07/03/07 17:25:39 kQcuEmBn0
うちは古い家だったから合ったよ、座敷牢。
小さいとき悪いことするとそこにごはんも水も与えられず
1日とか放置された(´・(ェ)・`)クマー
うちのは半地下で怖かったし黴臭かった…。
900:本当にあった怖い名無し
07/03/07 18:39:36 IN0RJtkv0
白い色は汚れを寄せ付けないて言うから、
もしかしたら入れない為かも。
みみなしほういち を思い出した。
901:本当にあった怖い名無し
07/03/07 18:44:09 I11yI9CJ0
>>899
一日って折檻だがや。。。
902:図書館 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:37:51 OPG460nV0
大学2回生のとき、出席しなくてもレポートだけ提出すれば少なくとも可は
くれるという教授の講義をとっていた。
嬉々として履修届けを出したにも関わらず、いざレポートの提出時期になると
「なんでこんなことしなきゃいけないんだ」とムカムカしてくる。最低の学生
だったと我ながら述懐する。
ともかく、何時以来かという大学付属図書館に参考資料を探しに行った。
IDカードを通してゲートをくぐり、どうして皆こんなに勉強熱心なんだと思う
ほどの学生でごった返すフロアをうろうろする。
こんなに暗かったっけ。
ふと思った。
いや、高い天井から照明は明々とフロア中を照らしている。
目を擦る。
郷土資料が置いてある一角の、光の加減がおかしい。妙に暗い気がする。上を
見ても、蛍光灯が切れている部分はない。
俺が首を傾げているその時、眼鏡をかけた男子学生がその一角を横切った。
スッと、俺の目に暗く見える部分を避けて。
けっして不自然ではない足運びだった。本人もどうしてそんな動きをしたのか、
1秒後には思い出せないだろう。
全然興味のない郷土史を手に取ろうと、近づいてみる。
その本棚のかすかな陰に右足が入った途端、すごく、嫌な感じがした。
嫌な予感というのはきっと誰でも経験したことがあるだろう。
その嫌な予感を、なんいうか、腹の下のあたりにゆっくりと降ろしてきたような、
そんな感覚。
けっして絶対的に拒絶したいわけではないけれど、触れずに済むならそれにこ
したことはない。
903:図書館 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:38:41 OPG460nV0
人差し指まで掛けた分厚い装丁の本を元の位置に戻す。
これはなんだろう。
レポートのための資料探しなどすっかり忘れて、俺は図書館内を歩き回った。
そしてそんなエアポケットのような場所をいくつか発見した。
遠くからそうした場所を観察していると、足を踏み入れる人がやはり少ないこと
に気づく。
目的の本があって迷いなくそちらへ向かう人もいるが、ただ単にどんな本がある
か見て回っているだけと思しき人は、ほぼ例外なくそのエアポケットを避けている。
そのスポットの本の種類は様々だ。これは一体なんなのだろう。
1回生の頃には感じられなかった。
俺は大学入学以来オカルト好きが高じて、いろいろな怖いものに首を突っ込み続
けた結果、明らかに霊感というのか、ある方面に向いたインスピレイションが
高まっていた。
それが原因としか思えない。
しかし、このエアポケットからは直截的に霊的なものは感じない。
と思う。でも単純に俺の直感が至らないだけなのかも知れない。
そこで一番嫌な感じのする場所に、あえて踏み込んでみた。
周囲の目もあるので、適当に掴んだ本を開いてその場に立ち続ける。
嫌な予感をぐるぐると渦巻状にしたようなものが、下半身にズーンと溜まっていく。
段々と周りの光が希薄になり、酸素が足りてない時のように視界が暗くなって、
そしてすぐ隣で同じように本を立ち読みしている人が止まったまま遠ざかって
いくような、雑音が消えていくような、気圧が低くなっていくような……
思わず飛びずさった。
何も感じないらしい隣の人が、なんだろうという表情でこちらを見る。
904:図書館 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:40:10 OPG460nV0
俺は知らぬ間に浮かんでいた冷たい汗を拭って、投げるように本を棚に戻して
そのまま図書館を出た。
後日サークルの先輩にその話をした。
俺を怖いものに首をつっこませ続けた張本人であり、師匠風をやたらと吹かせ
る人だ。
「ああ、旧図書館か」
したり顔で合点がてんする。
あそこは、いろいろあってね。
そう続けて、俺の顔を正面から見据えてから「興味がある?」と聞いてきた。
ないわけはない。
つれられるままに夕方、図書館のゲートをくぐった。
「あそこですけど」
通り過ぎようとする師匠に、本棚の並ぶ一角を示す。
それを無視するように足早に進むので、仕方なしに追いかけた。
書庫へ向かっていた。
何度か入ったことはあったが薄暗く、かび臭いような独特の空気が好きになれ
ない場所だった。
それに、書庫にあるような本は一般のぐーたら学生には縁遠い。
「タイミングが重要だ」
出入り口に鍵は掛かるが、今はまだフリーに出入りできる。
師匠は書庫に入ると俺に目配せをしながら、あるスペースに身を潜めた。
俺も続く。誰にも見られなかったと思うが、少し緊張した。
ここで、時間を、潰す。
師匠が声を顰めてそう言った。
どうやら夜の図書館に用があるらしい。見回りの職員の目からロストするために、
姿を隠したのだ。
905:図書館 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:41:38 OPG460nV0
そうか。
書庫は図書館自体が閉まるより早く施錠されるから……
随分待つ羽目になったが、人名尻取りを少しやったあとウトウトしはじめ、あっ
さりと二人とも眠ってしまった。
目が覚めてからよくこんな窮屈な格好で寝られたものだと思う。
凝った関節周辺を揉みほぐしながら隣の師匠を揺り動かすと、「どこ? ここ」
と寝ぼけたことを言うので唖然としかけたが、「冗談だ」とすぐに軽口だか弁解
だかをして外の様子を伺う。
暗い。
そして書庫の本棚が黒い壁のように視界を遮る。
先へ行く師匠を追いかけて手探りで進む。
息と、足音を殺して本の森の奥へと。
「あ」
師匠にぶつかって、立ち止まる。
闇の中でのジェスチャーに従い、その場に座り込む。
「その、エアポケットみたいな場所って」
ヒソヒソ声が言う。
