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5:本当にあった怖い名無し
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6:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:41:47 HjqbyGH90
7:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:43:19 HjqbyGH90
8:本当にあった怖い名無し
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9:本当にあった怖い名無し
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10:本当にあった怖い名無し
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11:本当にあった怖い名無し
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12:本当にあった怖い名無し
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13:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:58:43 HjqbyGH90
14:自夜
07/03/07 23:58:43 KGmWJT3O0
前世物語 第二部乱世編 第十五話 果酒 その一
この小屋は去年の秋に建てたもの。
あれから、何回か住まいを変えた。同じ場所で三回冬を越したことはない。
おにちゃはその理由を言わない。子供の頃は何度か聞いたことがあるが、
最近では聞かなくなった。
理由がない訳ではないだろう。ただ、私が知らなくてもいい理由だ。
今いる山にも去年初めて来た。前の小屋から五~六里は離れている。一日
で往復するのは難しい。
何回か、この山を訪れ、時には野宿をした。そして、住まいの場所を決め
ると、自分たちだけで小屋を建てた。
小屋が出来ると引っ越し。何回にも分けて新居に運び込んだ。
刀はともかく、槍などの大物は深夜に運んだ。
まだ、世の中は騒然としている。昼日中に武器を運べる物ではない。
何処かの軍勢に見とがめられれば武器の没収で済めば御の字で、間者と間
違えられ拷問の上、頸を跳ねられるのが落ちだ。
食糧貯蔵の洞も確保し、ようやく引っ越しが終わったのはもう晩秋だった。
前の小屋は解体し、燃やせる物は燃やし、埋め戻して雑木を植えた。
つづく