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★ジャンヌ・ダルクとうとう決意を固め、ボードリクール城を訪れたことについて・・・
さてジャンヌが17才になったとき、
彼女はとうとう神から遣わされた霊たちの命令を受け入れました。
もう自分はどうなってもいいから、
とにかく霊が命じたとおりにシャルル王子を助けフランスを救わなくてはならない、
そう決心を固めました。
そのときジャンヌのいた村からそう遠くない場所に、
シャルル王子派のボードリクール城という城がありました。
もともとこの土地はイングランドに味方していた貴族の領地だったのですが、
反乱が起きてその城だけはシャルル王子に味方していたのです。
だからジャンヌはまずボードリクール城に行き、
そこの城主に王子に会うため手伝いをしてもらおうと考えました。
しっかしキ○ガイ扱いされて、
城主に会うこともできずジャンヌはひどく落胆してしまいます。
そのとき聖マルグリットの霊が言いました。
「時間をかけなくては成功しないことがあります。何回でもやってごらん」
聖カトリーヌの霊も、
「城主に会えたらわたしが説得します、あなたは何も心配しなくていいのよ」
そして何ヶ月も城に通い、とうとう城主に面会することができました。
城主はジャンヌが只者ではないということを悟り、
主君であるフランス王子シャルル七世にあててジャンヌの紹介状をしたためました。
城主によると王子はオルレアンから遠くないシノン城にいるとのこと。
そこにジャンヌを送り届けるために、
道に詳しい六人の護衛の騎兵とジャンヌのための馬を与えてくれました。
ジャンヌ・ダルクは長い髪を男の子のように肩でバッサリきって、
スカートを捨てグレーの男物の服を着ました。
そして両親と生まれ育った村に別れを告げました。
栄誉と苦しみに満ちた、
閃光のように短くも激しいジャンヌの戦いが始まったのです。