「人間には居心地の悪い空間でも、霊魂にとってはそうじゃない。むしろ霊魂が
そこを通るから人間には避けたくなるんだろう」
「霊道ってやつですか」
首を振る気配がある。
「道って言葉はしっくり来ないな。どちらかというと、穴。そうだな。穴だ」
そんな言葉が静まり返った書庫の空気をかすかに振るわせる。
そして師匠は、この図書館が立っている場所にはかつて旧日本軍の施設があった
という話をした。
それは知っている。大学の中には、そのことにまつわる怪談話も多い。
「この真下に、巨大な穴がある」
906:図書館 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:43:26 OPG460nV0
掘ったら、とんでもないものが出てくるよ。たぶん。
そう言って、コツ、コツと床を指で叩く。
「だからそこに吸い込まれるように、昔からこの図書館には霊が通るそういう穴
がたくさんある」
沈黙があった。
師匠が叩いた床をなぞる。長い時間の果てに降り積もった埃が指先にこびりついた。
ふいに足音を聞いた気がした。
耳を澄ますと、遠いような近いような場所から、確かに誰かが足を引きずる様な
音が聞こえてくる。
腰を浮かしかけると、師匠の手がそれを遮る。
その音は背後から聞こえたかと思うと、右回りに正面方向から聞こえ始める。
本棚の向こうを覗き込む気にはなれない。
歩く気配は続く。
それも、明らかに二人のいるこの場所を探している。それがわかる。
この真夜中の書庫という空間に、人間は俺たち二人しかいない。それもわかる。
奥歯の間から抜けるような嘲笑が聞こえ、師匠の方を向くと「あれはこっちには
来られないよ」という囁きが返ってくる。
結界というのがあるだろう。茶道では、主人と客の領域を分けるための仕切りの
ことだ。竹や木で作るものが一般的だが、僕が最も美しいと思うものが、書物で
つくる結界だよ。そして仏道では結界は僧を犯す俗を妨げるものが結界であり、
密教でははっきりと魔を塞ぐものをそう言う。結界の張り方は様々あるけれど、
古今、本で作るものほど美しいものはない。
ザリザリ。
革が上下に擦られるようなそんな音をさせて、師匠は背後にそびえる棚から一冊
の本を抜きとった。暗い色合いのカバーで、タイトルは読めない。
907:図書館 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:44:39 OPG460nV0
これは僕がここに仕込んだ本だよ。どうすれば相応しい場所に相応しい本を置
けるか、ひたすら研究してそしてここに通い詰めた。おかげで図書館学には
いっぱしの見識を身に着けたけどね。教授を騙して寄贈させたり、どのスペース
が次に埋まるか、その前にどの本が次に書庫送りになるか、その前にそれに影響
を与える本が果たして次に購入されるのか。計算しても上手くいかないことも多
い。こっそり入れ替えても書庫とはいえ、いつの間にか直されてるから。どうし
ても修正できないときはまあ、多少非合法的な手段もとった……
足音が増えた。
歩幅の違うふたつの音が、遠くなったり近くなったりしながら周囲を回っている。
片方は苛立っている。
片方は悲しんでいる。
ような気がした。
そして俺にはいったいなにが、ここに来たがっているその二つの気配を遮ってい
るのか全くわからない。
左肩のほうから右肩の方へ、微かに古い紙の匂いが漂う気流が通り抜けているだ
けだ。
視界は狭く、先は暗幕が掛かったように見通せない。
「僕が書庫の穴を塞いだころから、流れが変わったのか外の穴まで虫食いみたい
に乱れはじめた」
こんなことができるんだよ、たかが本で。
師匠は嬉しそうに言う。
今の話には動機にあたる部分がなかった。けれど、何故こんなことをするんです
かという問いを発しようにも、「こんなことができるんだよ、たかが本で」とい
うその言葉しか、答えがないような気がした。
908:図書館 ラスト ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:45:54 OPG460nV0
延々と足音は回り続ける。
その数が増えたり減ったりしながら、苛立ちと悲しみの気配が大きくなり、空気
を満たす。
肌を刺すような緊張感が迫ってくる。俺は目に見えない防壁にすべてを託して、
目を閉じた。
いつか、「そのくらいにしておけ」という人ならぬものの声が、俺の耳元で人間
のルールの終わりを告げるような気がして、両手で耳も塞いだ。
他に閉じるものはないだろうかと思ったとき、俺の中の得体の知れない感覚器が、
足元のずっと下にある何かを知覚した。巨大な穴のイメージ。師匠の言う「穴」
を「霊道」に置き換えるならば、下に向かう霊道なんてものが存在していいのだ
ろうか。
この感覚を閉じるには、どうしたらいいのか。
震えながら、朝を待った。
その書庫も、今では立ち入り禁止になっているらしい。
消防法がどうとかいう話を耳にはしたけれど、どうだかわからない。
師匠が司書をしていた期間となにか関係があるような気がしているが……はたして。
909:田舎 前編 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:47:40 OPG460nV0
大学1回生の秋。
その頃うちの大学には試験休みというものがあって、夏休み→前期試験→
試験休みというなんとも中途半端なカリキュラムとなっていた。
夏休みは我ながらやりすぎと思うほど遊びまくり、実家への帰省もごく短い
間だった。
そこへ降って沸いた試験休みなる微妙な長さの休暇。
俺はこの休みを、母方の田舎への帰省に使おうと考えた。
高校生の時に祖母が亡くなってその時には足を運んだが、まともに逗留すると
なると中学生以来か。母の兄である伯父も「一度顔を出しなさい」と言ってい
たので、ちょうどいい。
その計画を、試験シーズンの始まったころにサークルの先輩になんとはなしに
話した。
「すごい田舎ですよ」
とその田舎っぷりを語っていたのであるが、ふと思い出して小学生のころに
そこで体験した「犬の幽霊」の話をした。
夜中に赤ん坊の胴体を銜えた犬が家の前を走り、その赤ん坊の首が笑いながら
後を追いかけていくという、なんとも夢ともうつつともつかない奇妙な体験だ
った。
先輩は「ふーん」とあまり興味なさそうに聞いていたが、俺がその田舎の村の
名前を出した途端に身を乗り出した。
「いまなんてった?」
面食らって復唱すると、先輩は目をギラギラさせて「つれてけ」と言う。
