07/07/01 00:30:59 oQDHsEyE0
>>290
自分が軍板質問スレで似たようなことを聞いたときのレス
895 名前:名無し三等兵投稿日:2007/06/26(火) 11:06:30 ID:???
ヒロシマ・ナガサキ原爆の体験談を読んでると、被爆者がやたら水を欲しがって、
水を飲ませるとすぐ死んだという話が多いのですが、なんで水を飲ませると
死ぬのですか?また、もしも同じような状況になったとしたら、
全身ヤケドの人には水を飲ませたほうがいいのですか、飲ませないほうが
いいのですか?
体験談では、兵士などから「水を飲ませてはいけない」と固く言われたけど、
どうせ死ぬのなら飲ませてやればよかったと後悔してる人も多いようです。
897 名前:名無し三等兵投稿日:2007/06/26(火) 12:19:10 ID:JRbF6PbL
>>895
>全身ヤケドの人には水を飲ませたほうがいいのですか、飲ませないほうが
>いいのですか?
え~っと、全身ヤケドの際には飲ませようが飲ませまいが、多分結果は同じです。
こっから先はちょっと難しい話になるのですが、全身ヤケド(熱傷)の時には、
血管の中の血液の血漿成分(水分)が組織内にダダ漏れとなります。
血管の中には血球成分(赤血球とか白血球とか)だけが残り、血管内脱水と言う血液が足らない状態になります。
血液が足らなくなるとショック状態なり死んでしまいますから、現在ではジャンジャン点滴して補います。
ところが点滴で入れた水分もダダ漏れで、さっぱり血管内脱水が良くなりません。
そこでもっともっと点滴で水分を入れます。時と場合によっては一日で数リットル以上の点滴をする事もあります。
ですから全身ヤケドの際には(血管内)脱水状態で水を欲しがる訳ですが、多少飲ませたから何とかなる、
と言う事には残念ながらなりません。
飲ませても飲ませなくとも、当時の医療水準では救命は不可能ですから、結果は同じで亡くなられるでしょう。
ですから水を飲ませてあげれば良かった、と言うのはある面間違いではなかったと思います。
なお広範なヤケド(熱傷)の治療自体、ごく最近(せいぜい10~20年前)くらいにようやく確立されたようなものです。
現在でも全身ヤケドの治療は非常に難しく、集中治療室で専門医がよってたかってやってようやく助かるか?と言った所です。