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★遭難信号279回、異常なし 「犯人」はコードレス電話
船舶や航空機からの遭難信号を人工衛星を経由して海上保安庁に伝えるシステム上で、
6月18日から7月20日の約1カ月間に千葉県銚子市付近から279回も、
遭難を知らせる電波が発信された。その度に巡視艇や航空機が出動するものの、
いつも「空振り」。それもそのはず、第3管区海上保安本部(横浜市)が調べたところ、
銚子市内の民家に設置されているコードレス電話からの電波が「犯人」の可能性が高いことが判明した。
この電話機は15年前の製品で大量生産されていたが、
本来使わない周波数の電波を出していた。ほかの電話機で起こるかどうかを含め、
メーカーで原因を調べている。
3管によると、遭難信号に使われる243メガヘルツの電波を6月18日以降、
次第に頻繁に受信するようになった。海保はそのたびに計二十数回にわたり、
巡視船艇のべ18隻、航空機19機を出動させて付近を捜索したが、何も起きていなかった。
おかしいと思った3管が、航空機も使って発信源を探査した結果、
銚子市内のある地区の半径500メートル以内で弱い電波を受信。
さらに総務省関東総合通信局に頼んで詳しく調べ、
特定の民家のコードレス電話がこの周波数の電波を出していたことが判明した。
1週間電源を切ったところ、この周波数での遭難信号は1件もなかった。
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