俺が師匠と呼び、オカルトのいろはを教わっているその人の琴線に触れるもの
があったようだ。
910:田舎 前編 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:48:47 OPG460nV0
伯父の家はデカイので一人二人増えても全然大丈夫だったし、おおらかな土地
柄なので友人を連れて行くくらいなんでもないことだった。
「いいですけど」
結局師匠を伴って帰省することとなったのだが、それだけでは終わらなかった。
試験期間中にもかかわらず俺は地元のオカルト系ネット仲間が集まるオフ会に
参加していた。
そんな時期に試験があるなんてウチの大学くらいなわけで、フリーターや社会人
が多いそのオフ会はお構いなしに開かれた。それなら参加しなければいいだけ
の話のはずだが、オカルトに関することに触れている時間がなにより楽しかった
そのころの俺は、あたりまえのようにファミレスに足を運んだのだった。その後
の2年間の留年の契機がもう始まっていたと言える。
「試験休みに入ったら、母方の田舎に行くんスよ」
そこでも少年時代の奇妙な体験を披露した。
反応はまずまずだったが「子供のころの話」というフィルターのためか、オカル
トマニア度の高い方々のハートにはあまり響かなかったようだ。すぐにそのころ
ホットだった心霊スポットであるヒャクトウ団地への突撃計画へ話が移っていっ
た。
ところがそれを尻目に、ある先輩がつつッと俺の隣へやってきて「おまえの田舎
は四国だよな」と言う。
オフでも「京介」というネット上のハンドルネームで呼ばれる人で、ハッとする
ほど整った顔立ちの女性だった。俺はこの人に話しかけられると、いつもドキド
キしてそれに慣れることがない。
「そうです」
と答えると、真面目な顔をして「四国には犬にまつわる怪談が多い」と言った。
911:田舎 前編 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:50:43 OPG460nV0
そして「なんと言っても、おまえの故郷は犬神の本場だ」と、何故か俺の肩を
バンバンと叩くのだった。
「犬神ってなんですか」という俺の問いに、紺屋の白袴だと笑い「犬を使って人
を呪う術だよ」と耳元で囁いた。ヒャクトウ団地突撃団の怪気炎が騒々しかった
ためだが、耳に息が掛かって、それがどうしようもなく俺をゾクゾクさせた。
田舎はどんなところだと聞くので、先日師匠にしたような話をした。
そして村の名前をだした瞬間に、まるで先日の再現のように身を起こして「ほん
とか」と言うのである。
これには俺の方が狐につままれたような気持ちで、誘うというより半ば疑問系
に「一緒に行きますか?」と言った。
京介さんは綺麗な眉毛を曲げて「うーん」と唸ったあと、「バイトがあるから
なあ」とこぼした。
「コラ、おまえらも行くんだぞヒャクトウ団地」
他のメンバーから本日のメインテーマを振られて、その話はそれまでだった。
けれど俺は見逃さなかった。
「バイトがあるから」と言った京介さんが、そのあと突撃団の輪に背を向けて
小さなスケジュール帳をなんども確認しているのを。
京介さんはたぶん、行きたがっている。バイトがあるのも本当だろうが、なか
ば弟分とはいえ、男である俺と二人で旅行というのにも抵抗があるのだろう。い
や、案外そんなことおかまいなしに「いいよ」とあっさり承知するような人かも
しれない。「一緒に行きますか」などとサラリと言えてしまったのも、きっと
そういうイメージがあったからだ。
ともかく、あと一押しだという感触はあった。一瞬、二人で行けたらなあという
楽しげな妄想が浮かんだが、師匠も来るのだということを思い出し、少し残念な
気持ちになった。
912:田舎 前編 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:51:58 OPG460nV0
しかし、師匠と京介さんというコンビの面白さは実感していたので、これはなん
としても二人セットで来させたい。ところがこの二人、水と油のように仲が悪い。
一計を案じた。
オフ会がハネたあと、散会していく人の中からCoCoさんという、その集まりの
中心人物をつかまえた。彼女も俺と同じ大学だったが、試験などよりこちらの
ほうが大事なのだろう。そして彼女は師匠の恋人であり、京介さんとも親しい
仲であるという、まさに味方に引き入れなければならない人だった。
CoCoさんはあっさりと俺の計画に乗ってくれた。
むしろノリノリで、ああしてこうして、という指示まで俺に飛ばし始めた。
簡単に言うと、師匠には「師匠、俺、CoCoさん」の3人旅行だと思わせ、京介
さんには「京介さん、俺、CoCoさん」の3人旅だと思わせるのだ。
いずれ当然バレるが、現地についてしまえばなし崩し的にどうとでもなる。つま
りいつもの俺の手口なのだった。
翌日、CoCoさんから「キョースケOK」とのメールが来た。
同じ日に、「なんか、一緒に来たいって行ってるけどいいか?」と、CoCoさんの
同行を少し申し訳なさそうに師匠が尋ねてきた。もちろん気持ちよく了承する。
これで里帰りの準備が整った。
そして試験の出来はやはり酷いものだった。
俺と師匠は南風という特急電車で南へ向かっていた。
甘栗を食べながら、俺は師匠に「何故俺の田舎に興味があるのか」という最大
の疑問をぶつけていた。
京介さんとCoCoさんは一つ後の南風で来るはずだ。
師匠にはCoCoさんが用事があり、少し遅れて来ることになっており、京介さんに
対しては、俺は一日早く帰省して待っていることになっていた。
913:田舎 前編 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:53:41 OPG460nV0
「う~ん」
と言ったあと、もう種明かしをするのはもったいないな、という風を装いながら
も、師匠は俺の田舎に伝わる民間信仰の名前を挙げた。
なんだ。
そんな拍子抜けするような感じがした。
田舎で生活する中でわりと耳にする機会のある名前だった。別段特別なものと
いう印象はない。
具体的にどんなものかと言われると少し出てこないが、まあ困ったことがあった
ら、太夫(たゆう)さんを呼んで拝んでもらうというようなイメージだ。それは
田舎での生活の中に自然に存在していたもので、別段怪しげなものでもない。
もっとも、一度か二度、小さいときになにかの儀式を見た記憶があるだけで、
どういうものかは実際はよくわからない。
