07/06/04 22:59:55 YRSiXenA0
ほんのりですらないかもしれませんが……。
つい先日、午前2時頃まで残業をしていました。
8階建てビルの最上階にあるオフィス(といっても30人でいっぱいになる程度の
狭さですが)には、もう私一人だけになっていました。
帰り支度をすませ、自前のコップをすすぎに行こうと水屋へ行きました。
水屋はいったんオフィスを出て、正面にあるエレベーターのすぐ脇にありました。
オフィスの扉を開けると、エレベーターの表示板の「1」が点灯していました。
このビルのテナントはどこも早く閉めてしまうようで、午前を回って残業している
会社なんていつもウチだけでした。
私はエレベーターのボタンを押し、あらかじめ8階に呼んでおこうと思いました。
そして脇の水屋で自分のコップをすすいでいると、「ガコン」と音がしてエレベーターが
8階に到着したようでした。扉が開いたのでしょうが、こちらからは首を伸ばさないと見えません。
と、コップの泡を洗い落としていた私の背中を、何かが通り過ぎたような気配がありました。
とっさに振り返りましたが、30センチほど背後に壁があるだけで、誰もいませんでした。
もちろんそんな隙間なら、誰か通ったらぶつかるか、少しぐらいは視界に姿を
とらえられるはずなのですが……。