07/07/23 23:49:20 eTZ4jfxe0
つづき
参道のゆるい階段で誰も躓かなかったのは奇跡的だった。
とにかく捕まったら洒落にならないと思い、すぐに乗り込めるように車の持ち主に「鍵!車の鍵!!」と叫んでいた。
普段では出せないくらいのスピードで一気に参道を駆け下りて車に飛びついた。
鍵が空くまでの時間が物凄くもどかしかった。鍵が開いた瞬間皆飛び込むようにして車に乗り込んだ。
助手席に回り込んだ俺が最後に参道の方を見たら、参道の中程で車に乗り込んだ俺達を見て諦めたのか着物を着た人は立ち止まってじっとこちらを見ていた。
多分その人影は女の人だったと思う。
車を切り返す時に慌ててガードレールを擦ったが、その間にもこっちに走って来るんじゃないかと気が気じゃなかった。
運転している友人は車をぶつけた事を気に掛ける余裕も無く、相手は徒歩なのに追いかけて来ないかバックミラーで確認しながら必死で逃げ出した。
町中へ出てようやく安心してお互いを見やるとみんなボロボロになっていた。
男の一人が膝を擦りむいていたので恐らくこけていたんだと思う。
女の子も裸足で走っていたので足が血だらけだった。
もしもあの時、すぐ近くに車を停めていなかったら。もしもあの時、誰か転んで捕まっていたら。と考えると心底ぞっとした。
おわり
以上、長文お目汚しでした。
肝試しは幽霊以外にも気をつけて行かないとあかんね。