どうして師匠がそんなマイナーな地元の信仰を知っているのだろうと、ふと思
った。京介さんもやっぱりそれに対して反応したのだろうか。
「それ、なんですか」
窓の外に広がる海を頬杖をついて見ていた師匠の首筋に、紐のようなものが見えた。
「アクセ」
こっちを見もせずにそう言ったものの、師匠がアクセサリーの類をつけるところ
を見たことがない俺は首を捻った。
俺の視線を感じたのか胸元に手をあてて、師匠はかすかに笑った。
その瞬間、なんとも言えない嫌な予感に襲われたのだった。
ガタンガタンと電車が線路の連結部で跳ねる音が大きくなった気がして、俺は理
由もなく車内を見回した。
いくつかの駅で停まったあと、電車はとりあえずの目的地についた。
「ひどイ駅」
と開口一番、師匠は我が故郷の駅をバカにした。
914:田舎 前編 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:55:39 OPG460nV0
駅周辺にある椰子の木を指差してゲラゲラ笑う師匠を連れて街を歩く。「遅れて」
来るCoCoさんを待つ間、昼飯を腹に入れるためだ。
途中、ボーリング場の前にある電信柱に立ち寄った。
地元では通の間で有名な心霊スポットだ。夜中、その前を歩くと電信柱に寄り添
うように立つ影を見るという。見たあとどんな目に会うかという部分は、様々な
ヴァリエーションが存在する。
話を聞いた師匠は「ふーん」と鼻で返事をして周囲を観察していたかと思うと、
やがて興味を無くして首を振った。
先に進みながら師匠を振り返り、「どうでした」と聞くと、Tシャツの襟元を
パタパタさせながら「なにかいるっぽい」と言った。
なにかいるっぽいけど、よくわかんない。よくわかんないってことは、大した
ことない。大したことないってことは、よけいに歩いて暑いってことだよ。
不満げにそう言うのだった。
確かに暑い日だった。本格的な秋が来る前の最後の地熱がそこかしこから吹き
上がって来ているようだった。
師匠が「サワチ料理が食いたい」と、まるでトルコに旅行した日本人がいきなり
シシケバブを食べたがるようなことを言うので、昼から食べるものではないと
いうことを苦心して納得させ、二人で蕎麦を食べた。
アーケード街をぶらぶらと散策したあと駅に戻ると、ワンピース姿のCoCoさんと
いつもと同じジャケット&ジーンズの京介さんがちょうど改札を出て来る所だった。
「よお」と手を上げかけて、京介さんの動きが止まる。
師匠も止まる。
と思ったのもつかの間、一瞬の隙をつかれてチョークスリーパーに取られる。
「何度引っ掛けるんだお前は」
頭の後ろから師匠の声がする。口調が笑ってない。
915:田舎 前編 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:57:04 OPG460nV0
「何度引っ掛かるんですか」
俺は右手を必死に腕の隙間に入れようとしながらも強気にそう言った。
向こうでは、踵を返そうとする京介さんをCoCoさんが押しとどめている。
俺とCocoさんの説明を中心に、師匠がよけいなことを言って京介さんが本気で
怒る場面などを経て、実に15分後。
「暑いし、もういいよ」
という京介さんの疲れたような一言で、同行四人という状況が追認されることに
なった。
思うにこの二人、共通点が多いのが同族嫌悪となっているのではないだろうか。
無類のオカルト好きであり、ジーンズをこよなく愛し、俺という共通の弟分を
持ち、それからこの後に知ったのであるが二人とも剣道の有段者だった。
俺はよくこの二人を称して磁石のS極とS極と言った。その時もお互いの磁場の
分だけ距離を置いていたので、その真ん中でCoCoさんにだけ聞こえるようにその
例えを耳打ちすると、彼女は何を思ったのか「二人とも絶対Mだ」とわけのわか
らない断言をして、俺にはその意味がその日の夜までわからなかった。
夜になにかあったわけではない。ただ俺がそれだけ鈍かったという話だ。
ただ一つ、そのときに気になることがあった。
さっき師匠にチョークスリーパーを掛けられた時に感じた不思議な香りが、かす
かに鼻腔に残っている。
まさかな。
そう思ってCoCoさんを見たが、あいかわらず何を考えているのかよくわからない
表情をしていた。
そうしているうちに、駅のロータリーに車がついた。
四人の前で作業着を着た初老の男性が車から降りながら手を振る。
伯父だった。
バスなり電車なりで行けるよ、とあれほど言ったのに「ちょうどこっちに出て
くる用事があるき」と車で迎えに来てくれたのだった。
916:田舎 前編 ラスト ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:58:43 OPG460nV0
ところどころに真新しい汚れのついた作業着を見て、そんな用事なんてなかった
ことはすぐわかる。
久しぶりの俺の帰省が嬉しかったのだろう。俺が連れてきた初対面の3人と愛想
よく握手をして、「さあ乗ったり乗ったり」と笑う。
ここから村までは車で3時間は掛かる。
車内でも伯父はよく喋り、よく笑い、それまでの険悪なムードはひとまず影を
潜めた。
日差しの眩しい国道を気持ち良く疾走する車の、窓の向こうに広がる景色を眺め
ながら、俺は来て良かったなあと気の早いことを考えていた。
思えば、その無類のオカルト好きが二人揃って俺の帰省について来ると言い出し
た事態の意味を、その時もう少し考えてみるべきだったのかも知れない。
紺屋の白袴と笑われても仕方がない。俺は、俺のルーツでもある山間部の因習と
深い闇を、知らな過ぎたのだった。
だがとりあえず今のところは、ひたすらに暑い日だった。
917:葬式 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 19:59:41 OPG460nV0
大学2回生の初秋。
サークルの先輩と二人でコンビニに食料を買いに行った、その帰り道。
住宅街の大通りから脇に入る狭い道があり、その手前に差し掛かった時に、
軽い耳鳴りに襲われた。
その直後、目の前の道路の上にぼんやりとした影が見えた気がした。
立ち止まりながら眼鏡を拭いたが、やはり人間くらいの大きさの影がくらくら
と揺れている。
なんだか現実感が薄い。
4つか5つくらいの影が揺れながら狭い道の方へ曲がっていった。
その向こうにはどこにでもある昼間の住宅街の光景が広がっている。
先輩がその辻に向かい、影が曲がっていった道の方を見る。
「あれか」
俺もそれを真似て覗き込むように立ち止まる。
