07/01/09 12:37:02 IGEw14Bi0
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少なくとも、「龍の起源」（荒川紘著 紀伊国屋書店）によると、天皇の象徴は「龍」ではない。
天皇の象徴はどちらかというと鳳凰に近いという。
天皇家は大和朝廷が成立する前の旧勢力（三輪王朝）の蛇神信仰を避けたものと考えられる。
中国の皇帝や琉球王国の国王などは「龍」を象徴としている。
だが、日本にもまだまだ、蛇神信仰が根強い場所も存在する。
三輪山しかり、生駒山しかり、出雲しかり・・・・。
（引用おわり）
日本の源流は龍（蛇神）信仰だが、
天皇家はおそらく、「龍＋鳳凰」なのでは。
世界の他の王家が龍を象徴としているのは、それらがストレートな「権力」であることを意味し
一方、天皇家は、権力というよりは「権威」として存続してきたことを意味しているように思う。
そしてその権威というのは、力による上下構造というより、民とともにある「民の親」的な存在。
西欧世界の王家は、狩猟民族のトップとしてキツネ狩りをしたりするのだろうが、
天皇家は、「お田植え」に見られるように、農業労働を神事としている。
「民とともに働く存在」としての神。そして、「民の親」的な存在としての天皇。
こうした権威／信仰を支える感覚は、日本独特のものであるように思う。
（もっとも、よくは知らないのだが、タイ王家もそういう感じのようだ。）
そしてこのスレに見られる東宮家への不満は、
この感覚が崩れつつあること、への不満・不安として見ることができるように思う。