07/04/22 08:54:04 uadlivea0
最後です。
その後は無事に遠足を終え、バスで帰りました。
帰りのバスの中で、霊感があると言っていた友達が・・・(私の前の席に座っていたのですが)
「あの子が助けてくれたんだ、良かったね」
と急に声をかけ言ってきて、さらに。
「あの子も一緒に帰らせてあげたかったね、きっともう随分と前からあそこにいるんだよ。○○(私の名前)みたいな子を、ずっと前から助けてあげているんだろね」
「・・・・・・誰から?」
私はなんとなく分かっていましたが、聞いた。
「あの般若のような顔をした女からだよ・・・連れて行きたかったみたいだよ、あんたの事」
「・・・えっ・・・!?」
その言葉を聞いて、私は口を開けて暫し放心状態になっていました。
霊感の強い彼女にはしっかりと見えていたらしいです。
般若のような恐ろしい形相の女が、物欲しそうに私を見つめながら、後を追いかけていた姿を・・・
暫くしたら諦めたようで、トンネルに帰っていったそうです。
きっと男の子が消えた時の事だと思います。
あの男の子が何者何かは分かりません、調べる気もありません。
ですが、その日以来そのトンネルを通っても、男の子もあの女も見ることが出来ませんでした。
あの女には出会いたくないですが、男の子だけには、どうしても会いたかったです。
会ってお礼が言いたかった。
その時以外、私には霊的出会いは何もありません。
でももう一度だけ・・・もう一度だけで良いので、あの子に会いたいです・・・。
怖くないかもしれませんが、私にとっては洒落にならない話しでした。
最後まで見てくださり、有難うございました。