住宅が立ち並ぶ道の向こうに鯨幕の白と黒の模様が見えた。
そしていくつもの影が移ろうような頼りなさで、途上にある。
なんだか気持ちが悪い。猫の礫死体を見たときのような。
「そういえば斎場がありましたね」
「うん……」
カラ返事が返ってきた。
この世のものではないものをごく日常的に見ている人にとって、この光景はあ
まり興味を惹かれないものなのだろうか。
「あれが見えるようになったのか」
去年の今頃は気がつかなかったのにな……
そんな、軽い侮蔑の調子に自分のことを言われているのだとわかった。
918:葬式 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 20:01:12 OPG460nV0
半ば畏れ、半ば馬鹿にして師匠と呼ぶその人は、俺に見えていないものをあえて
教えないスタンスだった。
嫌な性格だ。
「なんなんですか」
「あれは、まあ、幽霊の類だけど。光に群がる虫と言ったらしっくりくるかな」
虫とはあんまりだ。
そう思った瞬間遠くの影がひとつ、表裏のないままこちらを向いたような気が
した。
「葬式は死と密接につながっている、というイメージが日本人のメンタリティに
存在する限り、毎年毎年生産され続ける死者にとってもやっぱり特別に気にな
る場なんだろう」
でもまあ虫だよ。
師匠は鯨幕の見える方へ歩き始めた。
俺も続いて狭い道へ入る。
少し歩きにくい。
気がする。
うっすらとした影が踏んでいった場所が、ねとつくような。
喪服を着た人たちが大勢出入りしている建物についた。
遠巻きに立ち止まる。
告別式が始まるのだろうか。入り口で手招きする人に急かされて、おばさんが
数人小走りに俺たちの前を通り過ぎた。
黒い服の人々に混じるように、輪郭の定まらない影たちも葬式場へ入っていく。
異物。
そんな言葉が浮かび、ひどく気分が悪くなった。
師匠はつまらなそうな表情でその光景を眺めている。
919:葬式 ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 20:02:32 OPG460nV0
ふと、子供の頃に体験した不思議な出来事を思い出した。
「お葬式にいくのよ」と、母親に連れられて人が沢山いる場所に行った記憶。
随分早く着いたようで、砂利が敷き詰められた敷地の中で、始めて見るような
おじさんやおばさんたちと挨拶を交わす母親について回っていたが、それもだん
だん退屈になり、「おしっこ」と言ってその場を抜け出した。
一人で歩いていると、立ち並ぶ大きな花の陰に手招きしている女の子がいる。
遊ぼうよ。と言うのである。
そして二人してあちこちを探検して回った。大人の気づかない楽しい場所を探して。
やがて母親に見つかり、「お焼香あげるのよ」と連れ戻される。
あの子はどこに行っただろうと振り返るけれど、姿は見えなかった。
木屑みたいなものをチロチロ燃える灰の中に落として顔を上げると、匂いの強い
花に囲まれた写真立ての中に、さっきまで遊んでいた女の子がいる。
死ぬということがよくわからなかったころ。
それでも、よくわからないままに、なぜか少し悲しかった。
そんな思い出に浸っていると、斎場がざわめき始める。
告別式が終わったようだ。まだ1時間も経っていない。昔は坊さんのお経が延々
と続いて、やたらと長かった印象ばかりあるが。これも時代性なのか。
俺と師匠が見ている前で、出棺のための霊柩車が回されてくる。
いつ見ても冗談としか思えないフォルムだ。
やがて見送りの多くの人々の前で白木の棺桶が車に積み込まれる。
その中でハンカチで涙を拭くおばさんが目に入ったが、横顔をじっと見ていると
演技だとわかる。溜息が出そうになったが、その時、ハンカチを持ったその手に
うっすらと輪郭のまとまらない影が掻き付いているように見えた。
よく見ると、喪服姿の人々の手にあたりに多くの影がまとわりついている。
920:葬式 ラスト ◆oJUBn2VTGE
07/03/07 20:03:55 OPG460nV0
吐き気がして、口を押さえる。
影はのろのろと動きながら、手の中でも指、それも親指をさわったり握りこんだ
り、つまんだりしている。
されている人は気づかない。
これから発車しようする霊柩車を思い思いの悲しみ方で見守っているだけだ。
師匠の顔を見ると、「くだらない」と一言いって肩を竦めた。
霊柩車を見たら、親指を隠せ。
そんな迷信が確かにある。俺も小さい頃、いつの間にかすり込まれていた。
迷信だとばかり思っていた。
目の前の光景に、棒立ちの足が震える。
師匠が俺を見て「迷信だろうが、なんだろうが」と言った。
「日本人のコモンセンスになってしまったものは、死者にとってもそうなのさ」
辛うじて人の形を模している影たちが、昼ひなかの道路に蠢いている。そして
居並ぶ人々の親指を、ひたすらいじっている。まるでどうしていいか分からない
様子で。
なんだかとても悲しくなった。
「小山田与清っていう江戸時代の随筆家が『松屋筆記』の中でこんなことを言っ
ている。親指の爪間から魂魄が出入りするために畏怖の時には握り隠すってね。
昔からある迷信なのに、なぜ隠すのかって部分が忘れ去られてしまっている。
教えてやれば、きっと喜ぶよ」
喜んで、親指の爪の間から入りこもうとするよ。
気持ち悪い。
蠢く影。甲高いクラクションの音。白々しい涙。黒と白の幕。
耐え難い吐き気と、俺は戦い続けた。
921:本当にあった怖い名無し
07/03/07 20:12:01 I11yI9CJ0
大量投下キタキタキタキタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!
922:本当にあった怖い名無し
07/03/07 20:25:22 1eWWg+ilO
おー久々(゜∀゜)
乙です!
後編もwktk
923:本当にあった怖い名無し
07/03/07 20:30:24 fXobHUzLO
こえ―――!!!!
しかもおもしれ―!!
924:本当にあった怖い名無し
07/03/07 20:46:35 gKpIrm/oO
>>902-920
死ね
925:本当にあった怖い名無し
07/03/07 20:52:16 ZLElGoUy0
こんなに臭い作り話を怖いと思ってる人いるのかな。
926:本当にあった怖い名無し
07/03/07 20:55:32 fXobHUzLO
だからなんでいちいち
自分の好みじゃない話に文句を言うんだ?
だとしても別館で言えばいいことだろ?
頭おかしいんじゃないか?
