07/04/16 03:31:42 i6DdZTTB0
天使族のこの世での伝承上の起源については異議ありだな。
たしか四大天使など名前の記載が出現するようになったのは、
ペルシアではなくてカルデア占星術だったと記憶しているが。
カルデア占星術は、
アラム系のカルデア人が建国した新バビロビア帝国において生まれたと聞いている。
占星術としての原型はシュメールあたりにまでさかのぼれるのかもしれないが、
世界史や文化史や占星術史は詳しくないのでよく知らない。
カルデア人が体系づけたカルデア占星術において、
人類史上初めて明確に天使族が登場し、
このカルデア占星術の、純粋に占星術としての側面や天使族のコンセプトはその後、
ミトラ教、ゾロアスター教、ギリシア多神教、ユダヤ教、キリスト教などに影響を及ぼした、
と理解している。
いわゆるバビロン虜囚、ユダヤ王国が滅ぼされバビロンにユダヤ人が連行された時代に、
ユダヤ人はこのカルデア占星術に触れて(同時に天使族についても触れたはずだが)、
のちのユダヤ教からキリスト教の流れの中で「神に使える天使たち」という概念の源流となった、
という話ではなかったかな。
新バビロニア帝国を滅ぼしたのはまさにペルシア帝国であるワケだが。