07/03/29 10:18:23 rVC6Av4nO
スレタイを変更されると見つけづらくなるから勘弁して欲しいな
どうせ二部で完結か、続いてもその後の自夜編の第三部で完結でしょ?
終わりは見えてるし、スレタイはこのままで良くね?
オカルトなおばちゃんの戯言を、生温かい目で見守るスレ進行が俺の希望w
59:本当にあった怖い名無し
07/03/29 13:48:22 WiWqB/x/0
>>224
俺もそれでいいや。
たまーにちょこちょこレスつけつつまったり見てるのがいい。
60:自夜
07/03/30 18:29:09 9IJ/Kepm0
あのねぇ、おばちゃんじゃなく、おねいさ・・・・・・いえ、何でもありません
楽しみ方はそれぞれですので、好きに楽しんでいって下さい
えっと、明日の土曜日はこれないかもしれません。明後日の日曜日はこれませんです
61:自夜
07/03/30 18:32:17 9IJ/Kepm0
前世物語 第二部乱世編 第三十三話 相討 その一
侍が刀を抜き、草むらに斬りかかる。
がきん。鋼と鋼がぶつかる音、悲鳴、喧噪。
私は懐の小石を他の侍共が隠れていると思しき藪に、林に、そして小屋の
屋根に投げる。
広がる喧噪、そして明らかに肉を断ち切る音。
「ぎゃぁぁぁ」
「静まれ、静まれ」
頭格の侍が小屋の前に顕れ叱責する。もう影でしかない。
徐々に静まる喧噪。
「集まれ」
わらわらと小屋から、草むらから、藪から出てくる。ざっと三十人。半分
は雑兵。
怪我人は腕をやられたようだ。雑兵の一人が手当をする。
侍が数人小声で相談する。二人一組で付近を捜索することに決めたようだ。
残りは小屋の前で円陣を組み、守りの姿勢。
捜索組が私の木の元を通る。無駄無駄。そんな所には野鼠一匹いない。
つづく
62:自夜
07/03/30 18:34:14 9IJ/Kepm0
前世物語 第二部乱世編 第三十三話 相討 その三
酒をぐいと呑み、乾肉をいくつか取る。洞窟の中は心地よいが、出口を塞
がれると万事休す。私は洞窟を出て山の峰に向かう。肌寒いが、四方に視
界が開けている方が安心できる。
峰に着き、適当に下草で塒を作り、横になる。
星空を見上げながら、乾肉を囓る。酒も持ってくればよかった。
小屋の連中はさぞかし腹を空かせ、喉を渇かし、不安に震えているだろう。
伝令はまだか、本隊からの指示はまだか、交代はまだか、いつまで張り付
いていなければならないのか。
小屋の連中は長持ちすまい。さて、本隊はどう動くか、山向こうの部隊は
どう動くか。
なるようにしかならない。そう思うと、気が楽になり、私は眠りに落ちた。
翌、暗いうちに目を覚まし、昨夜の残りの乾肉を食べる。
山向こうは変化はない。私は小屋に引き返す。
再び木に登り、小屋に近づく。再び侍共が小屋の前で相談している。
雑兵共は寝穢くへばり込んでいる。一睡も出来なかったのだろう、皆、動
きが不自然だ。
第三十四話へつづく
63:自夜
07/03/30 18:37:51 9IJ/Kepm0
前世物語 第二部乱世編 第三十三話 相討 その二
この暗さではたとえ見上げても私を見ることはない。そこまで気が回らな
いのか、二人とも上を見ようとしない。
小一時間の捜索が空振りに終わり、捜索組が円陣に加わる。再び相談。
伝令を出して、再度待ち伏せ態勢を採ることに決したようだ。
約半分が小屋に入り、残りが草むらに隠れ、一人が小屋を後にする。
怪我人は小屋に引き入れられたようだ。
連中は糧食を持っていただろうか。雑兵はいくらかは持っていただろう。
侍はどうか、持っていなかったに違いない。いずれにしても、煮炊きせず
に喰えるものはさほどなかろう。そして、小屋の中には僅かしか食料はな