927:本当にあった怖い名無し
07/03/07 20:56:10 SYyzyhaG0
怖いねぇ~!…フフフ・・・・
928:本当にあった怖い名無し
07/03/07 20:59:11 I11yI9CJ0
ほんとだよ。
そういう文句が敷居を高くしているんじゃないのか?
違うか?え?
929:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:10:38 1JpKEIRB0
__,,,,.. --_─_一_-_-、-、、,,,,__ ギリ
ビキ ,r'´-_-_‐_‐_‐_‐_-_-、`-、ミ`ヽ ヾ`ヽ、
/,r',.-_‐_‐_‐_‐_-_-、ヾ ヽ ヽ丶、`ヾ 、ヽ
/(.'´_-_‐_‐_‐_-_-、ヾヽヾ ))) ), )) ) )),)))ヘ
l(i,i'´⌒ヾトヽ、ヾ ヾ ヾ ))_,ィ,'イ」〃川 jノjノjノ}
!iゝ⌒))}!ヾヘヽ ),ィ_'イ」〃'″ フ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l ビキ
ヾ、ニ,,.ノノ〃ィ":::::::::::::: /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!
/ ノ'' ll ''ヽ ノ( |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
| (●) (●)⌒ .\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
| / ̄⌒ ̄ヽ |
| | .l~ ̄~ヽ | |
| ヽ  ̄~ ̄ ノ | !?
|  ̄ ̄ ̄ |
930:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:11:50 gKpIrm/oO
自演と馬鹿につける薬は無いんだよ。
931:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:23:19 caNRFu7A0
お尋ねしたいのですが、1に人形の写真が貼られて、
見てしまった人これをして下さい~云々のアドバイスがあって
実はそのアドバイスこそがホントの呪いだった、
みたいな話のタイトル教えていただけますか?
検索なかなか出来なくて・・・お願いします。
932:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:30:14 xHA5w/wa0
へー高知にきてたんだ。車で3時間か結構奥までいけるな。
もしかして物部村?
933:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:34:57 gKpIrm/oO
>>931
おつかれさまでした
934:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:35:10 fXobHUzLO
>>931とは少し違うけど
今年の夏あたりに
オカルト板にたってたと思うんだけど
この写真なんかおかしいみたいなスレで
家族写真みたいなのが>>1にはられてたやつの真相はどうなったんだろうか?
レス番にアッーって毎回ついてたやつ。覚えている人いたら教えてください。
935:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:36:10 O7OkiC88O
葬式の話がなんとも言えないノスタルジーさを醸し出してて素晴らしいです。
『恐い』と言うより『日常』として展開していくオカルトが大好きです。
後半も期待してますm(__)m
936:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:36:20 b2wAneWx0
久々ですなぁw
相変わらず文章力にそそられるw
937:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:37:44 b2wAneWx0
>>934
去年の夏・・・だよな?
938:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:39:24 fXobHUzLO
>>937
あ!すいません
去年の夏です
939:本当にあった怖い名無し
07/03/07 21:43:02 9VdJa5ND0
まとめサイトから来ました。
やっぱり進行形のほうが面白いな。
940:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:10:41 n5HPFj36O
あたしはね?人様の絶望を見たくてこの仕事に就いたんですよ。えぇ…。
つまり、義務教育を終えて、インターンして下積したのも今ある生活を夢見て頑張ったワケです。
解りますかい?別に私は女のオマ○コを毎日拝みたいみたいなゲスなものじゃなくてですね。…アレです…人殺しを合法的にやれる場所…これが必要だったんですよ。
そりゃ、最初はちゃんと望まれない奴を殺ってましたけどね…刺激が足りないんですよ。
わかります?やっぱり、幸せと祝福のうちに生まれてくる奴じゃないと勃起しないんですよ。これがねw
くいっと首を捻ってヤレば一瞬ですがね?この瞬間…実際、射精が止まらない。うん…ご飯三杯はイケますな。あとは、オカズに母親の涙と父親の絶望ですな。
いやいや…
残念ですが…w
残念ですが…w
残念ですが…w
残念ですが…w
あたしにとっちゃ、残念どころか至福のときなんですがねぇ…この仕事を続ける為の演技がうまくなりましたよ。
941:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:14:12 fXobHUzLO
>>940
どったの?大丈夫?
942:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:15:41 ZLElGoUy0
>>940
死ねよゲス野郎。
943:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:22:04 b2wAneWx0
何か悪いもの食ったんだよ
そっとしといてやれ
944:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:28:09 fXobHUzLO
今思い出したんだけど玄関の前だかに大きな穴があったとかいう話あれは結局なんだったの?
945:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:38:17 gKpIrm/oO
エントランスホールだったんじゃね?
946:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:39:14 Lx1ORfvJO
>>940産婦人科医ですかそうですか。
947:Rosalie Princesse
07/03/07 22:42:21 kdSZcaAfO
>>940
I was reported
948:1/2
07/03/07 22:42:47 cp0Qsi8x0
205 :本当にあった怖い名無し :2006/08/21(月) 23:37:06 ID:g+CHRlIsO
さっき友達と遊んだ帰り、家の庭を歩いてたら大きな穴が…。落ちはしなかったものの誰がやったのか?家の人がそんな馬鹿な事やるはずがないし、覗いても何もない。大体5mぐらいある穴不気味だ…家族を起こすのもなんだから、明日聞いてみる…。
949:2/2
07/03/07 22:43:35 cp0Qsi8x0
俺はいつもそれが狙いだ。
捨てられている六尺の、できるだけ汚れてる奴を10数本ほど、
こっそりさらって家に持ち帰る。
そして、深夜、俺一人の祭が始まる。
俺はもう一度汚れた六尺のみ身に付け、部屋中にかっさらってきた六尺をばら撒き、
ウォーッと叫びながら、六尺の海の中を転げ回る。
汚れた六尺は、雄の臭いがムンムン強烈で、俺の性感を刺激する。
前袋の中のマラは、もうすでに痛いほど勃起している。
六尺の中に顔を埋める。臭ぇ。
汗臭、アンモニア臭や、股ぐら独特の酸っぱい臭を、胸一杯に吸い込む。溜まんねえ。
臭ぇぜ、ワッショイ! 雄野郎ワッショイ!と叫びながら、前袋ごとマラを扱く。
嗅ぎ比べ、一番雄臭がキツイやつを主食に選ぶ。
その六尺には、我慢汁の染みまでくっきりとあり、ツーンと臭って臭って堪らない。
その六尺を締めてた奴は、祭で一番威勢が良かった、五分刈りで髭の、40代の、
ガチムチ野郎だろうと、勝手に想像して、鼻と口に一番臭い部分を押し当て、
思いきり嗅ぎながら、ガチムチ野郎臭ぇぜ!俺が行かせてやるぜ!と絶叫し、
マラをいっそう激しく扱く。
他の六尺は、ミイラのように頭や身体に巻き付け、
ガチムチ野郎の六尺を口に銜えながら、ウオッ!ウオッ!と唸りながらマラを扱きまくる。
そろそろ限界だ。
俺は前袋からマラを引き出し、ガチムチ野郎の六尺の中に、思いっきり種付けする。
どうだ!気持良いか!俺も良いぜ!と叫びながら発射し続ける。
本当にガチムチ野郎を犯してる気分で、ムチャクチャ気持ち良い。
ガチムチ野郎の六尺は、俺の雄汁でベトベトに汚される。
ガチムチ野郎、貴様はもう俺のもんだぜ!
