07/03/11 16:46:14 z3x6ajor0
>>228のつづき
階段を上がって柘榴橋の大通りまででてしまえば、
さっきまでの気味悪い気持ちはどこかへいってしまいました。
何かの聞き間違いに決まっています。
気にすることではありません。
…ところが、時間になっても彼氏は現れなかったのです。
30分待っても、彼氏は現れなかったのです。
1時間待っても、彼氏は現れなかったのです。
2時間待っても3時間待っても現れないで、とうとう日が暮れだしたのです。
彼に何かあったのかしら。電話にもでてくれないし。
それとも私が何か嫌われることをしたのかしら。
夕日の柘榴橋で私は酷く打ちひしがれ、不安になっていました。
もう今日は帰ろう、そう思ったときです。
あの帽子をかぶった子供が橋までのそのそあがってきたのです。
「じゃくろおいしいのぉ…じゃくろおいしいのぉ…」
柘榴をばりぼり喰いながら、気色悪いガキはぶつぶつ呪文のような言葉を吐き続けます。
「じゃくろおいしいのぉ…ぉいしことぶわぁわ…けつえきのんじゃおっかぁ」
帽子の影の奥で光るガキの眼は、夕日のせいか血のように赤く見えました。
「血液飲んじゃおっかぁあ…血えきぃいいい飲んじゃおっかぁあああぁああ」
そのガキは突然橋の柵に上ったかと思うと、
何かを絶叫しながら遥か下方の小川へ飛び降りました。
私は驚いて、橋の下を見下ろすとそこには…。
「ぉおおおお…おおそんな…いや……いやあああああああああああああああああ」