い。水も酒も知れた量。
暗闇でも目を閉じて、気配を探る。伝令の気配。孤独、不安。そして、唐
突に消えた。
連中の飢えに付き合う義理はない。私は用心深く木の上を移動し、小屋か
ら充分離れたところで降りる。
食料庫の洞窟に遠くから石を投げ入れた上で気配を探る。何もない。
乾肉が幾つかと、酒が少々無くなっている。おにちゃだ。
つづく
64:自夜
07/03/30 18:40:47 9IJ/Kepm0
嗚呼、ついにやってしまった。お間抜けな私をどうぞ罵って下さい
その上で、
>>227
>>229
>>228
の順番でお読み下さい。うつだしのうもういっかい・・・
65:本当にあった怖い名無し
07/03/30 18:44:20 0khnKxxz0
>>230
おばちゃんどんまいw
66:本当にあった怖い名無し
07/03/30 23:08:02 p0y29N0YO
なんべん死んでもいいけど続きは書いてね、おばちゃ…
お・ね・い・さ・んw
30代なのに孫が産まれてお婆ちゃんになったうちの会社の人を
何故か思い出したw
67:自夜
07/04/02 19:37:49 hzUsxIvD0
今度死ぬと多分消えちゃいますので、とりあえず死ぬのはやめました
仮に生まれ変わっても連載再開が数百年後になっちゃうでしょうし・・・
>>231さん
ありがとうさんです
>>232さん
私の同い年でも本当のおばぁちゃんはちらほらいますねぇ
まだ未通女もいますが
68:自夜
07/04/02 23:03:45 hzUsxIvD0
前世物語 第二部乱世編 第三十四話 仕掛 その一
ひぃふぅみぃよぉ、私は頭数を数える。昨夜より二三人少ない。いずれも
伝令に出されて戻らなかったのだろう。
暫くすると侍が雑兵達を纏めている。本隊に引き上げることに意を決した
ようだ。賢明。
周囲が明るくなり、部隊は出発した。怪我人も一緒。
充分に時間をかけ、気配を探った後、私は木を降り、小屋に近づく。
罠。これは猪罠と同じ構造のもの。うっかり踏むと、鋼の歯が足を銜える。
上手く隠したつもりだろうが、土の色の違いで判る。私は罠を土から取り
だし、少しずらしておく。元会った場所は元通りに違う土の色にし、新し
い場所は、簡単には見つからないように土を被せる。
小屋の入り口に仕掛けられているのは鹿罠。入り口に近づくと、矢が飛び
出す仕掛け。罠はそのままに、引き金となる糸を入り口の反対側にも張る。
小屋の周りの木々にも矢を仕掛けていく。立木の様子が変わるが気付くだ
ろうか、多分気付かないだろう。
小屋の中にも仕掛けを作る。木の枝と町人娘の着物で人気を作る。そして
囲炉裏に最後の仕掛け。
つづく
69:自夜
07/04/02 23:07:42 hzUsxIvD0
前世物語 第二部乱世編 第三十四話 仕掛 その二
私の仕掛けで何人か死ぬだろう。直接人を殺めたことはないが、殺らなけ
れば殺られる。躊躇することはない。
足跡を残さないよう小屋を後にした頃、遠くで悲鳴が聞こえた。
おにちゃは人を斬るのに躊躇うことがあるのだろうか。
一旦本隊とは反対方向の谷に降り、沢伝いに移動する。水音は足音を消し、
足跡を消す。私は周囲にのみ気を配りながら進む。
かなり下って、徐に谷から出、尾根を目指す。尾根の向こうは本隊が布陣
しているはず。
尾根に着く。いるいる。うじゃうじゃと。かなりの大部隊。
周囲に目を配る。およそ半里先の谷、何人かが倒れている。おにちゃは思っ
たより敵の本隊近くで猟をしていたようだ。本隊に近づき安心したところ
を襲いかかる。理にはかなっているが、危険でもある。
本隊は目立った動きは見せていないものの、混乱している様子が判る。
おにちゃが討ち漏らした兵が帰隊したのだろう。討ち漏らした?ちがう。