俺の祭が済んだあと、他の六尺とまとめて、ビニール袋に入れ押し入れにしまい込む。
また来年、祭で六尺を手に入れるまで、オカズに使う。
押し入れにはそんなビニール袋がいくつも仕舞ってあるんだぜ。
950:Rosalie Princesse
07/03/07 22:43:41 kdSZcaAfO
あっ
I reportedか /(^o^)\恥ずかしい
951:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:47:32 fXobHUzLO
>>948
それそれ!そのあとどうなったの?
>>949
絶妙なタイミングだな激か?
952:本当にあった怖い名無し
07/03/07 22:49:07 fXobHUzLO
まるでリアルペニシリンだな。
953:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:01:36 fXobHUzLO
穴の話どうなったって
聞いてんだろ!!
954:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:14:47 fXobHUzLO
あげちゃるけんね!!
もう俺がいなくなっても元の洒落コワスレには戻らないだろう。
ごめんなさい。
955:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:15:27 yaBDOJ/H0
師匠キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
956:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:22:38 fXobHUzLO
師匠シリーズは普通にクオリティ高須クリニックだと思うけどな。
いちゃもんつけてる輩の心理がわからん。人によるんだろうが
あれほど完成度があり次作品を待ち遠しいシリーズは
掲示板では珍しいと思う。
957:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:24:20 coSjKDC7O
↑おまえ、ぬけてるよw
958:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:26:16 fXobHUzLO
うっそぴょーん!!ww
一度たりとも読んだことねーよwwww
なんだよウニってwww
さげろよBAKAYAROー★
959:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:28:10 fXobHUzLO
>>957
なにがーwww
960:歌丸
07/03/07 23:29:23 fXobHUzLO
ペニバンをガンプラにつける!
そのこころは?
961:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:30:28 KVgpbqQDO
師匠シリーズ程度のラノベなら文芸板にいっぱいあるから。
あと意外とVIPにも多い。
962:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:32:08 fXobHUzLO
>>960
ペニバンだけにガンガンつかれて
きんもぢー♂
963:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:42:09 fXobHUzLO
節句の複数形はセックス
964:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:49:59 fXobHUzLO
どったの?
965:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:55:57 G/yzoFqd0
アイカゴうっせ!
966:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:58:15 G/yzoFqd0
アイカゴのせいで自治厨の人たちがけんかしてまーちゅw
967:本当にあった怖い名無し
07/03/07 23:59:24 G/yzoFqd0
黙れ小僧!!
江原さん逮捕マダー!!チンチン
968:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:03:00 G/yzoFqd0
江原って詐欺師なのにそれと同じ能力をもつ黄髪オカマも詐欺師ってことか?
969:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:05:30 fXobHUzLO
つまんね。
970:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:06:18 fXobHUzLO
つまんね。
971:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:07:42 fXobHUzLO
荒らしまじうぜー
うぜーうぜー超うぜー
972:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:12:24 m/p/G+PY0
新スレ立ててこのスレの加速を弱めようとしたのにこれじゃ意味ないよ!!!
しかも削除人は相手にしてくれないし。。。
もうどうにでもなれ!好き勝手荒らしやがれ!!
973:オマーン国際空港 「繰り返す幽霊」
07/03/08 00:14:58 tKAojdAx0
ふたたび再生しようとしたとき、ヘッドフォンでモニターしていた部員がおかしいと言い出しました。
音がまったく聴こえないというのです。
彼が指差す計器を見てみると、録音レベルがゼロになっています。
まったく音を拾っていない状態なのです。
「マイクの調子が悪いんじゃないの?」という声に対して、彼は「カメラが屋上から離れると
ちゃんと録音されているのに、おかしいよ」と答えましたが、そのときは私たちはそれほど
気にも留めませんでした。
「音はいいから、君も画面に注目して」という言葉を受けて、彼はヘッドフォンをはずしました。
私たちの間では、あの発光体が見えたのか見えないのかということを、まだ言い合いしていたのです。
ですから、ひとりでも大勢に画面を確認してもらう必要があったのでした。
ふたたび、屋上に出るところから、再生が始まりました。
カメラが女子学生の飛び降りたところに近づくと、明らかに白く光るものが映り込んでいたのです。
今度こそ、はっきりと、部室にいる全員の目でそれを確認することができたのです。
「いたいたいたYO-!」「本物だホンモノー!」
部室内はテンションのあがった部員達の、異様な熱気に包まれました。
みんなは顔を赤く上気させながら、いっそう画面を食い入るように覗き込みました。
その発光体は、屋上のふちに、まるで女性が座っている後ろ姿のように見えました。
そして、座っていた女性が、あたかも自分に向けられたカメラに気づいたかのように、
こちらをゆっくりと振り返り、ゆらゆらと立ち上がり始めたのです。
さらにカメラの方へ、ずいっと足を踏み出しそうになったところで、画面が闇一色に切り替わりました。
「ずいぶんと、はっきりと、映って、いたね・・?」と、誰かが周りに確認を求めるかのように、言いました。
なぜならこの場面は、最初の再生では何も映っていなかったところだったはず、だからです。
私は、思わず「ありえない・・・」と、つぶやいてしまいました。
そういった瞬間、さっきまでの熱気とは正反対に、部室の中はまるで水を打ったように、
シーンと静まり返ってしまいました。
全員の強張った顔を見て、私はみんなが心の中で同じことを考えていたということを悟りました。
私たちはもう一度再生してみたのです。
974:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:19:45 nI45bEyDO
ウニさん見れたから159には悔いなし!
