07/06/22 15:26:50 8y/CkIny0
長文ですみませんが・・・
今から12～3年前の頃の話しです。その頃私はサラリーマンをしていて、
得意先があった京都へ週に1、2度電車で通っていました。そしてその得意先
の方々と麻雀をして帰るのです。
ある日、いつもの様に京都で麻雀をしました。最終の大阪行きの電車に、
得意先の方と乗車しました。その方は途中の駅で降りて、私はボンヤリ車内
を眺めていました。車内には私の他は、向かいの席に酔っぱらって眠っている
サラリーマンのお父さんだけでした。
すると隣の車両から、一見怖そうな雰囲気の男性が4、5人こちらの車両に現れ
ました。見るからに893っぽい感じの面々でした。それからその内の1人が車両の端に、
もう1人も反対側に立ち、あとの3人が私の前の酔っぱらっているお父さんのそばに
立ちました。
（なんや？この人ら・・・まるでテレビで見たスリのグループみたいやなぁ）と
思いました。やがて1人が手に持っていたスポーツ新聞を広げました。もう1人も。
そして残る1人はお父さんの隣に座りました。
そう！この人らはスリなんです！新聞で「壁」を作り、他の2人は隣の車両を見張り、
そして1人が実行役。まさに「警察24時」で見たまんまの事が私の目の前で行われ様と
していました！！
しかし私が彼らの様子を見ているので、実行役の男が実行できません。私を睨みつけ
ます！私は蛇に睨まれた蛙の様で、動くことができませんでした。
やがて電車が終点の大阪駅に到着しました。ドアが開いても、その男たちは降りよう
としません！私は意を決して、眠りこけてるお父さんに「終点ですよ！」と言って起こし
ました。お父さんは「ふぁ？ふぁ？」とまだ寝ぼけています。そしてスリのグループは諦めて
降りて行きました。私はほっとため息をつきました。お父さんに事情を説明すると、
「ありがとう！ありがとう！」と言ってくれました。
あの時ほど怖い思いをした事がありませんでした。皆さんも酔って電車に乗る時は、貴重品に
気をつけて下さいね。