わざと幾人かを逃がしたのだ。
私達の目的は、殺戮ではない。
つづく
70:自夜
07/04/02 23:10:33 hzUsxIvD0
前世物語 第二部乱世編 第三十四話 仕掛 その三
本隊に直接手を出すのはまだ先。それまでに、私は尾根で弓矢作りをする。
狩猟用に即席で作る弓は小振りだが、それでは届かない。私は立木をその
まま利用して大振りの弓を作る。
矢は木の枝を削って作る。鏃が欲しいところだが、小石で代用する。
午の刻を回るころには相当数の矢も出来た。
私は小屋から持ち出した乾飯を直接囓る。旨くはないが、腹には貯まる。
極微かな地響きを感じ、私は小屋の方を見る。微かな煙が上がる。本隊か
らは尾根が邪魔で見えないはずだ。
交代で出された部隊が何人かは知らないが、何人かは小屋めがけて飛ぶ矢
に射抜かれ、何人かは猪罠で身動き出来ず、最後の仕掛けの恐怖を味わっ
ただろう。
最後の仕掛け。そう。囲炉裏に吊した鍋一杯に入れた燃える石の粉。紐に
引かれ、残り火の上にぶちまけられる多量の粉は、まるで蒙古が使ったと
いう砲のように周囲をはじき飛ばして燃える。
南蛮から渡来した鉄砲に使う火薬もそうだと聞く。
乾飯を食べ終えた私は塒を作り、躰を休めて目を閉じた。
第三十五話へつづく
71:本当にあった怖い名無し
07/04/03 02:35:35 Fbv7JZVm0
>>233
>まだ未通女もいますが
その未通女の今世物語もおながいします
72:本当にあった怖い名無し
07/04/03 08:58:39 LhwcUg+eO
>>237
会社行って仕事
帰宅して就寝
会社行って仕事
帰宅して(ry
73:本当にあった怖い名無し
07/04/03 14:07:54 /WnibRaX0
>>233
>今度死ぬと多分消えちゃいますので
前世の話をしながら「消えちゃいます」と発言するのは矛盾があります
人が死んだら消滅するのか転生するのかはっきりしてください
74:本当にあった怖い名無し
07/04/03 14:37:22 WgvryMMW0
>>239
横レスですが、消えるというのは幽霊さんから見た現象で、
実際には霊界に行くのだと思いますよ。そこで輪廻転生の
準備にはいるのだと思う。
幽霊さんからは、ただ消え去ったように見えるのでしょう。
75:本当にあった怖い名無し
07/04/03 15:28:29 qAPxzpWx0
自夜さんの話では
・死んで成仏せずまた生まれ変わる(現世→現世)パターン
・死んで成仏して新しく生まれ変わる(現世→あの世→現世)パターン
があるように思われる。
今回の「今度死んだら~」は
下のパターンになっちゃうってことなんだろう。
76:自夜
07/04/03 18:53:05 Q31qwNrH0
>>237さん
本人に確認してみました。本名が出なければ書いてもいいそうです
にちゃんで、と言った瞬間に絶交を言い渡されてしまいました おろおろ
>>238さん
とある名家のお嬢さんでした・・・じゃなかった・・・です
仕事はされてますが、私ら庶民のように通勤しなくてもいいご身分です
ちょっとしか、羨ましくありません
77:自夜
07/04/03 19:04:45 Q31qwNrH0
>>239さん、>>240さん、>>241さん
まとめてレスで済みません
・死んで幽霊になるのは全体の一厘くらい(人の場合で)
・死んで幽霊にならなければ、所謂思念若しくは魂は消える
・幽霊から転生するのは半分くらい、転生しなければいずれ消える
・転生はともかく、「輪廻」「成仏」「あの世」はない
まぁ、既に何回か書いてきたことですけどね
あと、ついでに言えば、転生で記憶などの転写が完全に行われるとは限らない、ですか