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voice4月号 寛仁親王と竹田恒泰氏の対談
殿下
いまは自然災害などの復旧作業や後方支援に携わるぐらいですが、日本の穏かな
調整能力をもっと活用すればよい。
世界にはイランやイラク、トルコなど、親日の国がたくさんあります。
ハンガリーやフィンランドもそうで、ウラル・アルタイ語族はほんとうに日本好き。ニュ
ースに毎日出てくる国ではありませんが、こういう国々と仲良くすべきだし、その結果
として大国同士の覇権争いの解決の一助となれば、「日本はよくやった」ということになる。
事実、少しずつそのような能力をもった政治家も出てきて、調整官としての役割を日本は
果たし始めているといえるのではないでしょうか。
竹田
そうですね。イラク戦争が始まる直前、私はバグダッドを訪れましたが、その
とき現地の若者と話して驚愕しました。彼が「アイ・ラブ・ジャパン」といったんです。
なぜ?と聞いたら、「メイジ・レボリューション」と。
「あの時期、アジアもアラブも全部国を壊されたのに、おまえのところだけは守った。
すごい。」というのです。
その次に出たのが日露戦争でのバルチィック艦隊の撃破。第二次大戦でも「アメリカ
に攻め込んだのは後にも先にもおまえの国だけだ」、そして「その後、焼け野原になっ
たけれど、すぐに復興しオリンピックをやり、高度経済成長を果たした。どうしたら日本
みたいな国になれるのか」と続けたんです。
日本人の多くは経済力があるから尊敬されている、と思っているのかもしれませんが
じつはそんなことはどうでもよくて、世界の人がわれわれを見るまなざしがわかった
気がしました。襟を正された思いでした。