06/08/02 00:41:52 MdNR+sJE0
俺が先頭にたち階段を登り、その蓋に手の平を合わせて軽く押してみた。
蓋は軽く動くものの何かがひっかかって開きそうにはなかった。
俺は、最大限の力で蓋を押したが、蓋は1cmほど浮くだけで開かなかった。
姉ちゃんが「やっぱりだめ?」と言ったので、「何かひっかかって開きそうにない」と返した。
そのときだった。
この暑さを忘れるような爽快なアイデアが浮かんだ。まるで、じいちゃんが耳元で
”押してダメなら引いてみろ”とささやいたようだった。
俺は、蓋に再び手の平を合わせて横に引くように動かそうとしてみた。
蓋はゆっくり横に移動しながら開いてくれた。
そうだったんだ。横移動式だったんだ。昔、あれほど姉ちゃんと頑張って開けようとして
開かなかった蓋が、今ようやくゆっくりと開いてくれた。
姉ちゃんも「すごい・・開いたね」と思わす声を出していた。
蓋が開いても、2階は窓がないためか暗くてどうなってるのか下から見上げただけではさっぱり
理解できなかった。俺は、2階へと足を踏み入れた。
to be continued...