埋めちゃえば?アイカゴは洒落怖のスレタイでやってる限り
憑いてきちゃうんだからスルーするしかないでしょう
975:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:27:40 69eMChGOO
だね☆
976:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:53:23 m/p/G+PY0
てか早く埋めうよう
977:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:54:52 m/p/G+PY0
こういう荒らしはね、徹底放置が一番よ。
978:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:57:09 m/p/G+PY0
いつも・・・・・・・・・
979:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:57:39 m/p/G+PY0
心配かけてばかり・・・・・・・・
980:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:58:35 V1q+78Xq0
アイカゴさんに次スレであるモノを用意してます
気にいってくれたらいいけど・・
待ってます
981:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:58:38 m/p/G+PY0
いけない息子の・・・・・・・・
982:本当にあった怖い名無し
07/03/08 00:59:08 m/p/G+PY0
僕でした・・・・・・・・
983:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:00:09 m/p/G+PY0
今ではできないことだけど・・・・・・・
984:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:00:58 m/p/G+PY0
叱ってほしいよ もう一度・・・・m9(^Д^)プギャー
985:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:02:38 m/p/G+PY0
あっなったっどっ!!!
986:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:02:41 V1q+78Xq0
>>974
削除人が考え変えて見るらしい
埋めると(ry
987:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:02:59 69eMChGOO
見れねーよボケ!!
988:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:03:23 CTlm6wHUO
>>978
激コラ!
989:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:04:14 m/p/G+PY0
あっだったぁどぉっ!!
990:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:04:19 69eMChGOO
あはーんあはーんあはあはーん
ってひ!ろ!す!え!
991:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:05:27 69eMChGOO
激こらタコこらたこ焼きコラアイコラ!!
992:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:06:14 69eMChGOO
ちゃんちゃい!!
993:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:06:28 V1q+78Xq0
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□■□□□□□▲□□□□□□□□□□▲▲▲▲▲□□□□□
□□□▲▼□□□□▲■■■▲□□□□□□■■▼▼▼▼▼■□□□
□□▲■□■■□■■□□■▼□□□□□□▼□□▲□□▲■□□□
□□■■□▲▼▼□□▼▲▼□□□□□□□□□□▼■■▼□□□□
□□□▲■□▲□□□▲■□□□□□□□□□□□□▼□□□□□□
□□■■□□■□▲■▼□▼▲□□□□□□□□□□□▼□□□□□
□□□▼■■□■▼□□□□▼■▲□□□□□□□□□■□□□□□
□□□▲□□▲□□□■■■□□□□□□□□□□□□■□□□□□
□□▲□▲□▲▲□□□□□□□□□□□□□□□□▲■□□□□□
□□■□■□□▼□■■■▲□□□□□□□▲□□▲■▼□□□□□
□□□□▼□□□□□□□▼□□□□□□□□▼■■▼□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
994:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:06:55 69eMChGOO
kskアイカゴksk
995:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:07:59 69eMChGOO
多部ちゅわ~ん
節句の複数形しよ~ぜ
996:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:08:57 69eMChGOO
まんまんみてちんちんおっきっき
ディオコッキー
手コッキー
997:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:09:56 69eMChGOO
ピッピキピキピキ
ピッピキピキピキ
ににんがさ~ん
998:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:10:06 roDM0brFO
1000
999:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:10:28 ItMAA7y+0
この季節といえば、木から落ちた梅を拾い天日に晒し、
酒をつくる季節として知られている。
雨が降ったあと、梅達は木下に落ち、土に潜り芽をだす。。
俺はいつもそれが狙いだ。
落ちている梅の、できるだけ大きい奴を3Kgほど、
こっそりさらって家に持ち帰る。
そして、次の日、俺一人の作業が始まる。
俺は汚れた作業着を付け、畑からかっさらってきた梅をシートばら撒き、
ウォーッと叫びながら、お日様の下で梅を広げまくる。
汚れた梅は、土の臭いがムンムン強烈で、俺の喉を刺激する。
事前に用意した氷砂糖袋の中は、もうすでに4kgを超えている。
思わず氷砂糖を口に頬張る。甘ぇ。
焼酎の臭い、砂糖臭や、梅独特の酸っぱい臭を、胸一杯に吸い込む。溜まんねえ。
甘ぇぜ、ワッショイ! 梅酒ワッショイ!と叫びながら、1kg袋ごと氷砂糖を扱く。
嗅ぎ比べ、一番梅臭がキツイやつを主食に選ぶ。
その梅には、梅酒の漬かりきったあと、ツーンと臭って臭って堪らない。
その梅酒を飲んだ後は、梅で一番大きく、丸くて甘い
カリカリ梅だろうと、勝手に想像して、鼻と口に一番臭い部分を押し当て、
思いきり嗅ぎながら、梅酒美味いぜ!俺がの、飲み干してやるぜ!と絶叫し、
ビンに思いっきり焼酎を注ぐ。
他の梅は、天日ミイラのようにシワシワになり、
余ったの氷砂糖を口に銜えながら、甘ええ!!と唸りながら酒を扱きまくる。
そろそろ限界だ。
俺は酒を漏斗から引き出し、ガチガチにのビンの蓋を、思いっきり閉じる。
どうだ!一年後だ!楽しみだぜ!と叫びながら貯蔵し続ける。
本当に自分の財産を蓄えている気分で、ムチャクチャ気持ち良い。
畑の梅の木は、俺の梅酒造りにすっかりに汚される。
梅酒、貴様は一年でもう俺のもんだぜ!
俺の祭が済んだあと、去年、一昨年の梅酒をまとめて、近所に配る。
また来年、再来年、庭の梅で梅酒を造る、貯蔵する。
俺の家の地下室にはそんな梅酒がいくつも仕舞ってあるんだぜ。
1000:本当にあった怖い名無し
07/03/08 01:10:37 02cXcoR80
埋めたら意味無いのにバカだなぁ
1001:1001
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千本目の蝋燭が消えますた・・・
新しい蝋燭を立ててくださいです・・・