた。
801…802…803…804…805……
ゆっくりと10個の扉の前を通り過ぎる。もちろん何も起こらない。
810…809…808…807…806……
帰りもゆっくり歩いてみたが、やっぱり何も起こらない。
こりゃぁ、下に降りてあのバカをとっちめてやんねぇと気が済まないぞ。
「お、おい、どうだった?」
「あー?別に何もなかったよ。確実に出るんじゃなかったっけ?」
「ああ、うん・・・。あの、さ。ここ7階建てなんだよ」
「おぉよ、7階建てだったさ。験を担いでか4階の部屋が50何号室になってて
それより上の階も1つずつずらしてあったよ。俺が行ったのが7階だよ」