07/04/07 15:41:03 ai6PTjx00
一年くらい前ですかね
友達の家で遊んでいて時計を見たら2時くらいだったんですよ、夜中の
あぁ、そろそろ帰るかなって自転車にのって帰路についたんだけど満月で周りやたら明くてね
なんか深夜だけに気持ち悪いなって思いながら坂を下ってたら空き地があってそこから悲鳴に近い鳴き声が聞こえてくるんです
気になって覗いてみると黒猫が土管の中を見ながら毛を逆立てて威嚇してるんです。
え?あの猫は何を見てんだろう?私は少し怖くなって遠くから様子を見いていると
土管からガタッと物音がして中から手が出て黒猫を引き込んでいったんですよ。
それを見るやいなや私は猫の悲鳴を後ろに必死に逃げました。
そのとき友達の家から調達してきたまんじゅうや団子の入った自転車を置いて一目散に。
次の日、私は友達を引き連れ自転車の回収に向かいましてね。
私はそこで自転車とまんじゅうや団子の包みのゴミを目にしました。
友達は私の話を信じておらず土管の中を見てみようなどと言い出し土管のほうへ向かい、私を呼ぶのです。
友達は土管を覗き込み声をあげ笑いながら、タヌキの親子だ、珍しい。といいました
このとき私は気づきました。昨晩の出来事はすべてタヌキに化かされていたということに。
そうです、私のまんじゅう目当てでタヌキは私のことを騙していたのです。
それを知って心底ホッとしました。それもそのはずです、もしそうでなければ幽霊か悪魔の仕業ということになるからです。
私はそんな恐ろしいものを信じてませんでしたし、もしそうだとしたら怖くてトイレも一人で行けなくなってしまいます。
今となってはいい思い出話ですがその件以来、黒猫を見るとタヌキなのではないかと疑ってしまうようになりました。