07/07/29 21:43:56 h0vqletm0
対談のあとで......
「面白いよなあ、麻原さんて......」
対談を終え、帰りのエレベーターを待つ間に、たけしがボソッと言った。
「話してますます、来敷から遠い人のような気がしてさぁ」
そこに麻原が現れ、我々は同じエレベーターの密室の中にいた。
「おまえ、皆さんに挨拶はしたのか?」
密室の中で、麻原が傍らの少女に聞いた。
眼の見えぬ麻原の手を引いてテレビにも出ていた、まだ中学生ぐらいの少女だ。
少女は俯いたまま取ずかしそうに首を振った。
「だめじゃないか。挨拶はちゃんとしなきゃ。ああ、これ、私の娘です」
そこにあったのは、よき父親としての麻原彰晃だった。何も言わなかったが、
たけしはまた「面白いよなぁ」と思ったのではないか。
変わりに「今日は気持ちのいい時間を過ごしました」という言葉を残し、去って
いった。