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【大紀元日本6月1日】中国江蘇省南部に位置する無錫市の太湖水域は5月29日、深刻な汚染により、水道水から異臭
を放ち、飲用できなくなったため、住民たちはスーパーのミネラル・ウォーターを争って買いあさった。情報筋によると、
水道水の異臭発生は、気温の上昇および雨が降らなかったため、太湖の水位が急激に下降し、藻類の過剰繁殖がも
たらされ、水道局の取水口が汚染されたからだという。この状況は数日間続くとみられる。
太湖は中国の第3大淡水湖で、面積が2,400平方キロメートルがあり、流域面積は3万6,895平方キロメートルで、上海
蘇州、無錫、常州、杭嘉湖地区間のもっとも重要な水源である。太湖流域を人体に例えるとしたら、太湖は上海、蘇州
無錫、常州、杭嘉湖7都市間の「心臓」になり、縦横する河川は同地区の生存・発展を支える「血管」である。
しかし、地元政府による経済利益の優先の結果、その影響はすべてが驚愕的なものである。実際、1990年代に、当局
はすでに「太湖浄化」計画を立てて、 2000年にその結果を出す予定にしていた。当時は、毎年河川および湖へ流入す
る工業廃水が5・4億立方メートルで、生活廃水が3・2億立方メートルと推定していた。
一方、太湖がきれいになるはずの2000年に、排出された廃水量は降下するどころか、逆に驚異的に増加した。2000年
太湖流域における廃水の総排出量は53・3億立方メートルであった。そのうちの工業廃水は32・4億立方メートルで、生
活廃水は20・9億立方メートルだった
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