07/04/12 22:37:00 XJedhuo60
むぎゅっ!?
深夜、強引に目が覚まされた。誰かにお腹を踏まれたのだ。
何すんのー! てっきり姉だと思い跳ね起きたものの、誰の姿も見えない。
呆然としていると、枕元にいる何かが視界を掠めた。
振り向いた先にあったのは、異様な塊だった。
大小様々な、青白い人間の足首。
それがギュッと一塊になって、ゴロゴロと転がっている。
そしてそのまま姉の寝ている方へ進んでいく―
むぎゅっ!?
姉がつい先ほどの自分と同じような呻き声を上げた。
理由はわからないが、なぜかホッと安心した。
足塊は壁まで転がっていくと、そのまま中へ溶け込んで消えてしまう。
目を戻すと、布団の上に起き上がった姉が、怒りの目つきでこちらを見ている。
・・・あーっ!?
「違うよー、踏んだのは私じゃないよー!」
復讐に燃える姉を説得するのは、非常に骨が折れたという。